写真は、ニュースキャスターの安藤優子。「WOMAN EXPO TOKYO 2018」より

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20日の都内で、働く女性に向けた総合イベント「WOMAN EXPO TOKYO 2018」が開かれ、ニュースキャスターの安藤優子が出席。一つのプログラム「続けることは自分を育てること」と題した講演を行った。

大学在学中からテレビ番組のレポーターを務め、その後、報道の世界へ飛び込んでいった経緯がある、安藤。生放送の帯番組をこなす現在でも、人から聞かれるのは「今の仕事、続けてこられたのは?」という質問らしい。

「学生の頃、メディア志望、報道の仕事に就きたいという願いは、一切ありませんでした。私は、ホテルのコンシエルジュ、ホテルを取り仕切るホテルウーマンになりたかった」と振り返った。

安藤優子

「WOMAN EXPO TOKYO 2018」より


「テレビの世界はひょんなことから。アルバイトのつもりで入ったから、現場で怒られたときには、だって私、アルバイトだもんって、考えたり…。だって好きで、この仕事に入ったわけじゃないし…と、出来なかった理由を、他にやりたいことが自分にあるからと、いつも置き換えていました」

「いま、反省しているのは、いつもエクスキューズ。言い訳ばかりしていた自分です。簡単に言っちゃうと、逃げていたわけです」

「そんな私が、人に認めてもらえるはずがありません」

安藤は、来場した女性たちに参考にしてもらおうと、変化が起きたキッカケ、共産主義時代のポーランド取材経験を明かした。

「大統領に登りつめる以前の(レフ)ワレサさんのインタビューを取ってくること仕事でした。水面下で非合法のことをしていていると噂された人物です」と説明。

「現地に行ったとして、アポイントがそうそう取れるわけもなく、1ケ月が過ぎて限界に。上司に『もう帰りたい』と泣きつき、翌朝に帰るチケットまで用意してもらいました」

「でも、そのチケットを受けとったら、逃げ出す自分のことが嫌になって、『最後までやらせてください』と頼みこむ私がいました」

「そのときから、すぐにやめてしまっていた自分に気づきました。考え方が変わって、諦めるのはいつでも出来ると思いました。今の仕事が続いているのも、まだやれていないと思っているからです」と女性たちに伝えていた。

同イベントは、日本経済新聞社と日経BP社が主催。女性がもっと活躍できる環境づくりを応援しようと2014年から定期的に催しており、安藤のほかに、女優の遼河はるひ、矢沢心らも特別講座に招待されていた。

▼ 遼河はるひ

「WOMAN EXPO TOKYO 2018」より