結婚して家庭を築いたその先は? あるアンケート調査によると、婚活中の独身女性300人のうち、約9割が子どもを望んでいることがわかりました。そもそも「子どもがほしいから」という理由で婚活をしている人は43%に上ります。

恋をしたら結婚して、結婚したら妊娠・出産する、というステップをのんびり踏んでいると、間に合わない事態になることも。もし、本当に子どもがほしいなら、交際中の相手がいないうちからでも妊娠を意識して行動すべき3つの理由をまとめました。

妊活という表現は、妊娠を意識するという広範な意味から、受精するという狭い意味でも使われます。記事では、広い意味で妊活という言葉を使っています。

パートナー探しの段階から「子づくり」意識して

1. パートナーは子どもを望んでいる?

婚活中の女性にとって、交際するパートナーに結婚願望があるかどうか確認することは当然ですが、子供が欲しいかどうかもきちんと話をしておくべきでしょう。

結婚して1年以内の新婚女性300人に、結婚準備中に、将来子どもがほしいかどうかパートナーと話し合った人は82%もいました。ところが、具体的に子供の人数や授かりたいタイミングまで話した人は、28.7%に留まりました。

相手も子どもを欲しがっていると当たり前のように思っていたけれど、結婚した後、実は望んでいないことがわかり、離婚に悩む夫婦もいます。交際中から、具体的に何歳までに産みたいといった話をしておくと、相手に本気度が伝わります。

2. 体の準備はできている?

結婚しても、なかなか子宝に恵まれないケースは珍しくありません。婚活中の女性300人と結婚1年以内の女性300人、合計600人のうち、妊活(妊娠できる体の準備)に取り組んだことがある人は、たった24.7%でした。

基礎体温の把握、生活習慣への気配り、葉酸やビタミンなどサプリの摂取、婦人科系の悩みがあれば病院に相談しておくなど、今すぐに始められる体の準備はいろいろあります。

3. 経済的余裕を残して

婚活を頑張れば頑張った人ほど、いざ結婚が決まると、うれしすぎて結婚式やハネムーンに大金を注ぎ込みがち。でも、子どもが欲しいなら、ストップです。

国立社会保障・人口問題研究所が2015年に行なった「第15回出生動向基本調査」によると、不妊を心配したことがある夫婦は35%、不妊治療の経験がある夫婦は18.2%もいます。5〜6組に1組は、通院したことがあり、もはや他人事ではありません。

治療を受けた場合は医療費が必要。内容にもよりますが、例えば体外受精なら、成功してもしなくても1回につき数十万円かかると言われています。蓄えがあった方が、選択肢が広がりますよね。

いかがでしたか? まだパートナーに出会っていなくても、妊活が必要な気分になったでしょうか。婚活も妊活も経験したママ記者としては、ついでに保活も早めにした方がいいと思いますが、これはまた別の記事で。何事も、一歩先を見据える必要があるようです。

アンケート調査は、バイエル薬品が2016年12月に実施したものです。全国の25〜39歳の女性が対象になりました。