東方神起バンドの花形! ベーシスト・鈴木渉が導き出したチームの魅力

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1月20日、アーティスト・東方神起のライブツアー「東方神起 LIVE TOUR 2018 〜TOMORROW〜」が千秋楽を迎えた。全国10カ所、33公演で約68万人を動員した本ツアーは、東方神起にとって過去最多の公演数を記録。そんなツアーを音楽でサポートしているミュージシャンは「東方神起バンド」と呼ばれている。

ベーシストとして東方神起をサポートする鈴木渉は、冷静な分析力の持ち主。しかも、特技は手相鑑定である。チーム全体を見渡しながら自分の持ち場を見出した彼の景色とは。

撮影/TMFM 取材・文/Yacheemi デザイン/Creative Industry
「東方神起バンド」一覧
鈴木渉(すずき・わたる)
2004年にジャズファンクバンド「urb(アーブ)」のベーシストとしてデビュー。2007年、バンド脱退後は、ナオト・インティライミ、堂本剛、清水翔太、SHINee、久保田利伸、KREVA、さかいゆうなどのライブやツアー、レコーディングに参加するなど、活躍の場を拡大。また、東方神起バンドのメンバーである柿崎洋一郎、近田潔人らとともにバンド「Softsoul」に所属している。

東方神起の音楽は、守りに入らない

今回のツアーはいかがでしたか?
この規模でライブができるアーティストは日本になかなかいないと思うんです。すごく責任を感じますが、お客さんを裏切らないようなすごいステージを今回もおふたりと一緒に作れたんじゃないかな、と思います。

今回のツアーは、レギュラーで参加しているベーシスト・カズくん(須長和広)が参加できなかったので4年ぶりに呼ばれて参加しました。だから、カズくんに敬意を表して演奏しました。

4年ぶりに参加されて、東方神起のおふたりに何か変化は感じましたか?
そんなに印象は変わらないです。でも、20代の頃はガツガツしていた部分があったんですけど、30代になって腰が据わっていて、良い意味で老成した印象を受けました。
東方神起バンドのメンバーになったきっかけは何ですか?
ギター・こんちゃん(近田潔人)と、アーティスト・清水翔太のサポートを10年くらいやっているんですけど、ある時「シンセベース弾いてみない?」って言われたんです。「シンセベースが弾けるなら東方神起のサポートとして推薦しやすいから」って。翌年、レギュラーメンバーのカズくんが参加できなかった時に、僕ならシンセベースも触っていたし、バンドメンバーとも面識があるから、「こいつなら」って推してもらったのがきっかけです。
東方神起の好きな楽曲は何ですか?
ベースがずっとループしている楽曲『Something』や『SURISURI [Spellbound]』は、アレンジングが僕のような“ファンク好きベーシスト”冥利(みょうり)に尽きる感じですね。
▲「東方神起 LIVE TOUR 2018 〜TOMORROW〜」
ベーシストから見て、東方神起の楽曲の魅力や特徴は何ですか?
バンドメンバーとも話すんですけど、K-POPはいわゆるワールドトレンドに則した楽曲が多いと思うんです。一方でJ-POPはブラックミュージックに根差しているものよりは比較的ロックが強くて…。でも、東方神起の音楽は、どちらとも違って、複雑にミクスチャーされた楽曲が多いですね。何てジャンルって言えばいいんだろう…。
ミュージシャンの方でも表現が難しいんですね。
そうですね。ジャンルのくくりが邪魔になるかもしれません。歌詞の世界観も独特ですし、結構攻めているな、と感じます。これだけ市場が大きいアーティストなのに、ユーザーが欲しい音を調査してそこに当てはめていくのではなく、守りに入らずシーンを作り上げていこうっていう意識を感じますね。

東方神起は怪物。だからこそチームの一員としてサポートする

東方神起のおふたりはどんな印象ですか?
他の皆さんが言っている通りだと思うんですけど…ふたりとも「怪物だな」と(笑)。
▲左から、チャンミン、ユンホ。
その表現は初めて聞きました!
あ、本当ですか? 日本と韓国、それぞれの国であれだけ多くの仕事をしていて、「明日は朝が早い」「これが終わったら帰ってPV撮影がある」とか言いながらも全部に全力投球。ドームやアリーナに常に数万人のお客さんが待っている環境でブレずにいられるっていうのは、普通の人だったら絶対にできない離れ業ですよね。それをいとも簡単にやり遂げているところが怪物だと思います。
国によってやり方も違うでしょうし、肉体的にも精神的にもすごくハードですよね。
そうそう。自分だったら無理です(笑)。そんな中でも周囲にいつも明るく優しく接してくれていて。とはいえ、彼らも同じ人間だからナイーブな部分もどこかにあると思うので、「ふたりとも怪物だから…」で終わらせるのではなく、チームの一員としてどれだけサポートできるかなって思っています。
今回インタビューに参加された東方神起バンドのメンバーは、それぞれどんな方ですか?
ドラムのテツ(波田野哲也)は、付き合いが長いのでもう分からないです(笑)。他の現場でもずっと一緒にやってきていてお互いのことを知り過ぎていますしね。素晴らしいプレーヤーで、テツみたいにたたくドラマーを知らないです!
パーカッションのふくちょー(福長雅夫)さんは、先輩なんですけど、イジられていますね。僕もずっとイジっています(笑)。すごく気配りができる方で、先輩の背中から学ぶことが多いです。常にお客さんをどう喜ばせるか、サポートにとどまらず、ステージングのことまで意識していらっしゃる印象があります。
こんちゃんは、日本人離れしていますね! 手がめちゃくちゃデカいし、彫りの深い顔をしているし、骨太だし。ギターの音も太いんです。俺が求めても手に入らない“男臭さ”があります。あと、この現場に呼んでくれるきっかけを作ってくれたことも感謝しています。
バンドマスターの柿崎(洋一郎)さんは、みんなのお父さんみたい。バンドメンバーの中で最年長なんですけど、温故知新なだけでなくアーバンなんですよね。演奏が全て都会的なんです。ブラックミュージックが体の中にある感じで、サラッと弾いたものもエッセンスに満ちていてめちゃくちゃカッコいいですね。

