お散歩ついでに恋愛運がアップするかも!?電車と徒歩でぶらり「東京十社巡り」
御朱印を集めながら10カ所の神社を巡るだけで、金運や恋愛運などの運気が上がる神社巡りがあるのをご存知ですか? その名も「東京十社巡り」。明治時代に東京鎮護と定められた“東京十社”を巡るだけで、各社のご利益だけでなく東京鎮護のパワーが充填できます。

各社の由来が入った専用の御朱印帳もあるので、これから御朱印集めを始める初心者さんにもおすすめ! 今回は、東京十社を電車と徒歩でぶらりしてきました!


○東京十社巡りとは



東京十社とは、明治天皇が「東京鎮護と万民の安寧」を祈って定めた准勅祭社のことで、東京十社巡りは、昭和50年に始められた巡拝路です。1日で巡っても、長い時間がかかっても、どの神社から初めてもOKで、一巡することで開運パワーが得られるとされています。

【今回のルート】
根津神社→白山神社→王子神社→神田明神→日枝神社→赤坂氷川神社→芝大神宮→品川神社→富岡八幡宮→亀戸天神社 (所要時間約8時間)




1社目【厄除け・縁結び】白蛇が住んでいた木に願掛けを! 根津神社



根津神社といえば春のツツジシーズンが人気ですが、秋は静かで心地よい空気に包まれています。日本武尊(やまとたける)が千駄木に創祀したのが始まりと言われ、その歴史はなんと1900年以上。お祀りするのは、厄除けの神様の須佐男命(すさのおのみこと)と「因幡の白兎」で有名な縁結びの神様、大国主命(おおくにぬしのみこと)!

境内にあるカヤの木は白蛇が住むと言われ、多くの人が願掛けをしてきたパワスポ。白蛇は開運の象徴とされているので、白蛇パワーをいただくべく、カヤの木のそばで深呼吸したいですね。

根津神社
文京区根津1-28-9
03-3822-0753
地下鉄根津駅、千駄木駅、東大前駅から徒歩5分



2社目【復縁・虫歯】日本神話最強の仲人さんが主神 白山神社



6月には約3000株のあじさいが咲き、文京花の五大まつりの1つ「文京あじさいまつり」の会場にもなっている白山神社。根津神社から歩いて15分ほどで辿り着けます。

白山神社の主神は菊理姫命(くくりひめのみこと)。黄泉津平坂(よもつひらさか)でケンカした伊邪那岐命(いざなぎのみこと)と伊邪那美命(いざなみのみこと)を仲直りさせた神様で、男女問わず仲違いをした人を復縁してくれるとされます。

また、白山神社は歯痛止めの神様とも言われています。歯の健康は美容にも影響するので、虫歯平癒も忘れずに祈願します。

白山神社
文京区白山5-31-26
03−3811−6568
地下鉄白山駅から徒歩3分、本駒込駅から徒歩5分。



3社目【生命力・頭髪】樹齢600年の銀杏の木の生命力! 王子神社



白山神社から南北線に揺られること約20分。王子駅の目の前にある東京十社の北の守護、王子神社に到着します。こちらは平安時代末期、源義家の奥州征伐の折に慰霊祈願を行ったという故事が伝わる由緒ある神社。

主神は、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)、伊邪那美命(いざなみのみこと)、天照大御神(あまてらすおおかみ)、速玉男命(はやたまのをのみこと)、事解男命(ことさかのをのみこと)の五柱で「運を開き、災いを除く」とされています。

境内にある樹齢600年と推定されるイチョウがパワスポと言われています。傷ついても成長し続けるイチョウは強い生命力のある木なので、深呼吸して生命力を分けてもらいましょう。

王子神社
北区王子本町1-1-12
03-3907-7808
JR地下鉄王子駅から徒歩3分



4社目【金運・商売運】江戸カルチャーの発信地は商売の神様 神田神社



王子駅から京浜東北線で秋葉原駅へ移動。カルチャーの街・秋葉原で道草しつつ、御茶ノ水方面へ歩いて行くと江戸カルチャーが凝縮された「江戸総鎮守」神田神社があります。神田明神とも言われ、大巳貴命(おほなむちのみこと。だいこく様の別名)、少彦名命(すくなひこなのみこと。えびす様の別名)をお祀りしており、商売繁昌の神様とされます。

また、命をかけて民衆を守った平将門公は除災厄除の神様。人にもお金にも健康にも良いとされる神社なので、しっかりとお頼みします!

神田神社
千代田区外神田2-16-2
03-3254-0753
JR地下鉄御茶ノ水駅から徒歩5分、JR地下鉄秋葉原駅から徒歩7分。



5社目【縁結び・安産】万物の成長を見守る山王様 日枝神社



地下鉄御茶ノ水駅から丸ノ内線で国会議事堂前駅へ。国家の中枢を脇目に歩いて行くとビル街の真ん中に森が見えてきます。主神の大山咋神(おおやまくいのかみ、山王様)は、山と水を司り、大地を支配して万物の成長発展を守護する神様で、安産や縁結び、商売繁盛にご利益があるとされ、女子には大変うれしい神様。

また、山王様の使いは猿で、猿を「えん」と呼ぶところから縁結びに通じると考えられています。社殿の前にいる猿神様の母猿を忘れずに撫でてまわしておきましょう!

