TVアニメ『ヒプノシスマイク』特集/第0回:ゼロから始める『ヒプノシスマイク』

“声優×ラップ”という新たな切り口で、いま若者を中心に熱狂的な支持を得ている音楽コンテンツがある。2017年9月に始動した、音楽原作キャラクターラッププロジェクト『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』(以下、『ヒプマイ』)だ。

ヒップホップシーンを牽引するラッパーやトラックメイカーも手がける本格的な楽曲、それぞれが個性あふれる魅力的なキャラクター、そしてキャストによるライブステージが話題を呼んで、人気が爆発。2020年現在も熱を帯びたまま、さまざまなメディアミックスが進行中だ。

ライブドアニュースでは、10月からのTVアニメ化を記念して、イケブクロ、ヨコハマ、シブヤ、シンジュクの4ディビジョンを連続で特集する。

第0回となる今回は、各ディビジョンへのインタビューの前に、そもそも『ヒプノシスマイク』がどのようなコンテンツなのかをおさらい。その魅力をたっぷりとお伝えしよう。

文/栗山アンナ、鈴木 幸 制作/リアルコーヒーエンタテインメント

「TVアニメ『ヒプノシスマイク』」特集一覧

“声優×ラップ”という、今まで交わることのなかったふたつをかけあわせて生まれた、音楽原作キャラクターラッププロジェクト。キングレコード内のレーベル・EVIL LINE RECORDSが手がけ、IDEA FACTORY、オトメイトがキャラクターデザインを担当した。
音楽原作キャラクターラッププロジェクト『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』に登場する18人のキャラクター
ここ最近は地上波のテレビ番組で取り上げられる機会も増え、一度は耳にしたことがある方も多いのではないだろうか。

そもそも、『ヒプマイ』の歴史は3年前にまでさかのぼる。

2017年9月4日、YouTubeにて公開された1本のムービー、「『ヒプノシスマイク』TEASER MOVIE」がすべての始まりだった。
その世界観は以下の通りである(オフィシャルHPより引用)。
西暦××××年。
第三次世界大戦により世界は人口の3分の1を失った。
人類滅亡を危惧した権力者たちは武力ではなくディベートによる戦争回避を目指した。
――しかし愚かな男たちは武器による争いを止めることはなかった。
そして西暦最後の年――……。
既存の世界は女性の手により終わりを迎える。

H歴。
武力による戦争は根絶された。
争いは武力ではなく人の精神に干渉する特殊なマイクにとって代わった。
その名も「ヒプノシスマイク」。
このマイクを通したリリックは人の交感神経、副交感神経等に作用し、様々な状態にすることが可能になる。

H歴3年。
人々はラップを使い優劣を決する。
男性は中王区以外の
イケブクロ・ディビジョン、
ヨコハマ・ディビジョン、
シブヤ・ディビジョン、
シンジュク・ディビジョン、
オオサカ・ディビジョン、
ナゴヤ・ディビジョン
等の区画で生活することになる。
各ディビジョン代表のMCグループがバトルをし、勝った地区は決められた分の他の領土を獲得することができる。

兵器ではなく言葉が力を持つことになった世界で今、男たちの威信をかけたディビジョンバトルが始まる。
プロジェクトの全容が見え始めたのが、同年10月19日に公開されたミュージックビデオ『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』。12人の声優たちのハイレベルなラップ、士気が上がるバトルトラック、各キャラクターの個性が光るリリック(歌詞)には、今までのキャラクターソングの常識を打ち破る勢いがほとばしっていた。
2017年10月、ラップ楽曲とドラマパートを収録した各ディビジョンのシングルCDの発売を皮切りに、プロジェクト始動からわずか2ヶ月で、1stライブ「ヒプノシスマイク-Division Rap Battle- 1st LIVE@イケブクロ アニメイトガールズフェスティバル2017」を開催。
左上からイケブクロ、ヨコハマ、シブヤ、シンジュク・ディビジョンのシングルCD
その後、2018年にはアルバムシリーズで音楽ランキングの高順位にランクインし続けるなど、うなぎ上りに人気を集めていった。

さらに、2019年9月に開催された「ヒプノシスマイク-Division Rap Battle- 4th LIVE@オオサカ《Welcome to our Hood》」で、満を持してオオサカ・ディビジョンとナゴヤ・ディビジョンが参戦。

