必死に食らいつくのみ。岩崎諒太×葉山翔太『ヒプノシスマイク』新リーダー対談

『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』(以下、『ヒプマイ』)より、オオサカ・ディビジョンとナゴヤ・ディビジョンのリーダー対談が実現。「どついたれ本舗」のリーダー・白膠木 簓(ぬるで・ささら)を演じる岩崎諒太と、「Bad Ass Temple」のリーダー・波羅夷 空却(はらい・くうこう)を演じる葉山翔太が顔をそろえた。

『ヒプマイ』が始動したのは2017年9月。当時は無名のプロジェクトだったが、優れた楽曲とアートワーク、声優のラップがYouTubeなどで話題を呼び、人気が沸騰。今や、作詞・作曲にHIP HOP界の重鎮や有名ラッパーも参加する大ヒットコンテンツに成長した。

「どついたれ本舗」にはCreepy Nutsが、「Bad Ass Temple」にはnobodyknows+が楽曲を提供すると聞いて、「待ってました!」と盛り上がったファンも多いだろう。新グループにこれだけ本気で勝負をかけることができるのも、クリエイターや声優陣の尽力の証。

オーディションで選ばれた岩崎と葉山は、相当なプレッシャーだっただろう。だが、ふたりの歌を聴いて納得。ラップがうますぎる! 頼もしいリーダーが率いる新グループへの期待を込めて、フレッシュなロング対談をお届けする。

撮影/須田卓馬 取材・文/鈴木 幸 制作/アンファン
ヘアメイク/杦本陽子【岩崎】、矢崎麻衣【葉山】
▲オオサカ・ディビジョン「どついたれ本舗」のメンバー。白膠木 簓(ぬるで・ささら)【声/岩崎諒太】
▲躑躅森 盧笙(つつじもり・ろしょう)【声/河西健吾】
▲天谷奴 零(あまやど・れい)【声/黒田崇矢】
▲ナゴヤ・ディビジョン「Bad Ass Temple」のメンバー。波羅夷 空却(はらい・くうこう)【声/葉山翔太】
▲四十物 十四(あいもの・じゅうし)【声/榊原優希】
▲天国 獄(あまぐに・ひとや)【声/竹内栄治】

まさか自分がリーダーに選ばれるとは。オーディション秘話

もともと『ヒプノシスマイク』はご存じでしたか?
岩崎 もちろん知ってましたよ。事務所の先輩の木村 昴さんが出演しているので、めちゃくちゃカッコいいコンテンツだなと思いながら、出演を狙っていました(笑)。
葉山 僕は友達とカラオケに行ったとき、「『ヒプマイ』のラップがスゴい」と教えてもらって初めて知りました。
オーディションだったと聞きましたが、ラップの経験はあったのでしょうか?
葉山 岩崎さん、あります?
岩崎 僕は高校の頃からSOUL'd OUTさんが大好きで。ちゃんとラップを聴くきっかけになったのがSOUL'd OUTさんだったんです。だから、ラップはかじっていたというか、もともとよく聴いていたしカラオケで歌うこともあったので、遠い存在ではなかったんです。
葉山 えー!! そうだったんですか! (波羅夷)空却のソロ曲を作ってくれたの、SOUL'd OUTのDiggy-MO'さんなんですよ。
岩崎 そう! それ聞いて、めっちゃうらやましくて!
岩崎さんはラップのフロウに慣れていらっしゃったんですね。
岩崎 そうですね。慣れてはいたと思います。
葉山 ずるい!(笑)
葉山さんはいかがでしょうか?
葉山 そこまでラップを意識したことはなかったですね。そうとは知らずに聴いていた曲はあったのですが、僕のなかではJ-popというくくりでした。カラオケで歌ったこともなかったですし。
そこからオーディションに向けて、どう練習したのですか?
葉山 家で、独学で練習しました。Zeebraさんなど著名な方々がラップの教本を出されているので、それを読み漁って。あるんですよ、すっごい分厚い辞典みたいな本が。「なるほど、こういう歴史があるのか〜」って。
ラップの歴史から勉強されたんですか?
葉山 本編とは関係ないかもしれないけど、知っていたほうが心構えとしていいのかなって。
岩崎 スゴい、ちゃんとしてる…! 僕もめっちゃ練習しましたよ。とにかく聴いて歌ってを繰り返して、身体に叩き込みました。
葉山 たしかに収録のときも言われましたよね。「身体にリズムを叩き込んでください」って。
▲白膠木 簓(ぬるで・ささら)役の岩崎諒太。
▲波羅夷 空却(はらい・くうこう)役の葉山翔太。
オーディションはいかがでしたか?
葉山 ラップ未経験だったので、とにかく楽しく歌うことを大切にしました。課題曲を聴き込んで全体のニュアンスをつかみつつ、ラップのフロウやライミングはそんなに意識しないで、僕なりにアレンジを加えて歌わせていただきました。
岩崎 じつは僕、オーディション当日、歌詞カードを忘れて行ったんですよ。もともと歌詞は覚えてたから見る必要はないんですけど、当日、隣の人が歌詞カードを持ってるのを見て、「しまった!」って…。緊張で歌詞が飛んだらヤバいと思いつつ、なんとか乗り切ることができたので、個人的には楽しんで歌えたと思います。
オーディションを経て出演が決まったときの気持ちはいかがでしたか?
岩崎 ぶっ飛びましたよね。まじか…!って。
葉山 ホントびっっっくりしました! 楽しくオーディションできてよかったなという感じで、まさか自分が受かるとは思ってなかったです。
おふたりは、オオサカ・ディビジョン「どついたれ本舗」のリーダー・白膠木 簓と、ナゴヤ・ディビジョン「Bad Ass Temple」のリーダー・波羅夷 空却を演じています。キャラクターの第一印象はいかがでしたか?
岩崎 自分も大阪出身なので、大阪弁のキャラを演じられるのがすごく幸せで、テンションが上がりました。簓はパッと見からして「ザ・大阪!」という感じで、親しみやすさもありましたね。
葉山 空却の第一印象は、「ガラ悪いな」…って(笑)。ドラマCDを聴いていただくとわかるのですが、「Evil Monk(悪い僧)」というMCネームのとおり、さまざまな汚い言葉が出てきますから。これは、相当キャラクターを作り込んでいかないと空却になり切れないなと思いました。

