お得なコース(2000円)で味わえる「沖縄豚の塊ローストポーク」。幻の調味料「にくしょう」との相性も抜群だ

写真拡大

すべてのメニューを電子レンジで調理するというちょっと変わった(?)コンセプトの店「Bistro Ren-Chin!(ビストロレンチン)」(福岡市中央区)がオープンしたと聞き、早速潜入してみた。

【写真を見る】「チーズBIGハンバーグ」(920円)は、チーズに店のキャラクターが描かれているキュートな一品。味も本格派

今年4月に大名に登場した同店では、メニューのほとんどが冷凍食品とチルド食品をアレンジしたもの。冷凍食品と聞くと、“手抜き?”と思いがちだが、その料理の味は、驚くほどの本格派!そこには、メニューの開発を手がけたレンチン料理研究家・タケムラダイさんのこだわりと、冷凍食品と調味料に対する飽くなき探究心が詰まっていた。

店のイチオシ「プレミアムクリームフェットチーネ」(860円)は、モチモチの平打ち麺に、マッシュルームペーストが入った濃厚なクリームソースを合わせ、高級店のような味を再現。目の前でサーブする、ふわふわなパルミジャーノレッジャーノもグッド。レンチンのみで作られたとは思えないクオリティーで、“この一品のため”に店を訪れてもよいほどだ。

自分で作るのが楽しい!と人気なのが、「作ろう!ポテサラ」(480円)。ほかほかのジャガイモを自分でマッシュし、好みの味付けをして食べる。ポルチーニ茸のオイルが香り、冷凍タマネギの甘さとシャキっとした食感が特徴。みんなで一緒に作れば、盛り上がること間違いなし。

お得なコース(2000円)で味わえる「沖縄豚の塊ローストポーク」は、ボリュームのある塊肉を、自分で好みの厚さにカット。調味料マニアの料理担当・タケムラダイさんが探し求めて見つけたという、鶏の旨味たっぷりの「にくしょう」との相性も抜群だ。

ウサビッチを手掛けた作家が作った店のキャラクター「レンチンチン」がお目見えするメニューも登場。「チーズBIGハンバーグ」(920円)は、チーズに描かれているキュートな一品。あふれる肉汁と、上質な脂の甘味を堪能できる。

「ジェラートwithオイル」(320円)は、ミルク、マスカルポーネチーズ、バニラの3種を用意。厳選した2種類の濃さが異なるオリーブオイル、ごま油のなかから選んで、岩塩がかかったアイスクリームにかけて食べる。アイスの甘さとほんのりとした塩味が見事に調和した、高級感のあるスイーツを味わおう。

「レンチン回転焼き」(320円)は、ふんわり、香ばしく仕上げた回転焼きに、幻の果実”ワカモモ”が付いた一皿。福島県産のジューシーな若桃(ワカモモ)は、シロップ漬けしたものをフローズン。ジューシーな甘味と、サクサクッとした食感が楽しめる。

同店は、すべてのメニューに、冷凍・チルド食品を使用し、電子レンジで調理することで、世界で深刻化する「食品ロス問題(世界の食料品の3分の1にあたる13億トンが毎年廃棄されていて多大な経済的損失が出ている)」にも、取り組んでいる。

また、ワインを劣化させずに使い切るために、特別なグラスワインサーバーを導入。ワイン番組を制作していたスタッフが厳選したグラスワインを400円から楽しめる。飲みやすいものから、オーパスワンなどの高級ワインまでラインナップ。

さらに、食べられなかった分は、ドギーバッグで持ち帰りも可能。食品ロスを極限までカットしているおかげで、料理やドリンクをリーズナブルに味わえる。

包丁もガスも使わない、“レンチンビストロ”。エコなだけでなく、味でも勝負をしている、趣向を凝らしたグルメであふれていた。【福岡ウォーカー編集部】