日枝神社
千代田区永田町2-10-5
03-3581-2471
地下鉄赤坂駅、溜池山王駅から徒歩3分。国会議事堂前駅から徒歩5分。



6社目【縁結び・厄除け】素戔嗚尊・奇稲田姫命・大巳貴命の三柱が縁を結ぶ
赤坂氷川神社



日枝神社から徒歩で15分、赤坂と六本木の境の丘の上にある赤坂氷川神社。主神は勇猛果敢な素戔嗚尊(すさのおのみこと)と奇稲田姫命(くしなだひめのみこと)の夫妻と、「因幡の白兎」の大巳貴命(おほなむちのみこと。大国主命の別名)。素戔嗚尊と奇稲田姫命の夫妻の伝説と白兎伝説にあやかって、古くから良縁と厄除けの神様として信仰を集めています。

奇稲田姫命のような素敵な出会いがあるようにとしっかりと参拝。櫛が授与される「縁むすび参り」という良縁祈願の神事が毎月1回行われているので、参加してみたいです。

赤坂氷川神社
港区赤坂6-10-12
03-3583-1935
地下鉄六本木一丁目駅から徒歩7分、赤坂駅、六本木駅から徒歩8分。



7社目【厄除け・縁結び・仕事運】生姜を食べて厄祓い! 芝大神宮



大江戸線を大門駅で下車すると、周りはオフィス街。神社らしいものは見えず、地図を頼りに進んでいくと、ビルとビルの間に突如と表れる大鳥居。現代的な見た目ですが、鎮座1000年を超える由緒ある古社です。

芝大神宮の名物は千木筥(ちぎばこ)。千木が「服をたくさん持っている」という意味の千着に通じるところから「おしゃれで美しい女性」に転じて、良縁に恵まれて幸せな結婚ができるという縁結びアイテムです。毎年9月に行われるだらだら祭期間中にしか販売されないので売り切れ必至。

もう一つの名物が生姜。その昔、この辺りが生姜の産地だったことから芝大明神の名物になり、江戸時代の文献にもたびたび出てくる厄除けアイテムとなったそうです。嫌な運気は芝大明神生姜を食べて厄祓いを!

芝大明神
港区芝大門1-12-7
03-3431-4802
地下鉄大門駅から徒歩1分、JR浜松町駅から徒歩5分。



8社目【金運・旅行運】都内内随一の金運パワーが集まる! 品川神社



大門駅から浅草線に乗り、京急線乗り入れで新馬場駅へ。品川神社は駅の向かい側です。主神は水の神様・天比理乃竎命(あまのひりのめのみこと)で海運安全の神社なのですが、同時に大黒様を祀る七福神の神社でもあり女子的には大黒様のほうのご利益にあやかりたいところ。

本殿で大黒様に金満をお願いした後は、本殿の横の阿那稲荷神社(あないなりじんじゃ)へ。こちらにある「一粒萬倍の泉」は、お金や印鑑を洗うと金運がアップするパワスポと言われており、都内随一のパワーを秘めているとされます。年末の宝くじに向けて今から金運パワーを貯めておきましょう!

品川神社
品川区北品川3-7-15
03-3474-5575
京浜急行新馬場駅から徒歩1分



9社目【勝負運】キラッキラの大神輿がある“深川の八幡様” 富岡八幡宮



大門駅まで戻って大江戸線で門前仲町駅へ。門前仲町は富岡八幡宮や深川不動尊などの門前町として発展した下町情緒漂う町です。懐かしい雰囲気の商店街を抜けると富岡八幡宮の大きな鳥居が見えてきます。

八幡様といえば武家の守護神。富岡八幡宮は江戸勧進相撲発祥の地ということもあって勝負運にご利益があるとされます。訪れたら必ず見ておきたいのが、黄金のお神輿。金とダイヤがふんだん使われた鳳凰が乗っていて迫力満点です。ここぞというときのための黄金のパワーをいただきます。

富岡八幡宮
江東区富岡 1-20-3
03-3642-1315
地下鉄門前仲町駅から徒歩3分、JR越中島駅から徒歩15分。



10社目【学業成就】学問の神様、東の宰府で知恵を授かる 亀戸天神社



1日で回りきれなかったので、気を取り直して翌日に再出発。巡拝中に中断してもいいところも神社巡り初心者さんにおすすめのところです。

錦糸町駅から徒歩15分。くず餅の名店「船橋屋」の本店に立ち寄りつつ亀戸天神社へ。主神の菅原道真公(天神様)は言わずと知れた学問の神様で、学業成就にご利益があるとされます。

亀戸天神社のパワスポは、拝殿左側にいる牛の像。自分の悪いところと同じ所を触ると病を直してくださり、頭を撫でると知恵を授けてくれると言われています。多くの人に撫でられてテカテカしている神牛の頭を「病気をせず、頭がよくなりますように」と撫で回して、十社巡り完了です!

亀戸天神社
江東区亀戸3-6-1
03-3681-0010
JR地下鉄錦糸町駅から徒歩15分


1日で全部を回ると駆け足気味になるので、2日以上かけて巡るほうがおすすめ。10社を一周するとたくさんの良い運気を吸って、体の内側からキレイになったような気がします。自分の回りやすい巡拝コースを見つけて東京十社巡りを楽しみましょう!

<photo:Tomomi Kobayashi/topdesign:tongpoo/text:K-writer’s Club>

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