東方神起バンドのムードメーカー! パーカッショニスト・福長雅夫のコミュニケーション術

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1月20日、アーティスト・東方神起のライブツアー「東方神起 LIVE TOUR 2018 〜TOMORROW〜」が千秋楽を迎えた。全国10カ所、33公演で約68万人を動員した本ツアーは、東方神起にとって過去最多の公演数を記録。そんなツアーを音楽でサポートしているミュージシャンは「東方神起バンド」と呼ばれている。

パーカッショニストとして東方神起バンドを華やかに彩る福長雅夫は、現場のムードもパッと明るくしてくれるムードメーカー。自らイジられキャラを買って出る彼の振る舞いの奥には、ユンホとチャンミンへの細やかな気遣いがあった。

撮影/TMFM 取材・文/Yacheemi デザイン/Creative Industry
「東方神起バンド」一覧
福長雅夫(ふくなが・まさお)
中学生のとき、吹奏楽部入部を機に打楽器を始める。高校からドラマーとしてバンド活動を始め、広島大学教育学部打楽器専攻に入学。ドラムやパーカッションを本格的に勉強する。卒業後、パーカッショニスト、ドラマーとして、水樹奈々、SMAP、ももいろクローバーZ、相川七瀬、平井堅など、幅広いアーティストのライブやMV、レコーディングなどに参加し、活躍している。

「リスペクトがあれば別に敬語は使わなくてもいい」

今回のツアーはいかがでしたか?
めちゃくちゃ楽しかったです!
前回のツアーとは違い、アルバム『TOMORROW』を引っさげてのツアーでしたが、東方神起のおふたりに違いはありましたか?
大人になったと思いました。今まで、MCでははしゃぐ部分もあったんですけど、落ち着いていたような気がします。年齢的な変化もあるとは思いますけどね。あとは、「世の中にあるTを探せ」や大喜利などをSNSで募集してライブ中にみんなで楽しんだり、今まで以上にファンの人と触れ合う機会がありましたね。
▲「東方神起 LIVE TOUR 2018 〜TOMORROW〜」
東方神起ダンサーズにインタビューしたときに、皆さんが「今までとは違う、新しいライブになる」とおっしゃっていましたが、その点はいかがでしたか?
全然違いましたね! 自分はライブを後ろから見ているし、演出上、前にスクリーンが現れてステージがまったく見えない状態で演奏する曲もあったので、早く映像を見てみたいです!
ツアーに参加されたのはいつ頃からですか?
2008年からです。
今回インタビューに参加された東方神起バンドのメンバーは、それぞれどんな方ですか?
ドラムのテツ(波田野哲也)は、すごく責任感が強くて、優しくて、気さくで、明るくて…大好きです! 気遣いしていない気遣いが良いんですよね〜。
ベースの(鈴木)渉がいると楽屋が明るいです。ずーっと話しているんですよ、くだらない話とかでも拾って盛り上げてくれます。渉が話さないとすごく静かになります。
ギターのこんちゃん(近田潔人)は、アーティストですね。作るトラックがすごくカッコいい。常に音楽のアンテナを張っているので、「今はやっているのは何か」って聞くと「◯◯が良いよ」ってすぐに教えてくれるんです。あとは、おしゃれだし、高潔な存在です。
バンドマスターの柿崎(洋一郎)さんは本当に素晴らしい人です。実積があるレジェンドなのに、イジられることも許してくれます。みんながやることを否定せず見守ってくれるんですよ。とても心の広い優しい方だと思います。柿崎さんや舞台監督のヒデシさん、そして東方神起がいるから、現場が笑顔で回っているんだと思います。

僕はイジられキャラなんですけど、それで現場が明るくなればいいかな、と思っているんです。演奏をしているときに年齢は関係ないですし、リスペクトがあれば別に敬語は使わなくてもいいと思っています。むしろ使ってくれなくていいです(笑)。東方神起バンドは、みんながリスペクトし合えて、楽しくできているんですよね。
そういう雰囲気はステージに反映されますよね。
僕だけそう思っていたらどうしよう(笑)。

