センス良すぎ! 「無印良品」が運営するキャンプ場が他と違う3つの理由

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みなさん、無印良品を展開する株式会社良品計画が、実はキャンプ場も運営しているのをご存じですか? もちろん、無印良品ブランドのキャンプ場なので、そこいらにあるキャンプ場とは、ひと味もふた味も違います。

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今回は、日本有数の豪雪地帯として知られる新潟県津南町にある『無印良品 津南キャンプ場』へ遊びに行ってきました。さすが無印良品! と唸りたくなる、3つのポイントを紹介します。

■ここが素晴らしい1 無駄のないシンプルな美しさ

無印良品のグッズって、一目見ればわかるんですよね。シンプルかつ、ベーシック。素材の良さが活かされている。装飾なんかほとんどないのに、身の回りに置いておきたくなるセンスの良さがある。などなど。

独自の哲学をカッコよく貫いているのは、キャンプ場も同じです。無印良品を冠したキャンプ場は3カ所あります。標高1600mの高原にある南乗鞍キャンプ場。都心から最も近くリゾート感のあるカンパーニャ嬬恋キャンプ場。そして今回紹介する津南キャンプ場。

無印良品津南キャンプ場の特色は、なんと言っても、日本の自然の原風景が手つかずで残されている点です。キャンプ場のインストラクターは「里山」という表現をしていましたが、数百年前の日本はどこもかしこもこんな感じだったのかもしれません。

キャンプサイト一つをとっても、造成はせず、自然の地形を活かしています。地面が真っ平らなサイトは数えるほどしかありません。設備も必要最小限。炊事場やトイレに近いサイトを選ぶか、多少不便でも景色がよくプライベート感のあるサイトを選ぶか。好みによってたくさんの楽しみ方ができます。

■ここが素晴らしい2 無印良品グッズが充実

キャンプの大変さは、備品の準備や管理に尽きます。無印良品キャンプ場では、人気のスノーピークキャンプセットを始め、ランタンやクッキングストーブなど、キャンプに必要な備品はすべてレンタルできます。

今回、テント類は持参していったのですが、ランタンやクッキングストーブ、椅子はレンタルしました。大きな車ではなかったので、スペースの節約になってとても助かりました。次回はテント類もレンタルしたいくらいです。


加えてセンターハウスでは、無印良品の食品や飲料、雑貨類など、キャンプに役立つ無印グッズが販売されています。夏のシーズンには夏野菜も販売されるとか。3食ぜんぶを用意する必要はないですね。

朝は『フェアトレード ドリップコーヒー』からスタート。

お昼は、4歳と1歳のこども連れということもあり、手間の掛からない『バターチキンカレー』。これ、美味いんですよね!

無印の食品と言えばほかにも、パスタソースもあれば、炊き込みご飯もあります。パエリアを作りましたが、こどもたちにも大好評でした(自宅近くの無印良品で用意していきました。センターハウスで売っているかどうか未確認です)。

■ここが素晴らしい3 風土をじっくり味わうアウトドア教室

無印良品キャンプ場では、夏休みシーズンを中心に、たくさんのイベントが開催されています。今回『朝採りアスパラ収穫&アスパラ料理』に参加してきたのですが、いやこれ、感動ものです。朝7時に集合して、車で30分ほどかけて向かいの山のアスパラ畑へ向かいます。

収穫したアスパラを、その場で素揚げ。

美味しいのなんのって! スジっぽさがまるでなく、やわらかいので、太ければ太いほど美味しい。アスパラという野菜の概念が音を立てて崩れ去りました。ふだんは好んで食べないこどもたちも、先を争って平らげるんですから。

聞けば、アスパラ収穫は数あるイベントの中でも、もっとも喜ばれる一つだとのこと。アスパラ収穫は6月半ばに終了してしまうのですが、8月に入るとアスパラ収穫に匹敵する『新鮮とうもろこし収穫&焼きとうもろこし』イベントが始まるとのこと。生で食べられて、甘いんだそうです。いやーこれは行きたい。

■素材を活かす無印良品の本領発揮!

個人的には、無印良品津南キャンプ場の最大の強味は、その土地の風土・特色を活かしたアウトドア教室や家族体験プログラムだと感じました。素材を活かし、地域コミュニティーとの共栄を掲げる無印良品ならではですよね。

場内にある薬師湖でのカナディアンカヌー、夜の自然探索、川の水源探し、星空観察、山菜タケノコ採り、森の素材で作る雑貨。アスパラ収穫のように、地元農家と連携した新鮮野菜収穫。土地の名産品づくりに挑戦するふるさと体験教室。

大人からこどもまで楽しめるプログラムが充実しています。7月や8月の予定表に“無印良品キャンプ場”と書き加えてみてはいかがでしょうか。無印良品の哲学に貫かれた、素材を満喫するキャンプを楽しめますよ!