じつはTバッグ率が高い!?ノルウェー女子の意外な下着事情

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お国が変われば女性の下着事情にも変化あり。北欧女性たちは日本女性と比較すると、どうもセクシーなTバックを履いている割合が高いようです。日本に留学経験のあるノルウェーの女子大生(24歳)は、「日本のランジェリーコーナーはすっぽりとお尻を包む下着が多い気がした」と話します。

「Tバック」は和製英語なので、ノルウェーではバック中央で布が小さな逆三角形を描く「Gストリング」が広く浸透(写真のマネキンが履く下着参照)。「G」の語源は明らかにはなっていませんが、一部のアメリカ先住民族が着用していた「geestring」という類似衣装が発祥なのではないかという説があります。

冬が長いノルウェーでは、肌を寒さから守るためにジーンズを履く女性が多く、かがんだ時にGストリングがチラ見えしていることも。ジーンズ着用率が高い中で、遊び心のある下着は、少しでもファッションを楽しむための術なのかもしれません。

■人気ショップに直撃!

1954年にオープンして以来、現在16カ国に470店舗を構える「リンデックス/Lindex」はノルウェー女性の間でも大人気のスウェーデン発アパレルブランド(日本には未進出)。下着コーナーには常に多くの女性たちが集います。

スウェーデン本社・広報担当のカイサ・リークダルさんは、露出の多いパンツの人気の発祥について、「開発が始まったのは90年代中頃で、アウターにパンツラインが響かないということから、一気に人気商品となりました」と説明。

現在は縫い目のないシームレスパンツ、お尻にぴたっとフィットするヒップパンツも好評のようです。

北欧女性が下着にこだわる理由について、「これは私個人の意見ですが、ワードローブにある数多くの靴のコレクションから、女性がその場に適した一足を選ぶのと同じ感覚で、下着もいろいろとそろえたくなるのが女性心なのではないか」と、リークダルさんは答えます。

■Tバック以外はババくさい!?

ノルウェーでは、お尻をすっぽりと包むタイプのパンツは「おばあちゃんパンツ」と10〜30代の間で表現されることがあります。

オスロ大学に通うノルウェーの女子大生(22歳)に話を聞きました。

「私は10歳のときに初めてストリングを履いて、以来ストリングしか履かなくなりました。ほかのパンツだと、お尻が太って見えちゃう!

スキニージーンズを履いていてもラインが見えないし、便利でおしゃれ。周りの女友達もほぼ全員ストリング派です。それに、ノルウェーの男性は、女性がお尻を包む形状のパンツを履いていたら、おばあちゃんっぽいという印象を持つのでは?」

ほかにも、ノルウェーの男女からはこのようなコメントが。

「彼氏がセクシーだって喜ぶから、Gストリングを履くこともあるわよ。どうして男性ってあんなに喜ぶのか不思議ね」(女性・会社員・28歳)

「彼女が色気のあるパンツを履いてくれてたらそりゃ嬉しいよ! でも毎日じゃなくてもいいかな。時々履いてくれたほうが、さらにセクシー」(男性・会社員・32歳)

「見えすぎの紐パンツよりも、Gストリングみたいにちょっと隠れた部分があるほうがセクシー」(男性・会社員・40歳)

機能的な側面だけではなく、恋人が喜ぶからという理由から下着を選ぶ女心、色気のある下着を好む男心は、日本でもノルウェーでも変わらないようですね。

●文・写真 鐙 麻樹