映画『ハリー・ポッター』シリーズで「ハーマイオニー・グレンジャー」を演じたエマ・ワトソンは、同作に出演することで一体どれだけの収入を得たのか、考えてみたことがある人も多いのでは──?

エマはこのシリーズ以外にも、ディズニー映画『美女と野獣』などの大作に出演。いくつもの広告キャンペーンにも起用されている。エマが築いたとみられる資産について、これまでに明らかになっていることをご紹介する。

『ハリー・ポッター』シリーズでの収入は約7000万ドル

エマはこのシリーズで、およそ7000万ドル(約80億円)を稼いだといわれている。これには映画への出演のほか、宣伝のための活動や、数え切れないほどの関連商品に写真などが使用されたことで得た収入が含まれている。

『ハリー・ポッター』シリーズ全作品の出演料は明らかにされていないものの、『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』では400万ドル(約4億6000万円)、『ハリー・ポッターと死の秘宝』では前後編を合わせて3000万ドル(約34億6000万円)が支払われたことがわかっている。

ただ、出演に関する交渉で、エマにとって大きな問題だったのは、収入よりも時間だったとみられている。プロデューサーのデヴィッド・ハイマン氏は『ハリウッド・リポーター』誌に、次のように語っている。

「エマは……学業に非常に熱心でしたから、ほかの出演者たちより、少し余計に苦労していました」

「……(問題は)金銭的なことではなく……私たちは彼女のニーズと、学校が彼女にとってどれほど重要であるかに対して、敏感でなければなりませんでした」

『美女と野獣』でも巨額の収入

『美女と野獣』への出演によってエマがディズニーから得た収入は、およそ1500万ドル(約17億3000万円)とされている。ただ、出演料としての契約額は300万ドル(約3億4600万円)で、ほかは興行成績に応じたボーナスだったとのこと。

女優としてのエマの収入が最も多かったのは、同作が公開された2017年とみられており、アメリカの経済紙『フォーブス』が毎年発表する「世界で最も稼ぐ女優」ランキング(2017年6月までの1年間)では、エマはシャーリーズ・セロンと並んで6位に入っている。

スポンサー契約料も高額

セレブが保有する資産を調査・公開するウェブサイト『セレブリティ・ネット・ワース』によると、エマはブランドとのスポンサー契約により、年間500万〜1000万ドル(約5億7000万〜11億5000万円)を稼いでいるとみられる。

エマはこれまでに、バーバリーの広告キャンペーンに起用されているほか(2009年の契約料は10万ドル台)、2011年にはランコムの顔にもなっている。

『ハリー・ポッター』同窓会番組の出演料は?

『バラエティ』誌によると、ドラマ『フレンズ』の同窓会番組への出演料として、『HBO』はキャストにそれぞれ250万ドル(約2億8000万円)を支払ったという。『ハリー・ポッター』の主要キャストが再集結した番組でも、少なくとも同じ程度の出演料が支払われたのではないかとみられている。

エマの総資産はどのくらい?

『セレブリティ・ネット・ワース』によると、エマが保有する資産は、総額およそ8500万ドル(約98億円)。

また、『ハリー・ポッター』で主役を演じたダニエル・ラドクリフの資産は、約1億1000万ドル(約127億円)、共演したルパート・グリントは5000万ドル(約58億円)、トム・フェルトンは2000万ドル(約23億円)を保有していると推定されている。

ちなみに、エマは高額の寄付を行っていることでも知られている。2018年にはジェンダー平等を支援するイギリスの団体「The Justice and Equality Fund」におよそ140万ドル(約1億6000万円)を寄付したと伝えられている。

Photos: Getty Images from COSMOPOLITAN