自信がある人も気を付けて!「隠れ栄養不足」に陥るNG習慣3つ
「あなたは自分の栄養に自信がありますか?」と聞かれると、どれぐらいの人が「はい」と答えられるでしょうか。
キリン・トロピカーナ株式会社が行った調査によると、都内の20〜60代の男女555名中、“自分の栄養に自信がある”または“やや自信がある”と答えたのは、4人に1人以下だったことがわかりました。
しかも、そのうちの10人に血液検査を実施したところ、なんと9人が栄養不足に陥っていたのです。
あなたも“栄養をとれたつもり”になっているかも!?
今回は管理栄養士の筆者が、“隠れ栄養不足”に陥りやすいNG習慣をご紹介します。
■1:おかずだけ食べてごはんは残す
糖質の摂取を減らすために、おかずだけ食べてごはんは残すようにしているという人もいますが、お米を食べないと食物繊維が不足しやすくなります。
お米の炭水化物には食物繊維も含まれており、この量を野菜などで補おうと思うと、よほど意識してたくさん食べない限り不可能です。
「排便がスムーズでない」「肌トラブルが起きやすい」という方は、ごはんを抜いていることが原因で食物繊維が足りていない可能性があります。
■2:コンビニの加工品をよく利用する
インスタント食品やお弁当をはじめ、加工品によく使われている食品添加物が“リン酸塩”です。
食べものの品質を保持したり向上させたりするために広く使われている添加物ですが、体に必要なミネラルの吸収を妨げる作用があります。
たとえば不足しがちなカルシウムも、リン酸塩があるとカルシウムを吸着して排泄してしまい、カルシウム不足に陥りやすくなります。
カルシウムは不足してもすぐには自覚症状が出ず、わからないうちに骨がもろくなっていくため注意が必要です。
■3:精製された白いものばかり食べている
白ごはん、白パン、白砂糖、精製塩。こういった“精製”という過程を経て色が白くなっている食べものは、ビタミンやミネラルや食物繊維といった栄養素まで削ぎ落とされてしまっています。
たとえば、1日3食白米を食べたときの食物繊維の量は1.3gですが、玄米だと6.3gにまで増えます。白米を玄米や分づき米に、白パンは全粒粉に、白砂糖はきび糖やてんさい糖に、精製塩は天日塩などに変えるだけで毎日摂取できる栄養価がググッと向上します。
いかがでしたか? 隠れ栄養不足は目に見える症状が現れにくいため気づきにくいですが、栄養不足状態が進行するとある日突然大事に発展することも考えられます。
改めて日頃の習慣を見直してみませんか。
【参考】
※ 〜勘違い多数!?現代人の栄養不足が浮き彫りに〜 10人に9人が”かくれ栄養不足”!? - キリン・トロピカーナ株式会社
【筆者略歴】
※ 圓尾和紀 ・・・ 管理栄養士。総合病院勤務を経て予防医療を志し、独立。和食素晴らしさを伝える活動と、“不自然な食べもの”にあふれた環境で、定期的に身体をリセットする目的からファスティングを取り入れた生活の提案を行う。カラダヨロコブログ。
【画像】
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