志村信裕<Dress> 2012/2015年 撮影:加藤健美術館で出会った作品を、無言で受け止める人はいない。その場を無言で通り過ぎていたにしても。日々、世界との対話を重ねながら生きている私たちは、何らかの「感想」という名の落書きをしたためてから、その体験を自分のなかにしまい込む。TwitterやSNSによって、どこに行った、何を見たという無数の記憶が堆積されていくのは、私たちが鑑賞行為、すなわち世界との対話を、自分の言葉