N実さん(30歳・派遣社員)は、バラエティー番組や、お気に入りのドラマを観ながらビールを飲む事で寂しさから逃れていたそうです。

「そんなある日、つい調子に乗って『明日は休みだしトコトン飲むぞ!』と何缶も空にしていたら、いつの間にか眠ってしまって」

 朝、目覚めてみるとLINEの通知がたくさんきていたそう。

「寝ぼけ眼で見てみたら、元カレ3人から同時に『どうしたの、大丈夫?』『N実、引っ越してないよね?とりあえず家の近くまで来てみたよ』『明日なら会えるよ!待ち合わせどうしようか?』などのメッセージと、着信が何件もあって」

◆酔って自分から元カレたちに連絡していた

 どういう事?としばらく状況が飲み込めなかったN実さん。

「おかしいなと思い、LINEをさかのぼって見てみたら私の方から3人に『淋しい、今すぐ会いたい』って送っていて…冷や汗が吹き出しました」

 そんなLINEを送った記憶は1ミリもないそう。

「きっと酔って人恋しくなり、相手にしてくれそうな元カレにLINEしてそのまま眠ってしまったんだと思います。元カレ達にはあわててお詫びの電話をしましたね」

 そして今回の事で、自分は思っていた以上に孤独に心を蝕まれていると感じたN実さん。

「コロナを言い訳にしないで、はやく彼氏を作らなくちゃと思いました。元カレ達はみんな今彼女がいるので…復縁はないですね」

―人間関係でやらかした話―

<文&イラスト/鈴木詩子>

【鈴木詩子】
漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:@skippop