「私設万華鏡学校ふらび」/万華鏡の模様

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子供の頃、誰もが一度は万華鏡の不思議な世界に魅せられたことがあるのではないでしょうか。鮮やかな色彩の模様が、まるで生きているかのように次々と形を変えて行くその様は、子供心を大いに刺激したものです。

「私設万華鏡学校ふらび」/外観

そんな子供心を思い起こさせてくれるのが「私設万華鏡学校ふらび」です。こちらには博物館さながらに古今東西の万華鏡が多数並べられ、その世界観と魅力を発信しています。しかも、その建物は廃校になった小学校をそのまま利用。まさに万華鏡の学校といった雰囲気です。

万華鏡の歴史は、英国のデビッド・ブリュースターが1816年、偏光の実験をしている時に発明したのが始まり。それから約200年が経過した現在も人々を魅了し続け、世界各地に万華鏡のファンが多数います。日本国内にも「日本万華鏡博物館」、「京都万華鏡ミュージアム」など万華鏡を展示する施設はありますが、「私設万華鏡学校ふらび」もファンから注目されるスポットの一つ。昨年は、なんとBBC(英国放送協会)のテレビ番組の取材を受けたそうです。

もともとの出発点は美瑛町美馬牛。こちらで「華曼陀羅」(はなまんだら)という小さな万華鏡の販売店を営んでいました。米国に足を運んで万華鏡を買い付け、販売していたのですが、そのうちどうしても手放せなかったものが、現在、こちらにコレクションという形で展示されています。大小さまざまなものを合わせ、その数は1000点に達します。

面白いのはその展示方法です。2010年に現在の場所に移転したのですが、その建物が歴史ある旧富良野市立山部第一小学校。ならば、ということで廃校当時の学校の様子をそのまま残しながら、万華鏡を展示することにしたのです。

音楽室にはピアノやオルガン、体育館には跳び箱やマット、保健室には人体標本、廊下には歴代の校長先生の顔写真がズラリと並んでいます。小学生の図工の展示物のように、万華鏡も学校の雰囲気に合致しています。

学校ということもあって、こちらでは万華鏡づくりも学ぶことができます。10分〜15分程度で、簡単に自分オリジナルの万華鏡を作ることができるそうです(材料費540円〜)。ちなみに入館料金は寄付という形で大人800円、小人500円。富良野に行った際には不思議な世界にぜひ足を運んでみては?

私設万華鏡学校ふらび ■住所:富良野市山部西14-2 ■電話:090・3775・1971 ■時間:10:00〜18:00 ■休み:不定 ■料金(寄付):大人800円、小人500円

【北海道ウォーカー編集部】