いつも締め切りがギリギリになってしまう人の心理学

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やらなければいけないのに、なかなか手につかない。誰もがそんな経験をしたことがあるでしょう。でも、いつも締め切りギリギリにならないと始められない、という人もいます。そんなとき、心の中ではどんな心理が働いているのでしょうか?

■「やる気になってからやろう」という考え方

仕事や宿題を始めるのに、気持ちやモチベーションを優先している考え方です。「今はやる気がないから」と仕事を後回しにします。そのうち締め切りが近づいてくると、”ギリギリ”というプレッシャーで脳からアドレナリンが出て、”やる気”にスイッチが入ります。

これがいつも締め切りギリギリになってしまうパターンです。

■恐れや不安が原動力に

宿題や仕事を締め切りまでに提出できなかったら、上司や先生からひどく怒られる。この恐れや不安が、”やる気”の原動力になってしまっているパターンです。逆にいうと、恐れや不安がなければ、仕事に取り掛かることができない、とも言えます。

なかなか手につかない理由は、ここにあるのかもしれません。

■「いつも間に合っているから大丈夫」成功体験が繰り返される

締め切りギリギリでも、いつも間に合うように提出していることで、「ギリギリでもできる」という成功体験が繰り返されています。うまくいったことは脳にも満足感を与えるので、その成功体験を手放せなくなっていまい、いつもギリギリ、というパターンを取ってしまうのです。

■解決策「自分で前倒しの締め切りを決める」

解決策として、本来の締め切りよりも少し前に、自分なりの締め切りを設定することです。本当は、毎日少しずつ進めていければいいのですが、それは非常に難しいこと。人間はやはりある種のプレッシャーがないと、なかなかやる気にはなれません。

そこで、何日か前に締め切りを決めて、自分自身に程よいプレッシャーをかけるという方法です。こうすれば、本当の締め切りが来る前に仕上げることができるようになりますね。

仕事や宿題は、決して楽しいものばかりではありません。自分のやる気を待っていては、なかなか手につかないのも当たり前のこと。人間はそういうものだと割り切って、程よいプレッシャーを原動力に、自分のやる気を引き出す方法を身につけましょう。