2021年3月、オプラ・ウィンフリーのインタビューを受けたメーガン妃とヘンリー王子。妃はその中でそれまでタブロイド紙が報じていた「結婚式の準備中、メーガン妃がキャサリン皇太子妃を泣かせた」という報道内容を全面否定。「実際に泣かされたのは自分だ」と主張してイギリスマスコミを騒然とさせた。ヘンリー王子は1月10日(火)についに正式リリースされた回顧録『SPARE』で2人の間で交わされたテキストメッセージの内容を暴露、妃が「泣かされた」と主張した顛末を明らかにしている。

王子によると皇太子妃は結婚式の4日前、フラワーガールを務めるシャーロット王女のドレスが「大きすぎるし長すぎる。ぶかぶかすぎる」「シャーロットは家で試着して泣いている」とテキストメッセージで連絡してきた。ちなみにこのドレスは採寸して作られたものだという。妃は皇太子妃に「わかった。言ってあるけれど仕立て屋がここ、ケンジントン宮殿で朝8時から待機している。他の母親たちと同じようにシャーロットを連れてドレスのお直しに行ってくれない?」と返した。王子は、皇太子妃がドレスをお直しするのではなく、フラワーガールのドレスをすべて作り直すよう要求したと書いている。「自分のウェディングデザイナーにも相談したが同じ意見だった」と皇太子妃は送ってきたという。

ちょうどこの頃、妃の父トーマス・マークルはパパラッチと手を組んで「やらせ事件」を起こし、その後心臓発作で入院していた。王子はこれらの事件で妃がストレスを受けていたと綴り「メーガンは父親に関して今何が起きているかを知っているかとケイトに尋ねた。ケイトは『よくわかっている。でもドレスのことだし、結婚式は4日後だから』と送ってきた」。妃はこれに「そうね、ケイト、私もわかっている」と返すと「他になんと言ったらいいのか。もしドレスが合わないならシャーロットを仕立て屋のところに連れて行って。彼は1日中待っているから」と送った。皇太子妃は「わかった」と返したという。王子は2人がこのやり取りをしている最中、その場には居合わせなかったが「家に帰ってきたらメーガンは床で泣きじゃくっていた」。皇太子妃は翌日妃に花とカードを贈り、謝罪してきたと王子は書いている。

もちろんこれはヘンリー王子とメーガン妃側の主張。キャサリン皇太子妃がこのやり取りにどう反応していたかどうかはわかっていない。王室に詳しいジャーナリストで著作『Revenge: Meghan, Harry and the War Between the Windsors(リベンジ:メーガンとハリー、ウィンザー家の戦争)』を出版しているトム・バウワーは王子が回顧録でこのやり取りを明かしたことに皇太子妃は「怒り、傷ついている」と新聞「ニューヨークポスト」に語っている。先週末に放送されたインタビューで「私は家族と和解したい」と強調、実現しなければそれは王室側が望まないからだと匂わせていた王子。ここまで暴露してその希望が通るのかどうか、注目が集まっている。