こうして6ディビジョン18人となり、ますます勢いをつけた『ヒプマイ』は、音楽の枠を超えたメディアミックスを展開。紙媒体3誌とWEB媒体1誌でコミカライズしたのち、ラジオ、舞台、ゲームとその勢いは留まることを知らず、2020年10月、ついに待望のTVアニメ放送開始を迎える。
続いて、『ヒプノシスマイク』の魅力についてもう少し深堀りしていこう。本記事では、3つのCOOLなポイントをピックアップしてみた。
プロジェクト始動当初、楽曲とドラマCDのみで展開してきた『ヒプノシスマイク』が、わずか3年でここまで成長を遂げた理由のひとつが、声優たちのラップスキルにある。2018年4月に発表された『ヒプノシスマイク -Division Battle Anthem-』はYouTubeの動画再生回数がもっとも多く、3,700万回(2020年8月時点)を突破している。

驚きなのが、ほとんどのキャストがラップ未経験だったということ。

曲調に合わせてビートを変え、リリックに強弱をつけたり感情を乗せたりと高度なテクニックが求められるラップだが、どの楽曲も初挑戦と思えないほどレベルが高く、『ヒプマイ』が放つトラックは着実に人々の心を掴んでいった。

ハイレベルなキャスト陣のなかでもとくに注目したいのがイケブクロ・ディビジョン「Buster Bros!!!」の山田一郎役、木村 昴だ。父はオペラ歌手、母は声楽家という音楽一家に生まれ育ち、自身は14歳から『ドラえもん』のジャイアン役を務めている。

彼は、小学生の頃からヒップホップに親しみ、声優の仕事と並行しながらラップ・クルーとしてステージに上がっていたという生粋のヒップホップラヴァー。

その経験を活かし、ドラマ内ラップのレコーディング時にほかのキャストにディレクションをすることもあったという。さらに、“好良瓶太郎”名義で山田一郎の『俺が一郎』や「Buster Bros!!!」の『IKEBUKURO WEST GAME PARK』など複数のリリックを手掛け、表現者としてだけでなく裏からも『ヒプノシスマイク』を支える立役者である。
また、楽曲ではカッコよくラップを披露するキャラクターたちだが、同じCDに収録されているドラマパートでは、彼らの素顔を知ることができるのも楽しみのひとつだ。

CDはリリースされるたびにオリコンチャートの最高順位を更新していき、2018年11月14日に発売された『MAD TRIGGER CREW VS 麻天狼』でついに1位を獲得。以降のCDはつねに1〜3位にランクインし続けている。
コンテンツの人気を支える楽曲の制作には、名だたるラッパーや著名人たちが参加している。

シンジュク・ディビジョン「麻天狼」の『The Champion』はZeebraが楽曲を提供。Zeebraといえば「KING GIDDRA」のフロントマンとして名を馳せ、日本のヒップホップ界を牽引してきたパイオニア的存在である。
さらに、若い層を中心に人気を集め、昨今のヒップホップシーンを語るうえで外せないCreepy Nutsは、オオサカ・ディビジョン「どついたれ本舗」の『あゝオオサカdreamin'night』の制作に携わっている。

数々のMCバトルで好成績を収め、『フリースタイルダンジョン』2代目ラスボスに就任したラッパー・R-指定が作詞を、ロンドンで開催されたDJの大会「DMC WORLD DJ CHAMPIONSHIPS 2019」で優勝した経験を持つDJ松永が作曲・編曲を担当した。
楽曲を提供したのはラッパーだけでない。「麻天狼」の一員でホストである伊弉冉一二三の楽曲には、あの芸人とアーティストが関わっている。

『シャンパンゴールド』の作詞は、元祖チャラ男芸人・オリエンタルラジオの藤森慎吾が担当。クラブを彷彿とさせるパーティーチューンにチャラいリリックをのせつつ、相手を挑発することも忘れない彼のマスターピースだ。
メロディーラインにどこか懐かしさを感じる『パーティーを止めないで』はゴールデンボンバーの鬼龍院 翔が作詞・作曲の両方で参加した。
著名人のプロジェクト参加は、楽曲のクオリティーを上げるだけでなく、声優やアニメに関心がなかった層にも『ヒプノシスマイク』の名前を轟かせるきっかけとなった。
2020年3月28・29日、全6ディビジョンが集結する5th LIVE「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- 5th LIVE@サイタマ《SIX SHOTS TO THE DOME》」がメットライフドームにて開催される予定だった。しかし、新型コロナウイルスの影響を受け、開催を断念することに。

当時の情勢を思えば仕方がないこととはいえ、多くのファンが悲しみに暮れるなか、3時間にも及ぶ特別番組「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- 5th LIVE@AbemaTV《SIX SHOTS UNTIL THE DOME》」の生放送が決定した。