ライブでしか聴けない「世界一カッコいい楽曲」を演奏したい

東方神起の好きな楽曲は何ですか?
『B.U.T(BE-AU-TY)』。打楽器が大活躍するんです! 最初から最後までずっと同じリズムで演奏するんですけど、そうすると高揚してきて…ランナーズハイならぬパーカッショニストハイになります(笑)。ずっと同じグルーヴをやり続けることが一番盛り上がるんですよ。
そうなんですね! では、パーカッショニストから見て、東方神起の音楽の魅力は何ですか?
曲はシンプルだけど、攻めてる曲が多い! あと、元の楽曲は打ち込みが多いので、パーカッションの音が入っていないことも多いです。だから、ライブでは演奏する人によって出す音が変わってきます。僕がやるからには世界一カッコいいライブバージョンの楽曲にしたいじゃないですか。この楽器をここに入れる、このリズムをここに入れるというアレンジをしていくんですけど、僕にとってはそういうところが魅力的です。

ただ、音数を少なくしなくちゃいけないときは、本来のリズムをなぞるような感じで演奏します。僕はa-nationに参加していないんですけど、そうするとスタッフの方は「あの音がない!」と思うそうです(笑)。
ライブでパーカッションありの演奏を聴いていると、聴こえてくるはずの音が原曲では聴こえてこなくて寂しくなりますね。
そうですね。だから、ライブのDVDを見てから原曲を聴くと「え? こんなにシンプルなの?」と感じることがすごくよくあると思います。ギターが入っていない曲もあるので、そこが生になるだけで全然違いますよ!
ライブならではの醍醐味ですね!
最近のライブ編成は、パーカッションまで入れることって結構少ないんですよ。だからこそ、ライブでパーカッションが入る意味を持たせないといけないな、と思っています。「やっぱりいらない」と思われてしまってはいけないので、パーカッションの存在意義をいつも考えるようにしていますね。

“東方神起”でいることは、並の人ではマネできない

▲左から、チャンミン、ユンホ。
東方神起のおふたりはどんな人ですか?
ふたりともすごく真面目です。人間力に溢れていて、粋な感じがするんですよね〜! 今回、ホーンセクション(管楽器)が入ったんですけど、彼らは完成されたチームに入って来るので、プレッシャーもあったと思うんですよ。それを察して、ユンホとチャンミンはホーンセクションのメンバーににっこり笑って「どうですか?」とか必ず最初に話し掛けるんですよ。そうやって、チームをうまくまとめられるように気を遣ってくれています。
ユンホさんとチャンミンさんで違うところは?
ユンホは人間くささを前面に出すんですよね。人間力が半端ないです。そこが魅力です。チャンミンは、何も言わずに完璧に仕上げてきます。すごく冷静に周りを見ているから、ユンホの足りない部分を補うような感じです。体も完璧に仕上げてきますね!
全てを完璧に仕上げてくるんですね!
午前中にジムへ行って、昼からリハーサルをして、夜はたぶんリハの反省をしていると思います(笑)。これはふたりともですね。チャンミンは、今回のツアーでギターの弾き語りをしたんですけど、楽屋でずっと弾いていました。
ストイックですね。
ふたりとも“東方神起”でいることにすごく時間を費やしていると思います。しかも15年も続けているんですよ! いろいろなプレッシャーがある中で、並の人ではできないことだと思います。

言葉で、行動で「僕らが付いているよ」とアーティストに伝えたい

パーカッションを始めたのはいつ頃ですか?
中学で吹奏楽部に入部してからです。
パーカッションの魅力は何ですか?
誰でもたたけば音が出るけど、誰とも同じ音にならない! これは常に思っていることです。手の大きさや体格で出る音が変わりますね。
アーティストのサポートをされる際に意識していることはありますか?
会話と音楽は同じだと思っているので、人が話しているときは引いて、みんなでワーッと盛り上がっているときは一緒に盛り上がるように、演奏するときもそこを意識していますね。バンドメンバー全員が楽しく、気持ち良く演奏できるようにしたいと思っています。なるべく他人の楽器の邪魔にはなりたくないけど、存在価値を見出さなくてはいけないな、と。

