フレッシュな新入社員の姿を目にする時期になりました。今年の新卒者というと平成何年生まれなんだろう……と考えると心がザワザワしますが、育ってきた年代が違えば、その環境も違うもの。各世代の“当たり前が違う”のは仕方のないこと。とはいえ、世代間のギャップを感じてしまう先輩社員は多いようです。今回は、保険クリニックが25〜50歳の先輩社会人600人を対象に実施した、イマドキ新入社員についてのアンケート結果をご紹介します。

先輩社員の約6割がギャップを感じている!?

同調査によると、先輩社員の約65%が、これまでに新入社員とのギャップを感じたことがあると回答しています。

新入社員と価値観や世代の違い(ギャップ)を感じたことはありますか?
・よくある(23.3)
・たまにある(41.5%)
・あまりない(9.2%)
・ない(26.0%)

「よくある」「たまにある」と回答した389人に、どんなことにギャップを感じたか、具体的な例をあげてもらいました。

仕事に対する考え方にギャップを感じる人が多いようです。

「自分で考えて行動しない」、「言われたことしかしない」、「残業しない」など、仕事に対する考え方の違いをあげる人が多いようです。次いで、「年上にもタメ口」、「敬語が使えない」など、言葉遣いに関する例も多く寄せられています。
このほかにも「積極性を感じられない」、「金銭感覚がシビア」、「全てが違う」など多くの違いを感じていることがうかがえます。

続いて、「新入社員の行動でびっくりさせられたことはありますか?」と質問。31.1%の人が「ある」と回答しました。具体的なエピソードとして、以下の項目が多くあげられています。

・お客様や上司にタメ口
・怒ったら逆切れされた
・周りが忙しそうでも一言もなく、帰ってしてしまう
・手紙の宛先を書くとき、○○様御中と書いた
・飲み会で飲み物を勧めたら、アルハラですと言われた
・人の話し中に携帯をいじる
・メールやラインで、遅刻や欠席の連絡
・平気で遅刻してくる

これらのほかにも、突然会社を辞めたり、有休を取ったりと仕事に対する責任感がない行動をはじめ、上司の言い分に納得できなくて、母親連れで抗議しにきた例も……!

新入社員の明るさや素直さ、勤勉さが評価されている

一方で、びっくりした経験がある人と同じくらいの人(28.2%)が、「新入社員の“ここが良かった”」という点も教えてくれました。

・若い
・素直
・明るい
・真面目で勤勉
・フットワークが良い
・きちんと挨拶をする
・物おじしない
・言われたことはきちんとこなす

“トンデモ行動”ばかりがクローズアップされる傾向にありますが、反対に、その振る舞いを見て襟を正される事もあるのではないでしょうか。「今どきの新入社員は……」「ゆとり世代は……」などと先入観を持たずに温かく応援していきたいものですね。

最後に、先輩として「これだけはやっておいたほうが良い」と新入社員に勧めたいことについて聞きました。

新入社員に勧めたい「これだけはやっておいた方が良い」!

1番多かった回答は「コミュニケーション力を養う」56.0%(336人)でした。
次に「人脈づくり」「文章力を養う」と続いています。
自分がやっておいて良かったこと、やっておけば良かったなと感じていることがランクインしているようですね。参考になる項目ばかりです。

社会では、さまざまな場面で力不足を実感したり、理不尽さを感じることがありますよね。そこから逃げるのではなく、考えたり、悩んだり、いろいろな経験をして、成長してほしい……と先輩社員は見守っています。
この春、新社会人となったみなさん、後輩が増えたみなさん、お互いを尊重しあって、仕事が進められますように!

【参考】※ 保険クリニック