「メリークリスマス!」や「よいお年を」など、この時期には“お決まり”の挨拶がありますよね。今回は、ホリデーシーズンに使える便利なフレーズをピックアップ。あわせて、コロナ禍の今だからこそ使いたい、大切な人を思いやる言葉もご紹介します。

日本ではよく使われる「メリークリスマス!」が、アメリカではNGってほんと?

「Merry Christmas」に要注意⁉

日本においても、非常にポピュラーなクリスマス。キリスト教徒でなくとも、家族や恋人と共にパーティーを楽しむのが一般的ですね。24〜25日にはつい「メリークリスマス!」と挨拶してしまいますが、アメリカのように多宗教&他民族な国では少し配慮が必要になります。

実際に、最近では多様性を重んじて「Merry Christmas」ではなく、「Happy Holidays」のほうが多く使われる傾向に。「Happy Holidays」であれば、相手がどんな宗教、思想であっても問題なく使えますね。

移民の多い国においては、人々の信じる宗教もさまざまです。誰に対しても使える言葉を覚えておくとコミュニケーションをとるうえで役立つでしょう。

「今年を振り返る」を英語で言うと?

年末は、その年を振り返る良いタイミングです。「今年を振り返る」は、英語で「reflect back on this year」となります。

コロナパンデミックの影響が続いた2021年は、多くの人にとって“挑戦”が必要な一年となったことでしょう。しかし、このような状況下でも人々は光を見出し、難しい局面を乗り越えてきました。

「パンデミックへの挑戦があったにも関わらず」は、英語で「Despite the challenges of the pandemic」。少し長いですが、簡単な単語で構成されているので覚えやすいですね。

例)Despite the challenges of the pandemic, we remained strong and positive.(パンデミックへの挑戦があったにもかかわらず、私たちは強くポジティブでいました)

変化の多い難しい日々を、手探りながらも乗り越えてきた私たち。年末はこの頑張りをお互いに労いましょう。

★キーワード
Despite:にもかかわらず

相手の健康を願う言葉をかけよう

「年末年始はどこ行くの?」なんて、予定を聞き合うのが当たり前だったパンデミック前。コロナ禍の現在は、バケーションの予定より相手の健康を願う言葉をかけるほうが適しています。

例)I hope you and your families are healthy and safe.(あなたとあなたのご家族の健康と安全をお祈りします)

英語圏においては、相手はもちろん家族についても触れるのが一般的。お互いに気遣い合って、いい年越しを迎えたいですね。

「良いお年を」を英語で言うと?

忙しい年末を乗り越えたら、新年に向けてしばしの休息タイムです。この時期には、人々が「良いお年を!」と声をかけ合う様子をあちこちで目にします。この素晴らしい言葉は、英語で「All the best in the new year!」です。

例)I wish you all the best in the new year.(良いお年をお迎えください)

「all the best」は年末のみならず、さまざまなシーンで使える非常に便利なフレーズです。「頑張ってね」や「幸運を祈ります」などの意味があるため、別れ際の挨拶にも最適。ぜひ覚えておいてくださいね。

ハッピーな言葉で年末を締めくくろう

嬉しい日、落ち込んだ日、自分の成長を感じた日。いろんなことがあった2021年も、振り返ってみれば“なんだかんだ素敵な一年だったな”と思えるはず。

なにかとヤル気がみなぎる一年のはじまり。12月のうちに、来年チャレンジしたいことや目標を整理しておくのもいいかもしれませんね。

「終わりよければすべて良し(シェイクスピアの戯曲では『All's Well That Ends Well』と訳されています)」という言葉にあるように、いろいろあった相手とも年末はハッピーにお別れしたいもの。相手を思いやる“労いフレーズ”をマスターして、いいかたちで今年を締めくくりましょう。

文/山根ゆずか