あとは、(アーティストのことを)大好きになる。東方神起さんだったら、スタッフさんの中でも韓国人がいたり、韓国語を話せる人が多かったりするので、現場で韓国語を1日ワンフレーズ覚えるとか。
実際に、東方神起のおふたりと韓国語で話すことはありますか?
マル秘エピソードなんですけど…ライブの最後に横一列に演者が並ぶじゃないですか。僕はいつもチャンミンの隣りなので、「チャンミン チェゴ(最高)!」「モシッソヨ(カッコいい)」「パネッソヨ(ほれたよ)」とか何かしらほめ言葉を言うんですよ。そうすると「そんなことない!」と返してくれるんです(笑)。それを今回のツアーで毎回やっていました(笑)。
毎回違う韓国語を覚えていたんですね! すごい!
なるべく違う言葉にしようと思うんですけど、二言三言になると発音も良くないし、うろ覚えだからうまく話せなくて「え?」って聞き返されちゃうんです(笑)。
なかなか難しいですね(笑)。音楽の部分だけでなく、人としても距離が近くなれるようにコミュニケーションの取り方をされているんですね。
その人が考えていることをできるだけ理解するようにしようと思っています。あとは、アーティストさんって、みんなを引っ張っていかなくちゃいけない存在だから孤独だと思うんですよね。だから、いろいろな場面、たとえば廊下ですれ違ったとき、疲れていそうだなと思ったときに声を掛けるようにしています。あとは、「僕らが付いているよ」という気持ちを、言葉だけじゃなく行動でも伝えたいんです。だから、気合入れをしているときは絶対に目を見て話を聞いたり、なるべくニコニコするようにしたり。
そういう気配りは、支えになりますよね。
ふたりは、韓国と日本で活躍しているので、僕としては少しでもストレスを減らして最高の状態でライブに臨んでもらえるようにしたいんです。
ところで、これまで共演したアーティストで印象に残っている方はいますか?
水樹奈々さんですね。今もサポートさせていただいていますが、素晴らしいアーティストです。彼女がどういった活動をしているのかを知った上でサポートしたいと思っているので、アフレコをしている映画を見に行くこともあります。
先日、東方神起ダンサーズ・SONNYさんのワークショップを見学されたそうですが、いかがでしたか?
SONNYちゃんは、本当に素晴らしい!
福長さんもSONNYさんもハッピーオーラがありますよね! ツアー中、一緒にランニングをされていることもありましたね。
いつも誘うと「良いよ!」って言ってくれるんです。バンドメンバーがちょっと疲れているときはSONNYちゃんと遊んでいます(笑)。SONNYちゃんはバンドメンバーと年齢も近いし、もう10年くらいの付き合いになりますからね。

パーカッションとダンスをミックスしてワークショップをやりたいと思っているんですけど、まだ具体的には考えられていなくて…。
それはすてきですね! 実現されるのが楽しみです。
太鼓をたたきながらダンスをするとか、誰でも楽しく参加できるようなことをやりたいですね!
「東方神起バンド」一覧

サイン入り缶バッチプレゼント

今回インタビューをさせていただいた、福長雅夫さんのサイン入り缶バッチを抽選で3名様にプレゼント。「東方神起 LIVE TOUR 2017 〜Begin Again〜」で楽器に付けていた缶バッチです。ご希望の方は、下記の項目をご確認いただいたうえ、奮ってご応募ください。

応募方法
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受付期間
2019年2月18日(月)17:00〜2月24日(日)17:00
当選者確定フロー
  • 当選者発表日/2月25日(月)
  • 当選者発表方法/応募受付終了後、厳正なる抽選を行い、個人情報の安全な受け渡しのため、運営スタッフから個別にご連絡をさせていただく形で発表とさせていただきます。
  • 当選者発表後の流れ/当選者様にはライブドアニュース運営スタッフから2月25日(月)中に、ダイレクトメッセージでご連絡させていただき2月28日(木)までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。
キャンペーン規約
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