【第80回】 えっ、これもOKなの? クレカ払いできる意外なもの【高額編】
クレジットカードで支払うとクレジットカードのポイントが貯まりますよね。そのため、カード払いできるものは何でもカードで払ったほうがお得なんです。
今回は、こんなものもカードで払えるの? というものを紹介したいと思います。1回目は高額編です。
家賃
賃貸住宅の場合、5〜10万円程度の家賃になるでしょうか。8万円で考えると、年間で支払う額が96万円です。この金額を楽天カードで支払ったら、毎年9600円分のポイントが何もしないで手に入ります。
ただ、家賃というと銀行引き落としや銀行振込というのが頭にある人も多いのですが、最近ではクレジットカード払いができる不動産会社も出てきているのです。
例えば、インターネットで物件を検索できるat homeやいい部屋ネット等を利用すると、「クレジットカードで払える物件」という条件検索が可能。もちろん、初期費用などもクレジットカードで支払えるため、敷金・礼金などの高額な支払いも、毎月の家賃でもポイントを獲得できますよ。
注意点は、新しく契約するときのみで、既に住んでいる物件のクレジットカード払いには対応していないこと。次に引っ越すときにはクレジットカード払いできる不動産会社を選びましょう。
分譲マンションの管理費等
家賃は借りている人のみですが、マンションを買った人はどうでしょうか。ある程度の高級物件となりますが、野村不動産のプラウドシリーズ、三井不動産レジデンシャルのパークコートやパークタワー、三菱地所レジデンスのザ・パークハウスやザ・パークハウス グランなどに住んでいる場合は、管理費や修繕積立費、駐車場・駐輪場代などをクレジットカードで支払えます。
ただし、それぞれ提携のクレジットカードがあり、野村不動産グループカスタマークラブゴールドカード、三井のすまいLOOP VISAカード、三菱地所グループCARD(三菱地所のレジデンスクラブ)のように決まったカードの契約が必要です。
それでも毎月の出費ですから、貯まるポイントを考えると馬鹿になりません。年会費がかかったとしても、ポイント分と計算してカード申込みも検討してみましょう。
自動車
自動車は数十万円〜数百万円程度しますね。これをクレジットカードで支払えると大量のポイントがたまります。
自動車をクレジットカードで払えるのは、基本的には外国車です。国産車の場合は、全額カード払いは拒否されます。経験上40万円程度が上限でしょうか。一方、外国車の場合は、全額クレジットカード払いできることが多いです。
ただし、クレジットカードの上限以上は支払えませんので、カード上限の範囲内で支払えるということです。
税金
住宅、自動車と来ましたが、これらを保有すると必要になるのが税金です。先月は自動車税の納付書が届き、今月は固定資産税の納付書が届きました。実は、これらの税金もクレジットカード払いができる場合があります。
筆者が住んでいるのは東京都。都税はクレジットカード払いができるのです。その他、千葉県や兵庫県は自動車税、豊川市、吹田市は各種税金の支払いが可能になるなど、税金のクレジットカード払いができる自治体も増えているんですよ。
ただし、注意が必要。税金のクレジットカード払いの場合はインターネットでの支払いのみで、システム手数料がかかる場合がほとんどです。システム手数料は税額の0.8%程度の場合が多く、楽天カードやYahoo! JAPANカードなどのような、還元率が1%を超えるようなカードで支払うと、手数料以上にお得になります。
念のため、獲得できるポイントと、システム手数料を比較することを忘れずに。
出産費用などの病院代
最近では、大きな病院ではクレジットカード決済が可能となっています。特に威力を発揮するのは出産費用。これらもクレジットカードで支払えば、ポイントを獲得できます。例えば、60万円の支払いで楽天カードを使うと6000円分のポイントが貯まります。
病院によっては出産育児一時金(42万円)との差額の支払いですむ場合(出産費用が60万円の場合は、差額の18万円の支払い)もありますが、出産育児一時金は後日申請すると受け取れるお金ですから、全額出産費用を払ってから出産育児一時金をもらったほうがお得ですよ。
高額な出費にも関わらずカード払いができないのが学校や塾です。少子化ということもありますので、今後は大学の学費や塾代でもカード払いは増えていくと思いますが、今のところ学校や塾にとってカード払いを導入するメリットが少ないのかもしれません。
次回は、こんなものもカードで払えるの? の少額編を紹介したいと思います。