やせたのにリバウンド!どうして?ダイエットのヨーヨー効果

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ダイエットでせっかく減量に成功しても、止めた途端に逆戻り……。よくある話です。これには脳の「報酬系」が深くかかわっていることがOregon Research Institute (ORI)による研究で報告されています。

●脳の「報酬系」が活性化
ダイエット中にカロリー摂取を制限しても、持続的な体重の減少にはつながりません。ダイエット後には体形が後戻りすることをいわゆる「ヨーヨー効果」と言います。

実験では85名の被験者に普通のダイエットのように食事のカロリー制限をしてもらいました。そして、彼らに「美味しそうな食事」、「まずそうな食事」、そして「コップ1杯の水」を見せ、その時の脳の活動を観察しました。

すると、カロリー摂取の制限をされると、「美味しそうな食事」に反応して脳の報酬系と集中力をつかさどる部分を活性化したことが分かりました。報酬系とは、人に快の感覚を与える神経系のこと。これが活発化すると理性で逆らうのは大変難しくなります。

●我慢するともっと食べたくなる
食べたい食べ物を制限することは、その食べ物がますます欲しい物となることを意味し、その「報酬価値」が著しく上がる、と結果から学者は説明をしています。特にこれは高カロリーの食欲をそそる食べ物にあてはまるそうです。そのため、低カロリーダイエットに成功した人ほど、その後いままでの制限を保つことが難しいと言えます。

「もし減量したいのであれば、低カロリーダイエットで我慢するより、少ない脂肪と砂糖を含む健康的な食事を心がけたほうが効果的です」と実験を行ったDr. エリック・スティース氏は述べています。

※当記事は、ハイブリッド翻訳のワールドジャンパー(http://www.worldjumper.com)の協力により執筆されました。


参考:Diaten: Gehirn weckt das Begehren!
http://www.netdoktor.de/News/Diaeten-Gehirn-weckt-das-Be-1137764.html