ブログやSNS に「 旅の記念写真 」は 危険??

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執筆:Mocosuku編集部


楽しかった旅やレジャーの記念写真を、自分のSNSやブログに掲載するは多いのですよね。

しかし、ちょっと待って!
「 旅の記念写真 」を始めとした、家族や友人が写っている写真をインターネット上に公開する行為には、思わぬリスクも潜んでいるとか。
詳しく解説しましょう。

インターネットに「絶対安全」は無い

かつて、インターネットを使用する人がまだ少数派だった頃は、ほとんどの人が自分の「個人情報」をネット上に公開することに対して慎重な姿勢を取っていました。


ところが、「本名で登録する」ことが基本ルールとされているFacebookが普及しはじめたあたりから、わたしたちは自分のプライベートな事柄をインターネット上に公開することに対して、かなり「ガードが甘く」なってきているようです。

こうしたSNSやブログの多くは、投稿の公開範囲を「友達のみ」などに限定する設定ができるため、「不特定多数の人に自分の投稿が見られるわけではないから安全」と錯覚してしまうことも、その理由にあげられるかもしれません。

しかし、現実には「シェア」などの機能により、友人の友人、そのまた友人…と不特定多数の人が限定公開されているはずの投稿を見てしまう可能性も高く、公開範囲の設定を過信するのは極めて危険といえるでしょう。

一般的に、「インターネット上に一度流出した情報は消去が不可能」といわれますが、気軽に使用できるSNSやブログであっても、こうしたリスクについては常に考慮する必要があるといえるでしょう。

「旅の記念写真」は位置情報に注意する

また、インターネット上の写真そのものにも、第三者に「勝手に使用される」などの危険はありますが、特に気をつけたいのが位置情報に関するものです。

実は、スマートフォンやデジタルカメラで撮影した画像には「Exif情報」と呼ばれるさまざまな情報が同時に記録されており、そこにはGPSを使用した位置情報も含まれています。
このことから、第三者がインターネット上に投稿された写真から、撮影場所を簡単に特定できてしまうリスクが発生するのです。

SNSなどのアプリにも、GPSとの連携により位置情報が自動的に掲載されてしまうものがあるようですが、まずはこうしたGPS情報に関する設定をオフにして、写真や投稿から場所を突き止められないようにすることが第一の安全策といえるでしょう。

「旅の記念写真」を投稿することのリスク

さらに、上記のように不特定多数の人が投稿を見る可能性があることを考えると、たとえば「旅行に行きます」と投稿するだけで、見知らぬ人に「その間は家を留守にしている」という情報を提供していることにもなります。

また、子どもの場合は、制服やランドセルなどから通っている学校や住んでいる地域が特定されるおそれもありますが、写真だけでなく普段の「呼び名」もインターネット上では公開しないほうがよいという意見もあります。
なぜなら、こうした情報が増えればふえるほど、「誘拐」などの犯罪には好都合になってしまうからです。

できることなら、「子どもの写真は一切ネット上には載せない」というのがベストとのことですが、どうしても掲載する場合は、できるだけ個人が特定されるような情報を載せるのは控えて、写真もモザイクなどで顔がわからないように加工してから投稿するのが安全のためには望ましいといえるでしょう。