ホルモン好きを公言する肉食女子が増えたいま、デートでホルモン焼肉を選んでもいい。

ただホルモンは種類が多いため、肉食女子たちも部位や焼き方をわかっていない可能性が大。

そこでデートでさりげなく博識ぶりをアピールできる、ホルモンの豆知識に絡めたキメ台詞があれば、それらが恋するふたりの仲を取り“モツ”はず！？

◆

※緊急事態宣言中の状況につき、来店の際には店舗へお問い合わせください。


ホルモンは大衆的でデートに不向き！？それはもう過去の話です！


かつて花街として栄えた円山町に隣接する、神泉の一画に店を構える『三百屋』では、和気藹々と肉を焼くカップルをよく見かける。

ホルモンは大衆的でデートに不向き、というイメージはすでに過去のもの。

気取らない雰囲気でリーズナブル、さまざまな部位を一緒に楽しく焼いて食べる、という共同作業によって距離感が一気に縮まるから、デート需要が急増しているのだろう。

鮮度のよさの見極め方や意外なタレとの合わせ方、部位の名前の由来など、会話の合間にはさみたい決め台詞を全部で10個用意した。

難易度を★5つで評価しているので、簡単なものからトライして、デートの話題作りに活かしてほしい。


１、「シマチョウがピンク、それって新鮮な証」難易度★

厳選した新鮮なものを使用。弾むような食感と噛むほどに甘みを感じる。「ホルモン」990円


鮮度のいいシマチョウは、まだうっすら血が通っているので、ほんのりピンク色。そして、縞模様に見えるくらいしっかりと表面が波打っている。

時間が経つとドリップが抜けて白く、ハリのないぺったりとした状態になるのだ。


２、「センマイは黒？白？」難易度★★

センマイにある突起部は焼きすぎると固くなるため、店ではカットして提供。「センマイ」858円


黒センマイは、黒皮をつけたまま出されるものを指し、鮮度のいい証。

白センマイとは、臭みが出やすい黒皮をむいて、湯引きしたもの。

黒センマイのある店は、徹底した下処理を行っており、さらに鮮度に対する自信を表している。


３、「この店、隠し包丁が入ってるね」難易度★★

隠し包丁効果で、軟骨や大動脈などコリッとした食感がアップする。「コリコリ」583円


ホルモンは鮮度と同じくらい下処理が大切。

さらに、焼きやすさ、食べやすさに配慮した良店は部位によって隠し包丁を入れていることが多いため、じっくりと観察を。

�犹店�み〞の丁寧さが味わいを左右するのは恋愛にも似ている！？


４、「このハツ…水分を感じるよね」難易度★★

角が立った新鮮で瑞々しい『三百屋』のハツは、焼きすぎないのがポイント。「ハツ」858円


鮮度が高いホルモンは水分を含んで瑞々しい。食べた感想をそう表現すれば、一気に「わかってる」感が出る。

ホルモン初心者にもウケのいいハツはクセがほぼなく、そのぶん鮮度のいいものであればピュアな水分を感じるはず。


５、「コリコリするハツモトは塩で」難易度★★★

ハツモトはビタミンが豊富で美容効果も抜群。別名タケノコとも。「ハツモト」858円


注文時、タレか塩かを聞かれたら、コリコリするものは塩を選ぶのが正解。

焼き鳥でも、なんこつや砂肝は塩で提供されるように、繊細な風味や食感を真に味わうなら塩だ。

その理由も説明できれば一目置かれること間違いなしだ。


どんどんレベルが上がる、ホルモン決め台詞を一挙ご紹介！


６、「レバーはこまめに動かして」難易度★

鮮度がよく角が立ったレバーは、色ツヤも美しく、とろけるような濃厚な味わい。「レバー」968円


恋愛もホルモンも放置プレイはすべからず。とくにレバーは焼きすぎ巌禁。

火が入りすぎると、とろりとした食感が損なわれるため、どの面も均等に火が入るよう転がしながら焼けば、極上な仕上がり。

パートナーの心もとろける！？


７、「脂がのっているシビレは、酢胡椒と相性がいいよ」難易度★★★

生後1年以内の仔牛からしか取れない部位。よく焼いたほうが濃厚さが増す。「シビレ」935円


フレンチでは�爛蝓璽疋凜�ー〞でおなじみの仔牛の胸腺。

こってりクリーミィな風味なので胡椒多めのお酢で食べると後味すっきり、そのマリアージュに驚くはず。

「こんなの初めて」な食べ方に、相手の心もときめくはず。


８、「ギアラの語源って知ってる？」難易度★★★★

豊かな脂を蓄えた濃厚な味。由来は“偽腹（ぎばら）”がなまったという説も。「ギャラ」880円


さてここからは、説明にも高度なテクを要する上級者編。

まずはギアラの語源について。

牛の第四胃袋で、赤センマイとも呼ばれるギアラは米軍基地で働いていた人が報酬代わりのギャラとされていたことから名づけられたという説がある。

御礼を言われた際「ギャラはギアラでいいよ」なんて、次に繋がる笑い話ができる（親父ギャグを言っても彼女が笑ってくれるくらい盛り上がった場合のみ、使おう）。


９、「コプチャンは、脂がじゅわじゅわ踊るようになったら食べごろ！」難易度★★★★

コプチャンは牛の小腸の意味。コラーゲンが豊富で美肌効果もあり。「コプチャン」880円


一見すると白い脂の塊のようで、火の通りがわかりづらいコプチャンは、弱火でゆっくり焼いて、脂がじゅわじゅわしてきたらこの台詞を口にして。

ホルモンの代表格コプチャンをスマートにサーブできれば、場慣れ感が醸せるはず。


１０、「”ヤン”があるんだ！流石だね」★★★★★

表面をしっかりと焼いて食べれば脂の甘みやシコシコした食感が引き立つ。「ヤン」1,100円


ホルモン店でメニューを見たときにこの部位があれば店選びは大正解。

1頭からわずかしか取れず、下処理にも手間がかかる玄人好みのヤンは、ハチノスとセンマイをつなぐコブのような部位。アワビのような食感に心も弾む！

”ヤン”を彼女が知らない可能性もあるので、説明してあげよう。

◆


ホルモンデートを成功に導くのは……
『神泉ホルモン 三百屋』


扱うホルモンの種類は25種前後。

2階はコースでホルモンを堪能できる『お弐階』、3階にはセルフ飲み放題の『F3』がある。

会話の合間にさりげなくキメ台詞をはさめば、目の前で焼けるホルモンのように、とろける仲になれるかも…！？

デートで盛り上がったら、東カレ編集部までぜひご一報を！！

▶このほか：食べた後の余韻まで旨い！グルメな街・銀座の食通に愛される焼肉店