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良質な睡眠は、すべての人にとって健康のバロメーターになる重要なものだ。とりわけ、「寝る子は育つ」の言葉通り、赤ちゃんにとって良質な睡眠は、成長するうえで重要な営みだ。ところが、夜泣きや治療が必要な睡眠障害まで、乳幼児の睡眠障害が急増しているのをご存知だろうか。

そう指摘するのは、医療法人社団スリープクリニックの睡眠専門医の遠藤拓郎先生だ。遠藤先生は、以前から子どものいびき、無呼吸、不登校、アトピーなどの睡眠障害や、病気ではなくても生活習慣の変化などにより、子どもの睡眠に関する悩みを持つ母親が急増していることに着目してきたという。遠藤先生自身が、子どものころ睡眠時無呼吸症候群で手術により症状が改善した経験があり、大人だけの病気かと思われがちな睡眠障害は、乳幼児にも十分に起こり得る病気なのだと警鐘を鳴らす。

確かに、「夜泣きがひどくて朝まで眠れない」「赤ちゃんが大人と一緒に夜遅くまで起きている」「眠りが浅く、物音がするとすぐに目を覚ましてしまう」「寝ぐずりがひどい」などなど、育児中のママを悩ませるケースの多くに、子供の睡眠にまつわるものがある。そんな悩めるママたちの状況を改善すべく、医療法人社団スリープクリニックは2月2日(月)、日本で初めて内科・耳鼻咽喉科、心療内科、精神科、小児科の総合的な子ども睡眠外来「キッズすいみんクリニック」を「スリープクリニック銀座」内に開設(写真上)。さらに来春には、同ビル7Fに子どもの健やかな睡眠を応援するため、遊びながら、学べるオープンスペース「キッズステーション」もオープンする予定だ。

「キッズすいみんクリニック」の開設を記念して、乳幼児用紙おむつブランド「パンパース」と、医療法人社団スリープクリニックが、「ママのための“脳育眠”セミナー」を開催した。セミナーでは、遠藤先生のほか、夜泣き専門保育士の清水悦子氏も登壇し、赤ちゃんの眠りについてレクチャーした。

<赤ちゃんの睡眠のリズムを知り、安心して眠れる環境を整えることの大切さ>

夜泣き専門保育士として全国のママに向けて夜泣き解決法を伝授する清水氏は、自身の子育てで夜泣きに悩まされた経験から、夜泣き解決法を導きだしたエピソードを紹介。また、睡眠が足りないと三角形など斜めの線を書くことができなくなるなど、脳の発達にも重大な影響を及ぼしてしまうことを説明し、会場で傍聴していたママたちからは驚きの声も上がった。続けて清水氏は、「生活のリズム」と「寝かしつけの方法」の2点が大事だと話す。赤ちゃんは危険を回避する本能から、少しの刺激でもすぐに起きられる仕組みになっていることや、寝ている間でも体が動くかどうかを確認しているので、寝言をいったり、少し目を覚ますことがよくあるという。逆にそれにママがすべて反応してしまうと、赤ちゃんが眠ることができなくなってしまうのだという。夜中の頻繁な授乳のタイミングのほか、無用なおむつ交換が赤ちゃんを目覚めさせてしまう原因にもなっていることもあるそう。一晩中ぐっすり眠れるおむつ選びも大切だと話した。

<脳を育てる赤ちゃんの睡眠とは? 元気な赤ちゃんにも起こり得る睡眠阻害の要因>

遠藤先生のお話では、長年の研究から、子供の成長に欠かせない成長ホルモンは、眠ってからの3時間での睡眠の質によって決まり、「子供の脳と体をどれだけ発達させられるかは睡眠次第」と強調した。また最近増加傾向にある子供の睡眠障害問題だけでなく、元気な赤ちゃんにも起こり得る睡眠阻害の要因として、寝ている間の赤ちゃんの独特のおしっこのリズムを紹介した。先生によると、赤ちゃんは寝ついてすぐにおしっこをし、起きるまでに4回以上おしっこをするというデータがあるそうだ。またおしっこをするタイミングでは目を覚ましやすいそうだ。睡眠のリズムを崩さないためには、おしっこ毎のおむつ交換はしないほうがいいという。

清水氏と遠藤先生の話から、子供にとって良質な睡眠は成長ホルモンの分泌に深くかかわっており、睡眠が十分でないと、脳の発達に影響してしまうということが分かった。そして子供の睡眠とおしっこをするタイミングにはリズムがあり、ママがリズムの崩さないように対応することが大切であることも分かった。こうした情報を正しく知ることで、赤ちゃんが安心して眠れる環境を守り、健やかな成長に役立ててみて欲しい。

おむつブランドの「パンパース」では、パンツ型おむつを10年ぶりに大幅改良し、「新パンパース さらさらパンツ」として2月上旬より新発売した。おしっこを素早く確実にとじ込めるだけでなく、おしっこをした直後の"湿気”まで吸収し、"最長12時間さらさら"に保つ。モニターによる使用満足度がとても高い商品が完成した。おむつ選びに迷っているなら、眠っている間の快適な赤ちゃんの睡眠をサポートできるかどうかもひとつの目安にしてみるとよいかもしれない。

■子ども睡眠外来「キッズすいみんクリニック」
住所:東京都中央区銀座3-8-10 銀座朝日ビル8F 「スリープクリニック銀座」内
Tel: 03-5524-7700
http://sleepmedicine-tokyo.com/index.html

■夜泣き専門保育士 清水悦子さんのブログ「赤ちゃんの夜泣き対策の王道、ここにあり!」
http://ameblo.jp/yonaki-byby/

■パンパース公式サイト
http://www.jp.pampers.com/pampers_maintenance_ja_JP.html