右サイドで先発出場した酒井高徳選手(右)と小林悠選手(左)/(C)新井賢一

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サッカーのロシア・ワールドカップ(W杯)出場をかけたアジア最終予選の第4戦が、10月11日(火)に行われた。

【写真を見る】右サイドで奮闘した小林悠選手/(C)新井賢一

6大会連続6回目の本大会出場を目指す日本代表は、相手サポーターで埋まった敵地でオーストラリア代表と対戦。開始早々の5分に原口元気選手のゴールで先制したが、52分にPKで追いつかれ、1-1で引き分けた。

酒井高徳選手は、右サイドバックでフル出場。74分には右サイドを抜け出して、ゴール前にクロスボールを供給し、小林悠選手のヘディングシュートにつなげた。

得点こそならなかったが、決定機を演出したシーンについて、「各試合で1本ずつ、決められるというボールを配給できているので、そこはプラスに捉えたい」とコメント。続いて、「いつも言っているように入らなければ結果にならない。『あれが入っていれば』と自分でも思うところはあるけれど、続けるということが大事。それ以外のところで課題をどんどん見つけて修正していきたいという意識が強い」と、引き締める言葉が口をついた。

これまでの最終予選3試合では、左サイドバックで先発出場。今回はけが人や出場停止選手の影響で右サイドでの起用となったが、同サイドの小林選手と絶妙なコンビネーションを発揮した。

背景について、「(小林選手とは)練習でもよく声をかけていたし、僕もJリーグは何かとチェックしている方なので、悠くんの長所であるシンプルなプレーをしながら裏に出ていくことはわかっていた」と語る酒井選手。「練習で対戦するときも、裏の取り方が上手で相手にとって嫌な動きをしていて、それが頭に入っていたので、僕がボールを持ったときも上手く意思疎通ができていた」と自信があった様子。

2人の好連携は攻撃のみならず、守備でも効果を見せた。「正直な話、DFは最終手段」という酒井選手は攻撃陣と守備陣の関係性について、「攻撃の選手がいい守備をすればするほど、DFは守備をほとんどしなくてもよくなる。なぜかと言えば、前の選手がいいプレッシャーをかけてくれれば、後ろの選手は狙いを持ってインターセプトができるし、早い切り替えで前線から守備をしてくれれば、DFが何もせずにボールを奪えることもできる。前の選手がどれだけ頑張れるかがDFを助けるし、そこを突破されたときに僕らがいる」と話す。

「そういう意味で、悠くんはその能力が非常に高いと思う。インテリジェンスがあると思ったのは、相手が逆サイドでボールを持っているときに、自分の方にノールックパスが入ったときにもカットを狙っていた。前半も相手のパスを読んでカットしていたので、守備の能力の高さは一緒にやっていて感じたし、非常に助かった」と、攻守での奮闘を称えた。

今回を含め、両サイドで出場してきたことに加えて、どの選手とコンビを組んでも高レベルの連携を見せてきた。自身の起用については、「監督が信頼して使ってくれているのも感じているので、結果もそうですし、安定感ももっと成長して、監督の期待に応えられるようにと日々思っている」と、語った。【ウォーカープラス編集部/コタニ】