ライブ当日は、リアルタイム時の累計視聴者数が300万を超え、専用ハッシュタグ「#アベマでヒプマイライブ」はTwitterの世界トレンド1位にランクイン。無観客にもかかわらず、そうとは感じさせない表現力と演出が、視聴者を熱狂させた。
5thライブ集合写真
また、無料+1週間のアーカイブという誰もが視聴しやすい環境は、ファンの布教活動を促すことに。アーカイブ期間を含めSNSで拡散され、新規ファン獲得にも一役買う結果となった。
最後に、『ヒプマイ』の世界を彩る個性豊かなキャラクターたちを紹介しよう。テリトリーバトルを繰り広げている6ディビジョン18人のプロフィールは以下の通りだ。
・イケブクロ・ディビジョン代表「Buster Bros!!!」
山田一郎(やまだ・いちろう)、山田二郎(やまだ・じろう)、山田三郎(やまだ・さぶろう)の3人兄弟からなるチーム。王道のラップを楽しむなら、まずはこのイケブクロ・ディビジョンがおすすめだ。
元【The Dirty Dawg】メンバー。
山田家長男で、【萬屋ヤマダ】の経営者。かつてはイケブクロでは名を知らない者がいないほどの不良だった。
情に厚く、困っている者は見捨てられない正義漢なうえに、弟想いで面倒見が良いため、誰からも慕われている。
ヨコハマ・ディビジョンの碧棺左馬刻とは犬猿の仲。
「The Dirty Dawg」とは、一郎、左馬刻、乱数、寂雷の4人で結成していた伝説のチーム。

