※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
【チーム採点・寸評】
アル・ヒラル 5.5
序盤こそハイプレスに苦戦したが、徐々にビルドアップの正確性を取り戻してペースを掴んでいく。後半は完全に主導権を握り、再三決定機を創出して浦和のゴールを目指したが、退場者を出したことでプランが崩壊。カウンターから失点を喫し、アジア制覇の夢は潰えた。

【アル・ヒラル|採点・寸評】
GK 
1 アルムアイウフ 5.5
後半途中まではほとんど枠内のシュートはなく、冷静にゴールマウスに立ちはだかった。しかし後半にR・シルバの一発に沈んだ。
 
DF
2 モハンメド・アルブライク 6
R・シルバを厳重に警戒。前半に背後を1度取られたものの、それ以外はそつなく対応した。さらに後半は機を見た攻撃参加でチャンスを演出した。
 
12 ヤシル・アルシャハラニ 5
攻守のバランスをうまく保ちながら、武藤の侵入を抑制。とはいえ、それ以外では目立つ働きはできず、存在感は薄かった。
 
33 オサマ・ハウサウィ 5
圧倒的なフィジカルを利したマーキングで興梠を封殺。また的確なカバーリングで、ピンチを未然に防ぎ、堅守を構築した。しかし後半、一瞬の隙を突かれ、R・シルバに背後を取られ、失点に関与した。
 
70 モハンメド・ジャハファリ 4.5
前半は興梠の抜け出しに遅れを取ることなく、丁寧に対応。ビルドアップも落ち着いていたが、失点シーンでは持ち場を離れてしまった。
 
MF
7 サルマン・アルファラジ 5(68分OUT)
スペースに顔を出し、ビルドアップに積極的に関与した。しかし、縦パスは相手に阻まれ、流れを変える働きはできなかった。
 
8 アブドゥラー・オタイフ 5.5(87分OUT)
絶妙な位置取りでパスを捌き、攻撃にテンポを生み出していた。しかしゴールが奪えない状況に苛立ち、荒さが目立った。
 
16 ニコラス・ミレシ 5.5
青木のマークを受けながらも、攻撃面で精力的にパスを引き出した。42分にはハリビンとのワンツーからゴールに迫ったが、シュート精度を欠いた。
FW
24 ナワフ・アルアビド 5.5
中央気味にポジションを取ると、巧みなテクニックを披露。しかし前半のサイドに位置していた時間は、遠藤の出足の素早い寄せに手を焼き、なかなか前を向くことができなかった
 
29 サレム・アルダウサリ 4
ブラジル人FWカルロス・エドゥアルドの負傷により先発出場。26分には巧みなタッチで青木と宇賀神をかわし、強烈なミドルシュートを放ったが、枠を捉えられず。後半に遠藤への悪質なタックルで2枚目の警告を受けて退場。

77 オマル・ハリビン 4.5(62分OUT)
どこにいても執拗なチェックを受け、ボールキープすらままならなかった。最前線で受けても孤立気味で、期待される仕事ができないままピッチを後にした。
 
交代出場
FW
44 ムフタル・ファラタ 5(62分IN)
前線で身体を張りポストプレーで貢献も、パスが入ってくる回数は多くなく、インパクトを残すことはできずに終了の笛を聞いた。

FW
20 ヤセル・アルカフタニ 5(68分IN)
流れを変えるには十分なプレータイムをもらったものの、最も期待されたゴールを奪うことはできず。チームを勝利に導けなかった。
 
MF
10 アルシャルフーブ -(82分OUT)
出場直後に、チームが失点を喫して焦りだしたことで、ゲームにスムーズに入れず。決定的な仕事はできなかった。

監督
ラモン・ディアス 5
浦和のブロックを崩せないとみるや、後半の早い時間帯にFW2枚を投入。2トップに変更する攻撃的な采配でゴールを狙ったが、浦和の堅守を破れなかった。
 
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

取材・文:多田哲平(サッカーダイジェストWEB編集部)