400年以上の歴史を持つ京の台所、錦市場

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三条/四条エリアは、京都市内最大の繁華街。多くのデパートやショッピングモール、飲食店などが立ち並び、買い物や食事には困らない活気あふれるエリアだ。

【写真を見る】錦市場公認イートインスペース「京町家 錦上ル」

390mにわたって鮮魚店や青果店などが並ぶ「錦市場」は400年以上の歴史を持つ京の台所。最近では気軽にテイクアウトできるメニューを用意する店や、イートインスペースを併設する店も増え、京都の味が気軽に楽しめる。2015年にオープンした市場公認イートインスペース「京町家 錦上ル」では、ワンオーダー制で市場のおばんざいが持ち込み可能だ(ドリンクは持ち込み不可)。

明治から昭和初期にかけてに建てられたレトロビルが数多く残っているのもこのエリアの特徴。京都の歴史と文化を紹介する「京都文化博物館」は、重要文化財に指定されている旧日本銀行京都支店が別館として活用されている。1931(昭和6)年に建てられた小学校をリノベートした「京都芸術センター」は、伝統芸能や音楽、演劇など多彩なイベントを開催している他、カフェも併設している。

新旧さまざまなカフェや喫茶店がそろうのも楽しみの一つ。1940(昭和15)年創業の「イノダコーヒ本店」や、1932(昭和7)年創業の「スマートコーヒー」など、観光客だけではなく地元・京都の人々にも長く愛される喫茶店も多い。他にも、予約の取れないレストランや新進気鋭の飲食店など、バラエティ豊かな食事スポットが勢ぞろいしている。京町家を生かした風情あるお店も多いので、お気に入りを探してみよう!

街中でありながら、神社仏閣も多い。生け花発祥の地「六角堂」、織田信長の供養塔がある「本能寺」、錦市場を見守る「錦天満宮」など、現代的な街並みと昔ながらの建物が見事に調和しているのも京都らしい風景だ。

観光はもちろん、ショッピングや食事など多彩な施設がそろい、歩くだけでも楽しいエリア。京都初心者はもちろん、2度目、3度目に訪れる人も、きっと新しい発見ができるはず。【関西ウォーカー編集部/油井康子】