太陽とシスコムーン稲葉貴子、50歳の結婚観「諦めとは違う。特別視してないだけ」
 オーディション番組『ASAYAN』(テレビ東京系)で合格し、1999年につんく♂プロデュースでデビューを果たした「太陽とシスコムーン」。一年半という短い活動期間ながら、今でも伝説的に語り継がれるグループです。

 今回「女子SPA!」では、今年デビュー25周年を迎えた「太陽とシスコムーン」(以下、太シス)のメンバーである稲葉貴子さん(50歳)にインタビュー。今回はアラフィフになった稲葉貴子さんの結婚観や人生観など、"一人の女性"としてのリアルな現在の心境をお聞きしました。

◆結婚を「しない」わけじゃない。周りを気にせず生きる

――近年では結婚という形に縛られない人が増えています。2018年のOPDイベントで結婚願望についてお話ししていましたが、50歳になられた現在の心境は?

稲葉貴子さん(以下、稲葉)「結婚願望はありますし、今後しないとも思っていないです。ただ、縁遠かったというだけで(笑)。若い頃は漠然と自分はきっと結婚するだろうと思っていたんです。でも、気がついたらあれ?あれあれ?みたいな。でも誰でもいいからしたいというわけではないので、難しいところなんですよね。諦めているとは違いますし、なんていうのかな、特別視していないのかもしれない」

――焦りやプレッシャーはないのですか?

稲葉「自分の人生だし、周りを気にせず自分らしく生きていければいいと思っています。私はある意味、考えが固いんだと思います。勢いにまかせて結婚…とかができない性格ですし、他人と比べてどうこうはしたくないという気持ちです。もうこんな歳になったのに、みたいな考え方をしだしたら何もできなくなっちゃいます」

◆本当はあまり強く意見を言えないタイプだった

――プライベートの「稲葉貴子」はどういう人間だと思いますか?

稲葉「私は『ギャップの人』だと思います。たぶん私って、見て目的にちょっとキツく見られがちなんですよ。でも、本当はどちらかというとあまり強く言えないタイプです」

――確かにちょっと意外ですね。大阪出身の元気なお姉さんというイメージがありました。

稲葉「勝気なイメージを持たれているけど、実際はそうじゃないんです。基本は平和主義。酒豪に見えるけど実はぜんぜん呑めないとか、会って話すとだいぶ印象が違うんじゃないかと思います」

◆秘書や広報の合間にライブ。365日フル稼働!

――太シス全盛期はあまり遊ぶ時間はなかったと仰っていましたが、卒業後はプライベートの過ごし方に変化はありますか?

稲葉「ずーっと仕事人間なので、今に至るまで結局そこまで変わっていないかもしれない(笑)。前編でも少しお話ししましたが、ハロプロ関連の会社を辞めた後は別の一般会社に転職してたんですよね。やっぱり会社員とはいえ芸能界って特殊な業界ではあると思うんですよ。でも、本当の意味での一般企業に入ることで新たな学びを得られました」

――そういえば、2021年に『THEカラオケ★バトル』(テレビ東京系)に出演された時は一般企業の秘書をしていると……。

稲葉「そうそう。その頃に勤めていた会社で、秘書や人事、広報などを担当していました。新卒大学生の面接や説明会なんかもやっていましたね。今思うとよく採用してくれたなと思います。

でも芸能活動も許可されていたし、会社をあげて応援してくれていました。仕事がかなり忙しい中でも精力的にライブをやっているので『いつ練習してるの?』なんて不思議がられていましたけど(笑)」

――逆にいつ休んでいたんですか!(笑)

「休みはなかったです。ライブも遊びでやっているわけではないので、就業後や土日をすべて使っている状態でした」