日韓W杯を観て「私、稲本と結婚する!」…出会う10年以上前から好きだった? 今だから話せる、田中美保稲本潤一の恋愛事情

雑誌『Seventeen』や『non-no』などで活躍していたモデル・田中美保。私生活では2012年に元サッカー日本代表の稲本潤一と結婚。SNSでは、仲睦まじい姿が見受けられる。そんな田中の結婚生活を聞いた。

仲の良い秘訣は「100歩も200歩も譲ってくれる人だから」

――昨年で結婚10周年を迎えたおふたり。SNSでの発信を見ていると、仲睦まじい様子が伝わってきます。

嬉しい! でも今が1番ギスギスしていると思いますよ(笑)。子どもが2人とも小さいので、私は朝から疲れているし、怒っているし、向こうはそれにうんざりしているし(笑)。

――その様なときは、どのように解決しているのでしょうか?

極力話さないようにしますね。話し合って解決するなら、話し合った方がいいと思うんですけど、向こうが大人なので、きっと私があれこれ話しても「わかったわかった、ごめんね」って言ってくれるんです。

彼は彼なりに、子どもたちと私のやりとりを見て、喧嘩の労力を使わせないように気を遣っていると思うので。

でも、私はそれに対して「本当に聞いているのかな?」って、またちょっとイライラしちゃうと思うんですよ。だから、無理に話そうとはしないです。

――言葉で謝られるよりなら行動を変えてほしい?

そうですね。ちょっと気を遣って動いてくれている方が、心が穏やかかなと思います。

こうやって話していると、彼が100歩も200歩も譲ってくれているおかげでうまくいっているんだなとしみじみ思いますね。

――あくまでもテレビで拝見するイメージですが、スポーツ選手がパートナーの方って食事や生活において気を遣うことが多いのかなという印象があります。田中さんは、なにか特別に心がけていることはありますか?

それが、特にないんですよね。強いて言うなら、気をつけていることは、練習とか試合前に友達を家に呼ばないぐらいかなと。

海外でひとりで生活していた経験が長いこともありますし、彼は本当に自己管理のスペシャリストなんですよ。子どもがいようが、私がいようが自分のペースを絶対くずさないんです。

――なるほど。

子どもが生まれる前までは、私なりには頑張っていたんです。肉・魚・肉・魚と、バランス良く献立を考えてみたり、副菜を何品以上出すようにとか心がけたりしていました。

でも、今は子どもが食べるものしか考える余裕がありません(笑)。一応、納豆やめかぶ、もずくは常備しているので「メインは作るけど、足りない部分は手伝ってもらう」というスタンスに変わりました。

――それに対して稲本さんはどんな反応を?

言われたことはないですけど、最初は不満もあったと思いますよ。でも、もうしょうがないと思っているんじゃないかなと思います。

時間がないときは、デパ地下で買ったサラダとかを出しちゃうこともあるのですが、足りないことは自分でやってくれていますし、本当に助かっていますね。

――試合前後で気をつけていることとかはありますか?

それもないんですよね。本当に大人だなと思う部分なんですけど、勝っても負けても平常心で、自分のメンタルを管理している人なんですよ。

家にいるとずっとサッカーの試合を見ていたり、海外のリプレイ集とかを見ていたりするので、きっと常にサッカーのことは考えているとは思うのですが、家族や周りに対してそのことを持ち込まないんです。

2002年日韓ワールドカップのときに
結婚したいと言っていた

――話は遡りますが、2012年に入籍されたおふたり。結婚に至った理由を改めて教えてください。

昔、雑誌の企画で占いをしてもらったことがあって、そのときに「29歳で結婚すると幸せな結婚ができる」って言われたんですね。

正直、占いってそこまで信じていないタイプなのですが、それだけは妙に覚えていて。

だから、29歳までに結婚したいと思っていて、本人にもそのことは伝えていたんです。

――伝えていたんですね!

そう。それで私が1月12日生まれなのですが、30歳になる1ヶ月前の12月13日、ギリギリ29歳のタイミングで入籍しました。

何回も言っていたわけではないのですが、彼も彼でなんとなくその話を覚えていたんでしょうね。

――では、決め手というよりも自然の流れで決まったんですね。

そうですね。本当にすごく優しくて、すごく信頼する相手ではあったんですけど、俗に言う「ビビビときた!」みたいなものはありませんでした。

でも、私19歳か20歳のときに「稲本と結婚する」って言っていたらしいんです。

――どういうことでしょう?

自分ではすっかり忘れていたんですけど、2~3年前に10代のときに一緒にモデルをやっていた友達に会ったら、日韓ワールドカップのときに、撮影現場でサッカーの話題になって、モデル仲間とどの選手がかっこいいかを話したことがあったみたいなんです。

そのときに、私が「稲本がかっこいいと思う」「私、絶対この人と結婚する」って言っていたらしいんですよ。

――すごい…。

当然、当時は知り合いじゃなかったんですよ? 日本がワールドカップで盛り上がっていたから、知っていた程度。

でも、その友人からは「“本当に結婚したの?”って超怖かったし、あのときの担当編集の人との間で超伝説になってるんだから」って言われました。

私は、そんなこと言ったの全然忘れちゃっていたんですけど、覚えている人からしたら、すごい執着の人みたいですよね(笑)。

――たしかに(笑)。

でも、向こうはずっと海外生活だったので、本当にまだ出会ってないんですよ! 日本に帰って来てからのタイミングで知り合っているので。

――それについて稲本さんは、なんておっしゃっていましたか?

びっくりしたので、それを知った日、帰ってすぐに「私、こんなこと言ってたんだって!気持ち悪いね」って伝えたのですが、テレビを観ていたこともあって、あまり聞いてなくて。

「へえ」って普通の反応をされて終わりました(笑)。

私も私で「何回も言うことではないかな」とそれっきりこの話はしていないので、この記事を見たらびっくりするかもしれません。

取材・文/於ありさ 撮影/石田壮一