「武道館や東京ドームとかミュージシャンでしか見られない景色を見てやろう!」

プロになったのはいつ頃ですか?
22歳です。
きっかけは?
テツです。大学生の頃に出会ったんですけど、彼はもうプロとして活動していたんです。当時、僕のおじいちゃんが海外で仕事をしていたので、自分もそういう仕事をしながら趣味でベースを弾いていられたらいいな、と思いつつ就職活動をしていて。

ある日、テツと飲んでいたら「男はひとつしか成し得ない。60歳、70歳になってもドラムをたたく! お前は片手間でベースを弾いて、それで中途半端に生きてどうするつもりなんだ!」みたいなことを言われて、悔しくなっちゃったんですよ。それで、就職活動をやめました。

元々ベースを始めるきっかけをくれた高校の先生から卒業する時に音楽雑誌『ベース・マガジン』をまとめてもらったんですよ。だから、ミュージシャンになったら「『ベース・マガジン』に載って、先生への感謝の言葉を言おう!」とか、「武道館とか東京ドームとか、ミュージシャンにしか見られない景色を見てやろう!」とか…テツの言葉に触発されてワーッとここまで来ました。
今おっしゃったこと全てがかなっていますよね?
そうですね。ミュージシャンになると決意した翌年くらいには『ベース・マガジン』に載ってメジャーデビューもして…きっかけをくれたテツに感謝です(笑)。

ベースの音が聞こえなくても「『すごく良い歌を歌っているな〜』と思ってもらえれば、それでいい」

アーティストのサポートをされる時に意識していることはありますか?
アーティストによって違いますが、僕らに何を求めているかを汲み取るようにしています。東方神起の場合は、一緒にステージに立っている、ステージを作り上げているメンバーとしてミュージシャンシップが強いふたりなので、お行儀良く弾いていられないですね。ふたりの気持ちに応えたいな、と。
ベースのどんなところに注目してほしいですか?
今のオーディオ環境やJ-POPの作り方の関係などで、ベースの音って聞こえづらいんですよ(苦笑)。だから、ベースを意識できない人たちも多いらしいんです。それはそれでいいのかな、と思っています。“縁の下の力持ち”の“下”を見る必要ってないじゃないですか(笑)。「すごく良い歌を歌っているな〜」と思ってもらえれば、それでいいかな、と。年を取ってそう思えるようになりました。
今回のインタビューを読んだ方は、また違った聞き方ができると思います!
そうですね。楽曲における楽器の立ち位置に注目してもらえたら、楽曲の深みをもっともっと味わえるようになると思いますよ。東方神起の楽曲を通じて、楽器の音にも関心を持って聴いてみてもらえたらうれしいですね。
そうすれば、東方神起の楽曲の良さがさらに分かりますね!
ふたりが伝えようとしていることや、楽曲の持っている世界観にもっと入っていけるんじゃないかな、と思います。

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鈴木渉さんが所属するバンド「Softsoul」のオフィシャルSNSアカウントのフォロワー全員に、レコーディング写真&歌詞入りデジタルブックレットをプレゼント!
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キャンペーン特設ページ
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サイン付きの使用済みベース弦プレゼント

今回インタビューをさせていただいた、鈴木渉さんのサイン付きの使用済みベース弦(D'Addario NYXL)を抽選で1名様にプレゼント。「東方神起 LIVE TOUR 2018 〜TOMORROW〜」千秋楽公演で使用された弦です。ご希望の方は、下記の項目をご確認いただいたうえ、奮ってご応募ください。

応募方法
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受付期間
2019年2月17日(日)17:00〜2月23日(土)17::00
当選者確定フロー
  • 当選者発表日/2月25日(月)
  • 当選者発表方法/応募受付終了後、厳正なる抽選を行い、個人情報の安全な受け渡しのため、運営スタッフから個別にご連絡をさせていただく形で発表とさせていただきます。
  • 当選者発表後の流れ/当選者様にはライブドアニュース運営スタッフから2月25日(月)中に、ダイレクトメッセージでご連絡させていただき2月28日(木)までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。
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