転入生・山田花子(仮名)。本名・出身・趣味、すべて“ヒミツ”で「私のことは何も話せません。その理由も言えません」というワケありな転校生、その正体は?今回は牧 彰久さんの創作漫画「ヒミツだらけのあの子の正体」を紹介するとともに創作のきっかけや作中のこだわりについて聞く。本作は、現在までにXで4.5万以上のいいねが集まり(2024年10月17日時点)、彼女の正体がわかるラストに「泣いた」「ハッピーエンドでよかった」などの反響コメントが寄せられている。

【漫画】「ヒミツだらけのあの子の正体は?」本編を読む

■本名も出身も趣味も「何も話せません。その理由も言えません」なんで?

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担任が転入生を紹介する。「山田花子(仮名)さんだ。訳あって本名は公表できないそうだ」今まで聞いたことがない仮名に生徒は驚く。本名だけでなく、どこから来たのかも趣味も「ヒミツです」という。「よろしくお願いしますね!」とフレンドリーなわりに「私のことは何も話せません。その理由も言えません」と謎だらけの転校生に生徒はクモの子を散らすようにはけていった。

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謎すぎる転校生に興味を持つ男子。しかし、学年トップの日向和彦は「興味ないな」とそっけない。「無駄な時間は排除する」と学校でも勉強ばかりしていて、クラスメイトから怖がられていた。

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そんな和彦に近づく山田花子。学年トップの和彦に「私の正体を暴いてください!」と、ゲームを持ち掛けた。「こんなゲーム速攻で終わらせてやる」と、山田花子の正体を暴こうと躍起になる和彦。本性を知れば知るほど、彼女は昔、知り合った少女に似ていて――?

■過去を思い出した和彦。勉強ばかりしていた理由が「泣ける」

――本作はいつごろ描いた作品ですか?

2017年ですね、もう7年前!時が経つのは早いです…。

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――描いたきっかけを教えてください。

当時、漫画の新人賞に出すために描いた作品でした。無事受賞しまして、たいへん思い出深い作品となりました。

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――転校生のヒミツが解けるまでの物語。個人的にはパフェを食べて泣いてしまうところとか、グッときてしまいました。ストーリーなどの構成や伏線でこだわったところはありますか?

パフェで泣くところしかり、その時に起こる主人公のフラッシュバックしかり、今読み返すと読者に「何が起きているんだろう?」と謎を提示し続けていく作品にしているな〜と、思いますね。飽きさせずに読ませようという努力が垣間見えます。

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――4.5万いいねや「ハッピーエンドでよかった」「泣いた」などたくさんのコメントが届いていますが、反響についていかがでしょうか?

拙い所もある作品だとは思っているので、「ここまで反響があるとは…」という驚きもあります。それでも「泣いた」とまで言ってくれる人がいるのは、本当にうれしいことです。本当にありがとうございます。

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――その他にどのような漫画を描いていますか?

「廻天のアルバス」第1巻は絶賛発売中!


この読切をはじめ、そこそこ多くの読切を描かせて頂きました。そして、今年ようやく連載をとることができました。現在、原作担当として「廻天のアルバス」を週刊少年サンデーで連載中です!頑張って書いてますので、よければご一読ください!

取材協力:牧 彰久(@aki_maki)