春からはじめる“朝15分＆夜15分”セルフ美容ケア

2014年4月7日 15時0分

ワンランク上の女子力を目指したいと思っていても、忙しい毎日の中でセルフケアを取り入れるのはなかなか難しい。でも、そんな生活の中でも、朝と夜それぞれ15分だけ自分磨きの時間に使ってみるだけで、美しさに変化が現れるはず。
今回は、朝ケアと夜ケアのスペシャリストのお二人に、自宅で簡単に始められる女子力を高める美容法について伺った。

「飲む美容液」と言われるドリンクを毎朝摂取

フードライターとして活躍されている小石原はるかさんは、３年前に雑誌の取材で出会った発酵食品「米麹」を使った甘酒に心を奪われて以来、毎朝摂取し続けているそう。「飲む美容液」と言われる、米麹甘酒を愛飲している理由についてお話を聞いてみた。

――小石原さんが飲み続けている麹甘酒って、そもそもどういったものなのでしょうか？
小石原：発酵食品である麹には、100種類以上の分解酵素が入っています。例えば、たんぱく質を分解するプロテアーゼや炭水化物を分解するアミラーゼ。それに加えて、天然由来のビタミン類なども豊富に含まれているのが特徴です。

――麹甘酒に興味を持ったきっかけは何ですか？
小石原：私がそもそも甘酒に興味を持ち始めた理由の一つに、腸の調子が良くなかったことがあります。ずっと通っていた鍼の先生のお見立てによると、「あなたは人より腸が長い」とのことでした。そのため、上手くサイクルが作れなくて、お腹が張ったりゴロゴロしたりなんていうことも多かったんです。だから、手軽に作れて栄養も豊富な甘酒を飲み始めました。おいしくて、飲み続けるのが楽なので、今では「飲む美容液」で腸の調子を整えています。精神的にも変化があって、出ない状態のときにはイライラすることが多いかったのですが、スムーズになってからは気分も楽になりましたね。

――麹甘酒はどのように作るんですか？
小石原：炊飯器などでも作れるのですが、私はヨーグルトメーカーで作っています。容器の中に米麹200gを加え、あらかじめご飯200gとお水200mlで作っておいたお粥を、少し冷ました状態で入れます。続いて、55～60℃に冷ましたお湯を1000mlの線のあたりに水位がくるように注ぎます。そのまま55℃に設定して8時間発酵させれば、完成です。注意してほしいのは温度。酵素は、60℃を超えると死活してしまうため、温度は必ず60℃以下を保つようにしてください。作るのが難しい方は、インターネットなどでも購入できます。
だいたい一日100ml飲むのがベストな摂取量なので、1ℓ作れば冷蔵保存で10日ほど持ちます。朝起きてすぐに50ml、夜は食後などに50ml飲むのが理想的ですね。

小石原はるか（こいしはら・はるか）
フードライター。料理研究家の母を持ち、幼い頃から「食の英才教育」をうけて育つ。麹についての著書を数多く出版しており、近著に伏木暢顕氏と共著による「万能調味料！うま麹だれの発酵＋干し野菜レシピ」がある。

バスタイムから就寝までは、極上のリラックスタイムに

続いて、夜ケアでは美容家の山本未奈子さんに、自宅で簡単にできるセルフボディケアについて話を伺ってきた。お風呂での体の洗い方から、就寝準備まで、リラックスした時間を過ごせるコツを紹介。また、プライベートではお子さんが３人いらっしゃる山本さんならではの、「ながら美容」にも注目。

――夜のボディケアで気をつけなくてはならないことって、何ですか？
山本：全身は一枚の皮膚でできているんですけれど、体って皮脂腺の構造がそれぞれ違うので、顔と同じように毎日洗っていると乾燥してしまうんです。体の中で皮脂腺が活発な部分は、デコルテと背中だけ。ですので、そこだけ重点的に洗ってもらえれば、他は洗いすぎない方がむしろ肌にはいいんですよ。

――山本さんは、バスタイムはどのようなケアをされているのですか？
山本：私は基本的に石けんで洗うのは、デコルテと背中、デリケートゾーン、脇の下、足の間です。それ以外は、お風呂のお湯に浸かるだけで十分に皮脂は流れてしまうんですよ。
冬の季節なんかはよく体が痒くなるじゃないですか。あれは洗い過ぎが原因。だから、体を洗いすぎないようにして、お風呂から出たら必ず保湿を心がけていますね。

――保湿ケアアイテムとしは、どのようなものがオススメですか？
山本：高い商品は色々ありますが、ふんだんに使える物がベストだと思います。背伸びして高い物を使っても少量しか使わなくなってしまうので、全身にたっぷりと使えリーズナブルでしっとり感もある「ジョンソン・ボディケア」シリーズはオススメです。香りも種類が選べるし、いいですよね。

――保湿ローションやクリームはどのように使用していますか？
山本：クリームをつける時こそ、ストレッチをするチャンスだと思っています。お風呂上がりに、洗面台の上に片脚ずつ乗せて、脚を曲げずにリンパの流れに沿って太ももまで引っ張ってくる。背中も塗りにくいですが、左右の手を交互に上から背中に伸ばしたり、下から背中に伸ばしたりするだけでストレッチになるんです。子供が3人いると自分の時間はなかなか作れないので、その中で編み出した「ながら美容法」です。

山本さんオススメのアイテム。左から、香りが好みで愛用中。モルトンブラウンシャワージェルブラックペッパーコーン、気になる部位に部分的に使用。シスレーセルリノーヴ、しっとり感もあり香りも好みで最近のお気に入り。ジョンソンボディケアバイブブラントラディアンスボディローション、家庭用エンダモロジーはエステ並みの効果。wellbox。

――お風呂上がり～就寝前までの時間で、気をつけるべきことはありますか？
山本：寝る30分前からは、刺激的なことはせずになるべくリラックスできるような環境を作りましょう。ボディケアをしたり、好きな香りを炊いたりすると心が落ち着きます。私の場合は、子供の隣にいるだけで癒されますね。

山本未奈子（やまもと・みなこ）
美容家。NYの美容学校で学んだ後、非常勤講師などを勤める。帰国後は、2009年に美容ブランド『Simplisse』を発表。現在は、美容をテーマにした講演や執筆活動、雑誌の美容記事の監修など多方面で活躍している。

■関連サイト
・ワンランク上の女子力を目指して　手に入れたい"大人キレイ"
・1日1分、キレイをバランスアップ！“キレイソロジー”