一郎の楽曲は、アニメやラノベ好きなだけあって、『俺が一郎』の歌詞にはアニメに関連したリリックが散りばめられている。
山田家次男で、現役の高校生。【萬屋ヤマダ】の肉体派であり、身体能力に優れ、行動力もある。
皆に慕われる兄・一郎を尊敬し、自分も兄のようになりたいと思っている。
友達が多く、人望も厚い。弟の三郎とは常に意地の張り合いをしている。
攻撃的でありつつ、時に繊細なラップは、17歳の等身大の姿が感じられる。
山田家三男で、現役の中学生。長男・一郎のことを尊敬している。
【萬屋ヤマダ】の頭脳派で、何でもそつなくこなす天才肌。特にITに強く、データ収集を得意とする。
IQが高く、理屈っぽい性格。兄の二郎とは常に意地の張り合いをしている。
兄ふたりとは異なり、自由なビートに自在にリリックを詰め込んだラップが特徴。
・ヨコハマ・ディビジョン代表「MAD TRIGGER CREW」
メンバーは、ヤクザの碧棺左馬刻(あおひつぎ・さまとき)、警官の入間銃兎(いるま・じゅうと)、元軍人の毒島メイソン理鶯(ぶすじま・めいそん・りおう)。どこか哀愁漂う切なげなビートで、大人の魅力を醸し出す楽曲が揃う。
元【The Dirty Dawg】メンバー。
ヨコハマ界隈を仕切るヤクザ、【火貂組】の若頭。人に指図されることが嫌いで、一度キレたら手が付けられない好戦的な性格だが、弱い者には手を出さない。
妹・合歓からもらった手作りのお守りを大切にしている。
イケブクロ・ディビジョンの山田一郎とは犬猿の仲。
ヨコハマのヤクザらしく、“ウェッサイ”(ウエストサイド=アメリカ西海岸)で生まれた“ギャングスタ・ラップ”というジャンルを彷彿とさせるラップが特徴だ。
【ヨコハマ警察署 組織犯罪対策部】にて巡査部長を務める。
ヤクザの世界に馴染み、違法捜査も厭わない悪徳警官だが、親族や同僚を亡くす原因となった違法薬物を心底憎んでいる。
自分の目的を達成するためには手段を選ばない。【火貂組】の碧棺左馬刻とは持ちつ持たれつの関係。
正義の味方が使う警察用語も、銃兎にかかれば最高にクールでサグいリリックに。
元海軍の一等軍曹 兼 【特殊掃滅作戦部隊】所属。父が米国人、母が日本人のハーフ。
元軍人らしく常に冷静沈着で、隙を見せず、敵に対しては容赦しない。また、穏やかな性格で、義理堅い。
軍が解体してからも単独で諜報活動を続けている。料理の腕は、「一応」プロ級だが、仲間にゲテモノ料理を振る舞い、戦慄させる。
何事にも動じない理鶯らしい、どっしりと構えたラップスタイルと低音ボイスが映える楽曲が多い。
・シブヤ・ディビジョン代表「Fling Posse」
デザイナーの飴村乱数(あめむら・らむだ)、作家の夢野幻太郎(ゆめの・げんたろう)、ギャンブラーの有栖川帝統(ありすがわ・だいす)で構成されたチーム。オシャレでポップなサウンドを、声質の異なる3人が歌うアンバランスさが魅力。
元【The Dirty Dawg】メンバー。
ファッションブランド【Empty Candy】をプロデュースする。小学生のような幼い見た目だが、頭の回転が速く、打算的。
天真爛漫で遠慮がなく、空気を読まない発言も多いが、持ち前の可愛らしさで女性から人気がある。中王区と繋がりがあり、他人には言えない大きな秘密を抱えている。
謎の多い存在。シンジュク・ディビジョンの神宮寺寂雷とは犬猿の仲。
可愛らしいハイトーンボイスから毒気のあるリリックを繰り出す、というギャップが魅力。
著名な小説家。
その作風は変幻自在で、「最良の物語とはそこいらで歩いている奴のそこかしこに眠っている――」、という持論のもと、道行く人の半生を勝手に想像し、自身の小説の題材としている。
常に説得力のある嘘をついて、相手がどこまで信じるか実験をしているが、嘘をついている時は口調が変わる。書生のような格好をしている。
作家なだけあり、文学的な表現を駆使したエモーショナルでリリカルなライムが特徴。
無頼のギャンブラー。
常にスリルを求め、有り金はもちろん、自分の命すら賭けてしまうほどのギャンブル狂で、生まれ持った強運で今まで生き抜いてきた。
何か物事を決める時は、携帯しているサイコロを振って判断する。決まった住所がなく、常に素寒貧なため、食べ物を与えられるとすぐに懐く。
まさに彼の人生そのものといったスリリングなリリックを、疾走感あるタイトなビートで放つ中毒性のある楽曲が魅力だ。
・シンジュク・ディビジョン代表「麻天狼」
医師の神宮寺寂雷(じんぐうじ・じゃくらい)、ホストの伊弉冉一二三(いざなみ・ひふみ)、サラリーマンの観音坂独歩(かんのんざか・どっぽ)が組んだチーム。2018年に開幕された4ディビジョンによるトーナメントの優勝チームでもある。
元【The Dirty Dawg】メンバー。
天才医師。対テロリストの殺し屋を請け負っていた過去があり、命の贖罪を求め、医師に転身した。
世界中の紛争地を転々とするが、現在は【シンジュク中央病院】に籍を置いている。酒癖が悪く、飲むと江戸っ子口調で暴れだす。
シブヤ・ディビジョンの飴村乱数とは犬猿の仲。
言葉のチョイスで魅せるポエトリーリーディング(しゃべるように歌うジャンル)が特徴で、彼が歌うとまるで説法のような説得力が生まれる。
シンジュクNo.1ホスト。
明け透けで軽薄だが、実は極度の女性恐怖症。自身のトラウマを克服するためにホストになり、努力の末、ジャケットを着た状態であれば女性が好きになるという特異体質に変化した。
手先が器用で、趣味は多岐にわたり、話題も豊富。【麻天狼】の観音坂独歩とは小学校以来の幼馴染で、同じマンションに同居している。
ホストモードで披露するラップは、夜の街を統べるにふさわしい煌びやかさだ。
ブラック企業に勤務する会社員。
