2022年に入ってから、電気代の値上げが止まりません。あまりの高騰ぶりに、筆者も「請求書を見るのが怖い」と思う月もあります。

とくに、暖房や入浴などで電気使用量が増える冬は、1年の中でも電気代かさみます。

そこで今回は、節約生活スペシャリストの筆者が、今すぐできる「冬の節電」を紹介します。小さな節約を積み重ねれば、冬の電気代を安く抑えられますよ。

「また使うから」はNG

1:エアコンのフィルターを掃除する

暖房にエアコンを使う方は、冬が来る前にフィルター掃除を済ませておきましょう。フィルターが汚れていると暖房効率が悪くなり、余計な電力を消費してしまいます。

1〜2週間に1回のペースで、フィルターのほこりを掃除機で吸い取るだけでも、節電につながります。

また、室外機のまわりにものを置いたり、ゴミが溜まっていたりするのもNG。空気の循環が悪くなり、暖房効率が落ちる原因になりますので、フィルターと合わせて掃除しておきましょう。

2:暖房器具やアイテムを活用する

ひとつの暖房器具に頼らず、ほかの暖房器具やアイテムを合わせて使うことも節電につながります。

暖房器具なら、空気を循環させてくれる「サーキュレーター」や、座って暖をとれる「こたつ」がおすすめ。冷えやすい足首や腰をピンポイントで温められる、レッグウォーマーや腹巻を併用するのも良いですね。

防寒グッズは電気代をかけずに暖がとれるので、エアコンやヒーターの設定温度を下げても快適に過ごせるようになります。

3:給湯器のスイッチはこまめに消す

入浴や食器洗いなど、温水を使うことが増える冬。「また使うから」と、給湯器のスイッチを入れっぱなしにしていませんか?

給湯器の電源を入れたままにしておくと、お湯を使っていなくても待機電気を消費します。1回だけなら少しの電気代でも、つけっぱなしが当たり前になっていれば大きなムダになります。

給湯器のスイッチはこまめに消すことを習慣づけるだけでも、年間通すると大きな節約になりますよ。

トイレも節電対象

4:家中の「保温」の使い方を見直す

電気ポット、炊飯器、トイレ温水便座など、家の中には「保温機能」を使っているものが複数あります。

この保温機能は冬の生活に役立ちますが、当然ながら電気代がかかるもの。

温水便座の温度設定を「中」にしてフタは都度とじる、炊飯器の保温は長時間使わないなど、保温の使い方を見直しましょう。

お湯をそれほど使わないご家庭であれば、電気ポットからケトルに変えた方が節約になる場合もありますよ。

5:温かい料理で内から温める

暖房器具ではなく、食事で内から身体を温めることもひとつの節電です。

鍋やおでんなどの煮込み料理は、食べるだけで身体をぽかぽかと温めてくれます。しょうがやねぎなど、温活効果のある食材を使うとより効果的です。

冬は鍋物野菜が安く煮て入りますので、食費の節約もかねて積極的に取り入れてみてください。

小さな節電が大きな節約に!

電気代は一気に減ることは難しいけれど、「塵も積もれば山となる」。節電を続けていくことで、大きな節約効果を発揮します。まずはできることから、暮らしの中で節電に取り組んでみてください。

(筆者プロフィール)
三木 ちな
趣味は貯金、特技は節約のママライターです。業務スーパーは子どものころから通い続け、気づけば歴20年。時間があれば、人気ショップや飲食店のお得情報や裏ワザを探しています。
クリンネスト1級/節約生活スペシャリスト/整理収納アドバイザー2級