美瑛「四季彩の丘」の風景

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写真家の故・前田真三も被写体として愛した美瑛町の美馬牛(びばうし)小学校。そこから車ですぐの場所に「四季彩の丘」があります。広い駐車場には朝早くから続々と車が訪れ、あっという間にいっぱいに。今や富良野・美瑛エリアではトップクラスの集客を誇る観光スポットといっていいでしょう。「四季彩の丘」の魅力は、大きくうねる丘いっぱいに広がるお花畑。それはまさに、大地に描かれた美しい絵画そのものです。ほかにも、ここならではのお楽しみも盛り沢山。まずはスタッフおすすめの景色をじっくり紹介していきましょう。

四季彩の丘/園内に入ると目に飛び込んでくる、圧倒的なスケールのお花畑

■ ビュースポットその1>園内に入ってすぐの、圧倒的なスケールの花畑

園内にいくつかあるビュースポットを案内してくれたのは、マネージャーの渡辺美子さん。「『四季彩の丘』といえば、やはりこれですよね」と渡辺さんが語る眺望は、園内に入ってまず目に飛び込んでくる圧倒的なスケールのお花畑。ゆるやかに下る手前の斜面と、大地から立ち上がるように広がる向こう正面の花壇とのコントラストは、これを見るだけでも一訪の価値ありです。

■ ビュースポットその2>視点の高低で変化する、やや下り気味の斜面

「平らでも真っすぐでもない」。それが「四季彩の丘」の花畑の魅力かもしれません。渡辺さんがすすめてくれた二つめの眺望は、ちょっと低い視点から見る、やや下り気味の斜面です。なるほどこうして見ると、直線ではない大地の微妙な起伏が、眺望に躍動感を与えているのがよく分かります。ちょっと背伸びしてみたり、あるいはしゃがんでみたり。視点の高低で変化するビューを楽しんでみてくださいね!

■ ビュースポットその3>花の色がより際立つ、「寄り」のビューもいい

「高低」の次は「寄りと引き」もビューに変化を与えてくれます。花壇に沿って歩きながら、ふと横を見ると、そこには見事な花のボーダー模様が。「こんな視点も花の色が際立ってきれいですよ」と渡辺さん。なるほどなるほど、と強く納得したのでした。

■ ビュースポットその4>花畑が下り斜面になるあたりにある一本の木

「園内に入ってすぐの眺めに負けないくらい、人気があるのが、このアングルです」。花畑が下り斜面になるあたりにある一本の木。美瑛には他にも「有名な木」がたくさんありますが、ここの木も実に絵になる1本です。記念撮影のスポットとしても人気で、多くの人がここで写真を撮っていましたよ。

■ ビュースポットその5>花畑と木の下をトラクターが横切る景色

渡辺さんおすすめのラストは、下りきったあたりから、入口方向を振り返ったこの眺め。左上に先ほど紹介した木が立ち、トラクターが引く「ノロッコ号」が花壇の下をのんびりと横切ります。これも「四季彩の丘」ならではのビューといえるでしょう。

広い園内を巡るのに大人気なのが、この「ノロッコ号」(大人500円、小中学生300円)。連結された客車を農業用のトラクターが引く「トラクターバス」で、およそ15分ほどかけて園内をゆったりと一周します。途中、眺めの良い場所で休憩するので、記念撮影もできますよ!

■ ビューを堪能したら地場産グルメ&お土産を選ぼう

エントランスで販売されているオリジナルのテイクアウトメニューもおすすめです。写真は「丘のじゃがいもコロッケ」(130円)。「北あかり」と「男しゃく」の2種類があり、微妙に異なる味わいが楽しめます。

エントランスの2階は、団体も収容できるレストラン。ここでのおすすめは、地場産野菜をたっぷり使った「スープカレー」(1100円)。スパイスのきいたカレースープと、甘みたっぷりの野菜が絶品です。

1階にある売店には、オリジナルを含むお土産品がずらりと並びます。中でも人気なのは、「四季彩の丘」内の牧場で飼育されているアルパカ関係のグッズ。アルパカのぬいぐるみは大小いろいろな種類があり、価格も1000円台〜となかなかお手頃。記念にひとついかがですか?

富良野・美瑛へのドライブなら、必ず訪れてみたい「四季彩の丘」。花畑が美しい夏だけではなく、防風林や畑が色づく秋や、白銀の世界となる冬、そして山に残雪が残る春など、名前のとおり四季を通じてさまざまな彩りを見せてくれることが大きな魅力です。今が見頃の「四季彩の丘」へ、ぜひ足を向けてみてはいかがでしょう。

■住所:美瑛町新星第三 ■電話:0166・95・2758 ■時間:8:30〜18:00(時期により異なる) ■休み:なし ■料金:入園無料 ■レストラン席数:128席(禁煙)

【北海道ウォーカー編集部】