ほうれい線やポッコリ下っ腹の原因 「骨盤の歪み」対策法

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片側だけほうれい線が深い、ダイエットしているのになかなか下っ腹が凹まない、肩こりや腰痛に悩まされている......。もしかしたら、それらの原因は骨盤の歪みが密接に関係しているかもしれません。

今回は、骨盤の歪みが引き起こす老化現象と体調不良、そして、それを解消する方法についてご紹介したいと思います。

まずは、自分の骨盤の状態をチェックしてみましょう。骨盤の歪みには、前後、左右の2種類があります。チェックする方法と骨盤の歪みによって現れる症状は下記の通りです。

前後、左右、歪みチェック

1 左右の歪み

床に座って両足を前に投げ出してみましょう。左右で足の開きに違いがある場合は、股関節の高さが違う可能性が高く、骨盤に歪みがある可能性が高いです。

骨盤に左右の歪みがある場合には、腰の高さや足の長さが左右で異なるといった現象も多く見受けられます。そして、腰痛をまねく、長い方の足がむくみやすくなるといった症状のほか、ほうれい線が片側だけ目立つなど見た目にも影響が出てくるのです。

2 前後の歪み

壁を背中にした状態で立ち、後頭部・お尻・かかとをしっかり壁につけましょう。そして、腰の辺りにできる隙間に手を入れてみてください。猫の手が入る程度の隙間であれば正常。握りこぶし(縦でも横でもOK)が入る程度の隙間があれば、あなたの骨盤は前傾、逆に手のひらよりも狭い隙間しかなければ後傾ということになります。

骨盤前傾は、日本人女性に多いようで、一見ヒップアップしたようにも見えますが、顎や首が前に出がちであるため、それを支える首や肩に不調が出やすい傾向にあります。また、膝が上半身よりも前に出ることによって、支えになる腰に負担がかかります。

一方骨盤後傾は、内臓を支える筋肉が緩むことによってポッコリ下っ腹の原因になるほか、上半身のバランスをとるために猫背になって肩こりを招くことがあります。また、股関節の可動域を狭めてしまうため、膝や腰に負担をかける恐れがあります。

骨盤の歪みを直す方法

骨盤の歪みを直すには、骨盤のゆがみをまねく生活習慣を見直すことが先決です。足を組む、頬づえをつく、バックを持つ手がいつも同じ、横向きで長時間眠る、長時間座りっぱなし、ヒールの高い靴をよく履くといった習慣は今すぐ見直しましょう。

その上で、左右同じ回数だけ腰を回すエアフラフープをする、骨盤を整える効果のあるストレッチを行うといったことが効果的です。

骨盤は身体の中心部分に位置し、私たちの身体を支える部分。一度整えても歪みをまねく生活習慣を見直さなければまた歪みをまねく可能性があります。歪みを整えた後も継続して骨盤を正しい位置と状態に整えておくことを心がけましょう。

遠藤幸子エイジング美容研究家として雑誌やラジオ、企業のインフォマーシャルなどに出演。ウェブ、雑誌等にコラムを執筆するほか、コスメブランドの広告なども手掛ける。できるだけナチュラルな方法でできるアンチエイジング法を日々模索。豊富な自己体験を元に情報を発信中。公式サイト『アンチエイジング ジャーナル』