写真はオフィシャルサイトHPより

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 歌手のAI(33)が第一子となる女児を出産したことが、8月28日にわかった。AIはこの2年間、妊活・出産のために音楽活動を休止しており、今回の出産の喜びを、

「今でも自分が産んだこと信じられないです。この命にもう本当に感動、そして感謝です」

 と、所属事務所を通してコメントしている。

 また、彼女の出産方法が水中出産だったことも、世間の注目を浴びた。Twitter上では、

「(水中出産を)あたしも選べるならやってみたかったなー」
「水中出産かっこいいな」
「水中出産とか初めて聞いた! 医療は進化してるんだね!」

 といった投稿がみられ、出産方法そのものにも興味が集まっている。

芸能人に多い「水中出産」

 水中出産とは、フランスの産科医・オダン博士らが提唱した出産方法。自然塩を溶かし、羊水と同じ状態にした体温程度の温水の中で出産するため、陣痛を和らげ、母体の負担を軽くするといわれている。海外では広く知られており、すでに多くのセレブがこの方法で出産している。

 日本ではそれほど普及していないが、モデルの道端カレン(36)や長谷川潤(29)、山田優(31)、三井ゆり(47)などが水中出産で出産しており、たびたび話題となっている。

 ただし、安易に水中出産を選択すると、「大きなリスクが伴うかもしれないことを認識しなくてはならない」と、医療関係者は語る。

 産婦人科医が語る。

「日本ではまだまだ知名度がありませんが、海外では水中出産はかなり昔から多くの方が望む出産方法です。ですが、『水中』で出産するゆえのリスクも存在します。2014年にアメリカ・テキサス州で、水中出産用の浴槽の中で繁殖したと思われるレジオネラ菌に感染した疑いで赤ちゃんが死亡しています。水中出産の特性上、設備・衛生面がしっかりしていなければ、自然分娩のリスクに加えて、赤ちゃんへの危険性は増加する可能性があります」

 実際にネットでは、水中出産に関して肯定的な意見はあるものの、

感染症なんかのリスクを考えたら楽に産む事よりも赤ちゃんの方が大事だけどなぁ」
「なぜ、セレブや芸能人は人と違うことをやりたがるのか」
「自己主張で赤ちゃんを危険にさらしているのではないか」

 という辛辣な意見も見られ、その賛否は分かれている。

 日本でも徐々に知名度を上げた水中出産。芸能人の間では着実に浸透していっている。だが、多くの芸能人がやっているからといって、安易にまねてしまうのは危険で、そのリスクをきちんと認識する必要がある。

(取材・文/タナカアツシ)