この建物はオーナーが会社勤めをしながら約20年かけて自分で作ったという、長年の汗と情熱がこもった力作。

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洞爺湖を見下ろすドーム型の屋根のカフェ。近年「裏洞爺」と呼ばれ注目されているエリアで古くから店をかまえる「茶洞庵」(さどうあん)は、その外観から、独創的なお店が集まるこのエリアでもひときわ異彩を放っています。丸い屋根の下に広がる店内は、手作り感と木の温もりあふれるログハウスのよう。洞爺湖を眺めながら、近隣でとれたヨモギで作った手作りケーキや、水ではなく氷でおとした氷出しコーヒーなど味わってみませんか?

【画像】どこも木製のテーブルや壁に囲まれ、一部はレンガ積み。ほっこりと癒される雰囲気です。

観光施設「とうや水の駅」から車で5、6分の、洞爺湖を見下ろす斜面の中腹にある茶洞庵。ドーム型の屋根が目をひく建物は、オーナーの嘉島さんが会社勤めをしながら約20年かけて自分で作ったという、長年の汗と情熱がこもった力作です。

セカンドハウスのつもりで建てたものの、ロケーションのよさから「カフェでもやったら?」という周囲の声に応え、2004年に店をオープン。地域の人や常連さんの力を借りながら今日まで続いているそうです。

ドーム型の屋根の中は、厨房やカウンター席などがある1階と、洞爺湖を見渡せる2階、ファミリーに好評な畳敷きの2階ロフトがあります。どこも木製のテーブルや壁に囲まれ、一部はレンガ積み。ほっこりと癒される雰囲気です。

店に立つのは嘉島さんのほか、手助けをする友人や知人。2017年度は知る人ぞ知る「KAMOME COFFEE」の渡辺さんがコーヒーを担当し、土日には洞爺産野菜のカレーを出す人、パンやケーキを焼く人など、手助けする人は曜日ごとの特徴があるのも魅力です。

おすすめは、近隣で摘んだヨモギを使った「ヨモギのシフォンケーキ」(300円)。店の庭で育てたブルーベリーで作ったソースは程よい酸味で、ふんわり漂うヨモギの香りとバランスよく爽やかな味わい。

ドリンクは、日に数杯しか出せない「氷出しコーヒー」(600円)をぜひ! 挽いた豆の上に氷をのせ、溶ける氷水でじわじわと抽出するコーヒーは、えぐみが少なくトロンとした濃い味わいで、舌触りはまるでブランデー! コーヒーの新境地に触れた気分ですよ。

地域の絆と人の縁で続くドーム型の屋根のカフェ。洞爺湖を見下ろしながら、手作りケーキとこだわりコーヒーを味わいませんか? サクランボのソーダやイタドリのパンなど、地元の旬の素材を活かした季節限定メニューも登場するので、どんなメニューがあるかは訪れた日のお楽しみに。

茶洞庵 ■住所:洞爺湖町洞爺町298-40 ■電話:080・1878・8282 ■時間:11:00〜16:00 ■休み:月曜、火曜、水曜(臨時休業あり)、冬期(11月初旬〜4月下旬) ■席数:22席(禁煙)

【北海道ウォーカー編集部】