「水木しげるとその作品たち1」 2010年頃/(c)水木プロダクション

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「ゲゲゲの鬼太郎」など数々のヒット作で知られる漫画家・水木しげるさん。2015年11月30日に93歳で他界した水木さんの生涯を回顧する展覧会「追悼水木しげる ゲゲゲの人生展」が、大丸ミュージアム京都(京都市下京区)にて、4月26日(水)〜5月8日(月)に開催される。

【写真を見る】「バナナを食べる水木夫妻」 1989年/(c)水木プロダクション

水木さんはさまざまな妖怪が活躍する「ゲゲゲの鬼太郎」をはじめ、「悪魔くん」「河童の三平」などヒット作を連発した人気漫画家。妖怪研究家としても高く評価され、戦争体験や独自の世界観から生み出された数々の言葉にも注目が集まった。2010年には妻の武良布枝さんによるエッセイをドラマ化したNHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」も放送されたことも記憶に新しい。今回開催される「追悼水木しげる ゲゲゲの人生展」では、水木プロダクションの全面的な協力のもと、水木さんの生涯を徹底的に振り返る内容となっている。

太平洋戦争の戦地で描いたスケッチや、貸本時代からの漫画や妖怪画の原稿など、卓越した画力とメッセージ性がうかがえる貴重な作品130点以上を一堂に展示。さらに、それらの作品が生み出された書斎も会場で再現される。愛用していた私物や世界中で収集した妖怪・精霊像のコレクション、家族へのインタビュー映像や写真など、初出品作品も多数展示。水木さんが遺したものを通じて、「幸福とは何か」を追い求めた人間像に迫る。

90歳を超えてなお漫画家として新作を発表し、ユニークで魅力的な人間性にも多くのファンがいた水木さん。その生涯が凝縮された展覧会にぜひ足を運んでみてほしい。【ウォーカープラス編集部/国分洋平】