静岡県内を中心にMCやリポーター、イベント業の活動を行う深澤 恵さんが梅ヶ島を紹介

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静岡県静岡市の北部、南アルプスの麓に位置する梅ヶ島温泉郷。梅ヶ島温泉・梅ヶ島新田温泉・梅ヶ島金山温泉・梅ヶ島コンヤ温泉の4つの温泉の総称で、2000メートル級の山々に囲まれたまさに秘境の地だ。その人里離れた奥地の魅力を、静岡市プロモーションレディを務める深澤 恵さんと共に体験してきた。

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梅ヶ島温泉郷は今年5月、全国で97カ所が認定されている環境省・国民保養温泉地に選定。その恵まれた自然を生かした体験型アクティビティも豊富にある。「魚魚(とと)の里」では、ヤマメ釣り(竿・エサ・バケツのセットで2000円。ヤマメ4匹まで、以降は1匹ごとに+300円)やつかみ取り(500g<ヤマメ約6匹>2000円、1kg<ヤマメ約12匹>3800円)が楽しめ、獲ったヤマメはその場で調理して食べられるのも嬉しい限りだ。

また、隣接するハイキングコースでは、かつて金山として栄えた歴史を垣間見ることができ、金堀衆達の住居跡のほか、実際に採掘された坑道が保存されている。

同地区の有東木(うとぎ)はわさび栽培の発祥地としても知られ、ここで水揚げされるわさびは辛みと香りが強いのが特徴。直接卸すことがほとんどなため一般に流通することは少ないが、寿司の名店や料亭がこぞって買い求める逸品だ。農林産物加工販売所「うつろぎ」では、1200円で同地のわさびを使ったわさび漬け体験が可能。所要時間約30分、要予約(054-298-2900)となるが、一度体験してみてはいかがだろうか?

疲れた体を癒すのはもちろん温泉。ヌメヌメとした泉質の湯は、神経痛や筋肉痛、うちみや疲労回復などの効能が期待できるとあって古くから湯治場として親しまれている。梅ヶ島新田温泉の「黄金(こがね)の湯」は日帰り利用も可能なため、訪れた際にはぜひ立ち寄ってみてほしい。

宿泊なら1日6組限定の「おもいでの宿 湯の島館」で趣向の異なる4つの空間の中で温泉を楽しむのがおすすめだ。武田信玄の旗印にちなんで風・林・火・山と名付けられた各お風呂の湯には、梅ヶ島温泉の源泉を引き入れて直接使用。単純硫黄温泉のツルツルとした湯浴みの心地は“美女づくりの湯”とも呼ばれている。

温泉と共に地元グルメも味わいたいのであれば、入浴とランチがセット(2160円)で楽しめる「大野木荘」が一押し。こちらでは、世界的に著名なイタリアンシェフ・奥田政行氏が国民保養温泉地指定を記念に考案した「秘湯のわさびパスタ」が味わえる。「大野木荘」を含め3つの旅館でしか食せない逸品だ。梅ヶ島わさび特有の風味と辛みがパスタに絡みついたひと品をご賞味あれ。

その他にも、日本三大崩れの一つといわれる大谷崩れを流れる「赤水の滝」は11月26日(日)までライトアップされ、葉が紅く染まるこの時季はいっそう幻想的な雰囲気に包まれる。土地の形状から自然とハート型に照らされる滝はなんともロマンチック。撮影スポットに事欠かない梅ヶ島温泉郷の中でも屈指のポイントだ。

東京からわずか2時間半というアクセス時間からは想像できない大自然の世界が広がる梅ヶ島温泉郷。見て、遊んで、食べて、思いっきりリフレッシュができるはずだ。【ウォーカープラス編集部】(東京ウォーカー(全国版)・安藤康之)