1990年代にドラマ「ビバリーヒルズ青春白書」や「チャームド 〜魔女3姉妹〜」に出演、大人気を誇った俳優のシャナン・ドハーティーが亡くなった。53歳だった。

シャナンのパブリシストは現地時間7月14日(日)に声明を発表した。「シャナンの死をお知らせすることは非常に悲しいことです。長年病気と闘ってきましたが、7月13日にその闘いに敗れました。献身的な娘であり、姉妹、おば、友人であった彼女は愛する人々と愛犬のボウイに囲まれて亡くなりました。家族は静かに死を悼むためにプライバシーを求めています」とコメントした。

2015年に乳がんの診断を受けたシャナン。同年8月に診断を公表し、約10年闘病生活を続けてきた。2017年4月には寛解したことを明らかにしたが、2019年にがんが再発。翌年には転移性のステージ4のがんの診断を受けたことを公表した。2023年6月にがんが脳に転移し、手術を受けたことを報告。その年の11月にインタビューで「生きることに終わりはない。愛することにも終わりはない。創造にも終わりはない。物事をいい方向に変えていけると思っている。私はまだ終わりではない」と生きる意欲を語っていた。

10歳で子役としてデビューしたシャナン。翌年大ヒットドラマ「大草原の小さな家」に出演、一躍有名になる。1990年に「ビバリーヒルズ青春白書」のブレンダ役で大ブレイク、彼女とルーク・ペリー演じるディランの波乱万丈の恋模様は当時の全米のティーンたちを一喜一憂させた。2019年にルークが脳卒中で急逝後、彼女は同年に制作されたリブート版「ビバリーヒルズ再会白書」に病を押して出演する。シャナンはブレンダ役を再び演じたことは「ルークに敬意を表すためのもの」であり「ステージ4のがんの人でも働けるのだということを人々に見て欲しかった」からだと話していた。最後まで病と闘い続けたシャナンの安らかな眠りを祈りたい。