医療機器メーカーの営業担当で仕事熱心だが、上司から常に嫌がらせを受けている。極度の悲観主義者で、何ごともネガティブに考えてしまう性格のため、友達が少ない。
気弱で根は優しいが、キレると手が付けられない。【麻天狼】の伊弉冉一二三とは小学校以来の幼馴染で、同じマンションに同居している。
楽曲では、ボソボソと呟くように歌っていたかと思えば、急にシャウトをかますといった二面性を楽しむことができる。
・オオサカ・ディビジョン代表「どついたれ本舗」
芸人の白膠木簓(ぬるで・ささら)、躑躅森盧笙(つつじもり・ろしょう)、天谷奴零(あまやど・れい)からなるチーム。前述したCreepy Nutsや韻踏合組合など、大阪を代表するアーティストが楽曲を提供していることもあり、バラエティに富んだラップが特徴。
お笑い芸人。
舞台上では天才的な話術で人を笑わせるが、プライベートではなぜかオヤジギャグを連発する。
躑躅森盧笙と漫才コンビ「どついたれ本舗」を結成していたが、解散して現在はピン芸人として活動している。
【どついたれ本舗】という名は現在のチーム名へと継承した。
高スキルを必要とする早口な関西弁ラップを、軽やかに歌い上げるスキルに注目!
高校教師。多くの学生から慕われていて、担当教科は数学。
白膠木簓と漫才コンビ「どついたれ本舗」を結成していたが、解散するきっかけとなった出来事がトラウマとなり、いまだに大勢の人の前では上手に喋ることが出来ない。
普段は標準語だが、簓など気を許した友人の前や、本気で怒った時には関西弁になる。
MC NAMEにふさわしく、学問に関係するリリックが並ぶ。元コンビの簓との掛け合いは必聴だ。
自称・詐欺師。ヒプノシスマイクを開発し、中王区にもたらした張本人。
かつては軍の技術開発部に所属していた。中王区や様々なディビジョンを巻き込み、裏で暗躍を続けるが、その思惑は謎に包まれている。自分の計画を全うする為には手段を選ばない。
常に人を食ったような態度を貫き、相手に真意を伝えることはないものの、約束したことは必ず守る義理堅さを持ち合わせている。山田三兄弟の父親。
普段の口調からは想像できないほど、クールでスタイリッシュなラップスタイルが魅力。
・ナゴヤ・ディビジョン「Bad Ass Temple」
僧侶の波羅夷空却(はらい・くうこう)、ボーカリストの四十物十四(あいもの・じゅうし)、弁護士の天国 獄(あまぐに・ひとや)で結成したチーム。オオサカ・ディビジョンと同様に、nobodyknows+など地元をレペゼンするアーティストが楽曲を提供している。
不良僧侶。由緒ある寺、【空厳寺】の息子。
14歳の時に父である灼空が成しえなかった荒行を成し遂げる。粗暴で僧侶らしくないが、信心深く、仲間を大切にする一面があり、独自の説法のような言葉をよく口にする。
群れることを嫌い、単独で行動することが多い。昔、イケブクロ・ディビジョンの山田一郎と【Naughty Busters】というチームを組んでいた。
小気味よいフローから繰り広げられる、僧侶とは思えない激しいリリックがクセになる。
泣き虫でナルシスト。ブタのぬいぐるみの「アマンダ」を大事にしている。初対面の相手に対してや緊張している時は性格が一変し、大仰で気障な口調で話しだす。
学生時代、過酷ないじめにあっていたが、弁護士である天国獄に助けられ、以来獄のことを尊敬している。
他メンバーとは一線を画す、ビジュアル系らしい世界観を詰め込んだダークな楽曲が特徴。
弁護士。自身が運営する弁護士事務所では、金次第でどんな案件でも請け負う。
過去に兄を亡くす原因となったいじめ問題を心底憎んでいて、通常の弁護士費用は高いが、いじめ被害者からの依頼に関してはタダでも引き受ける。
辛辣な口調とは裏腹に、面倒見が良い。シンジュク・ディビジョンの神宮寺寂雷とは中学校以来の幼馴染。
チーム最年長らしく、どっしりと落ち着いた低音ボイスと確かなリリックが織り成す安定感のある楽曲が特徴。
ここまで、各ディビジョンに所属する男たちを紹介してきたが、忘れてはいけないのが男性を排除した区画である中王区を支配する、「言の葉党」の女性たち。

8月15日に「中王区 言の葉党」の楽曲『Femme Fatale』のトレーラーが公開されるやいなや、SNSで話題沸騰。彼女たちについてわかっていることはまだ少ないが、簡単に紹介しておこう。
ヒップホップ好きをも唸らせる彼らの楽曲は公式YouTubeチャンネルで試聴可能。サブスクも解禁されているので、興味があったらぜひ聴いてみてはいかがだろうか。

キャラクター、声優、楽曲、舞台、コミックス、ゲームにアニメ。どこが入り口でも好きになったら今日からマイメン。さあ、みんなで一緒にプチョヘンザ!

「TVアニメ『ヒプノシスマイク』」特集一覧

作品情報

『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』
公式HP:https://hypnosismic.com/
『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rhyme Anima
公式HP:https://hypnosismic-anime.com/
公式YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCLQwZQHMTRqeeUSzZt5ii6g/

ライブドアニュースのインタビュー特集では、役者・アーティスト・声優・YouTuberなど、さまざまなジャンルで活躍されている方々を取り上げています。
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