季節を感じたい、歴史に興味がある、静かに散策を楽しみたい……そんなとき、わたしたちが足を運びたくなるのが神社仏閣。日本の庶民観光は、古くは平安中期の「熊野詣」に始まったとされ、江戸時代には「お伊勢参り」に10人に1人が出かけるほどの大流行となるなど、日本人にとって旅と神社仏閣とは切っても切れない関係にあります。今回は、大手旅行情報サイト「トリップアドバイザー」に投稿された口コミから観光地として人気の神社仏閣ランキングを紹介します。

行ってよかった! 日本の神社仏閣ランキング2016 トップ30

*伊勢神宮は「伊勢神宮」に「伊勢神宮外宮」の評価を合算。高野山は「高野山」に「金剛峯寺」「高野山 奥之院」「高野山壇上伽藍」の評価を合算。羽黒山は「羽黒山」に「羽黒山五重塔」「出羽神社」の評価を合算。瑠璃光寺は「瑠璃光寺」に「瑠璃光寺五重塔」の評価を合算しています。

1位 伊勢神宮(三重県)

2000年の歴史を持ち、日本人なら一度は参詣したい「伊勢神宮」が1位に。天照大御神を祀る内宮(ないくう)と、豊受大御神祀る外宮(げくう)をはじめ、125の官舎から成ります。2016年は、伊勢志摩サミットの開催で、世界的にも知名度が上がることが期待されます。

「自然に囲まれ、人工的なものは最小限で、八百万の神様があちこちにおられるような印象でした」
「緑に包まれた内宮全体の空気感から、清らかなものを感じ、いるだけで何かパワーをもらえそうな気がします」

伊勢神宮(三重県)

2位 高野山(和歌山県)

空海が開いた標高約800メートルにある天空都市。山内は全て真言宗の総本山である金剛峯寺の境内となっており、他に117の子院が密集しています。

「世界遺産高野山は、見所一杯です。奥の院・壇上伽藍・金剛峰寺は絶対には外せません」
「高野山の町自体が、高野山金剛峰寺や奥の院でにぎわっており、市街地に入った瞬間からここぞ聖地と思える町並みでした。町内を歩き回っているだけで疲れるだろうな! と思っていましたが、さすが聖地! パワーが沸いてきて、街を歩き回ってもあまり疲れませんでした」

高野山(和歌山県)

3位 厳島神社(広島県)

青い海上に浮かぶ朱塗りの社殿がきらびやかな「厳島神社」。寝殿造りの回廊を歩いていると、はるか平安時代へとタイムスリップできます。2016年4月には先進7カ国(G7)外相会合に出席した各国外相も訪問しています。

「世界中の人に是非とも訪れてもらいたい、日本が誇る世界遺産。いつ訪れても圧倒的に美しい。間違いなく満足度の高い日本を代表する観光スポットです」
「厳島神社は時間によっていろいろな姿を見せてくれるので可能であれば周辺に宿泊してじっくりと堪能することをおすすめします」

厳島神社(広島県)

ランキング全体では、京都府が最も多く10施設が、次いで奈良県から5施設が選ばれたほか、西日本からのランクインが26施設と西高東低の結果となりました。
パワースポットとしても人気の高い場所が数多くランクインしています。爽やかな初夏を感じに足を運んでみてはいかがでしょう。

【参考】※ トリップアドバイザー株式会社