プロはやらない!毛穴が開いちゃう「NG肌ケア」

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毛穴の目立ちは、主に“皮脂の過剰”と“ハリや弾力の低下”だと考えられています。皮脂が多くなる原因には、ホルモンの影響や遺伝、加齢や紫外線、肌質やニキビ跡、肌の乾燥やターンオーバーの乱れ、季節や食生活、間違ったお手入れ方法なども影響します。

皮脂が過剰に分泌されると、角化異常がおこり、毛穴が目立つ(脂性毛穴)ようになり、さらに皮脂が詰まって目立つ(詰り毛穴)場合もあります。また、ハリや弾力の低下により毛包や毛穴の周辺の皮膚が毛穴に落ち込むことで毛穴が開いて見える(たるみ毛穴)こともあります。

本来“皮脂”の役割は、細菌や乾燥から肌を守り“うるおい”や“ツヤ”を与える役割を持つ“皮脂膜”の成分です。毛穴が詰まると、皮脂の分泌が妨げられて大事な皮脂膜が作られなくなってしまい、肌は皮脂過剰によるトラブルやハリ・弾力を失ってしまいますので、そうならないような肌ケアが必要になってきます。

今回は、ついついやってしまうNG肌ケアについてビューティーエイジングコラムニストの筆者が紹介します。

毛穴が開くNG肌ケア

毛穴が開いていると思っている人は、“皮脂”にとても敏感で気にする人が多く、とにかく皮脂を取り除こうとしてしまいます。そこで一番やってしまうことが、ゴシゴシと力を入れて、1日何度も洗顔をしたり、スッキリさっぱりしたくて、スクラブ入りの洗顔料を頻繁に使ったり……。

詰まった角栓を取り除こうと、頑固な詰まりを無理やり押し出したり、皮脂が出る度に、ティッシュや油とり紙で頻繁に取り除き過ぎてはいませんか? このような肌ケアを過度に行って皮脂を取り過ぎると、皮膚は”肌に皮脂が足りていない”と判断して、かえって皮脂を過剰に分泌させてしまい毛穴が開いてしまうのです。

また、皮脂を取り過ぎてしまうことで、肌のバリア機能が低下し、角層の水分量が減少、皮膚が乾燥した状態になってしまいます。こうなると肌の老化が進み、たるみによる毛穴開きが起きてしまうのです。

毛穴が気になる人の肌ケア

皮脂やファンデーションの汚れは油汚れなので、“クレンジング”で汚れを落とすことが必須です。毛穴に詰まった汚れを優しく溶かしながらなじませることがポイントです。

クレンジング後、クレンジングローション(ふき取り化粧水)を使うのもオススメ!肌に残っているクレンジングをふき取ることや、クレンジングローションを使うことで、肌色がパーッと明るくなったり、柔らかくなる効果も期待できます。

そして、洗顔はよく泡立てて泡でTゾーンからUゾーンの順番で洗いましょう。すすぎは20〜30回よくすすぎましょう。適度に酵素入りの洗顔やクレイ系のパック、スクラブ洗顔の活用もOKです。やり過ぎないことが大事です。

化粧水は、コットンで肌がヒンヤリするまで優しくパッティングし、サラッとしたタイプの乳液、クリームをつけて保湿しましょう。美白に用いられる“ビタミンC誘導体”は、皮脂の抑制効果もあるので、ビタミンC誘導体の配合された化粧品もオススメです。

たるみによる毛穴開きには、コラーゲンを増やす働きのある”レチノール”や抗酸化作用の高い“ビタミンC誘導体”や“コエンザイムQ10”、真皮の再生効果のある”ペプチド”などを配合した化粧品が有効的です。

いかがでしたか? 皮脂は、美しい肌を作るために欠かせないものですが、出過ぎることにより毛穴が開くというトラブルになってしまいます。毎日のスキンケアでお肌の汚れを溜めず清潔にし、乾燥しないように保湿にも気を付けて、毛穴レスな肌にしていきましょう。

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※ ShutterDivision / shutterstock

【筆者略歴】

a.kumi

「コスメライセンススクール広島校」・「Beautystudio Gaiiery」の代表をしており、長年美容業界で携えた知識と技術で年齢に抗うことより心身ともに健康で美しく年を重ねる提案を発信中。