新ディビジョンが受け入れられるか、ライブは不安だった

9月に開催された4th LIVEでは、1日目にオオサカ・ディビジョン、2日目にナゴヤ・ディビジョンがお披露目されましたね。
岩崎 いや〜めちゃめちゃ緊張しましたよ! 追加ディビジョンが発表になることすら告知されていなかったから、どういう反応が返ってくるかわからなくて。
葉山 何も知らない方たちの前へ出ていくわけですからね。
岩崎 そうそう。完成しきった12人のなかに自分みたいなぺーぺーがいきなり入っていって、受け入れられるのだろうか?という不安か大きくて。「岩崎諒太って誰? ポカーン」みたいな雰囲気になるのがすごく怖かった。
葉山 それは僕もすごく感じていました。
岩崎 ライブ開始前から、控室で(躑躅森 盧笙役の)河西(健吾)さんと(天谷奴 零役の)黒田(崇矢)さんとずーっと待っていたんですけど、まず「『どついたれ本舗』っていう名前からしてほかと全然違うけど、俺たち大丈夫なのか!?」って話してて(笑)。
葉山 ナゴヤも同じことになっていました(笑)。リハーサルからお披露目まで、待機時間が長かったじゃないですか。そのあいだ、ずーっとソワソワしていたら、キャストの方から「いいヤツらだから、BadじゃなくてGood Ass Templeだね」と言われました(笑)。

(勘解由小路)無花果役の(たかはし)智秋さんが、「男子校の部室みたいな感じだから、どんどん仲良くさせてもらったらいいよ」と話しかけてくださって。本当に、そのくらい和気あいあいとした雰囲気でした。
ほかのディビジョンのライブを観ていかがでしたか?
岩崎 控室でのテンションの上げ方からしてもうスゴくて。(伊弉冉 一二三役の)木島(隆一)さんと(観音坂 独歩役の)伊東(健人)さんが、デュエット曲『Wrap&Rap 〜3分バイブスクッキング〜』をすごく楽しそうに練習していた姿が印象的です。
葉山 生バンドの演奏もスゴかったですし、なかでも、シンジュクとヨコハマのバトル曲『DEATH RESPECT』、あれスゴかったなと思って! 木島さんの表情がガチで、鬼気迫るものを感じました。
岩崎 そっか! 2日目はバトル曲もやってたんだね。
葉山 2日目はバチバチのバトルが繰り広げられていて、迫力がハンパなかったです。
岩崎 どのキャストさんも汗びっしょりになって控室に戻ってきていたので、ステージのアツさを感じました。
ステージに立った感想はいかがでしたか?
葉山 ありがたいことに受け入れてもらえましたね。
岩崎 よかったですよね、本当に。ステージ裏にスタンバイしていたら、新ディビジョン発表の映像が流れて、「オオサカ・ディビジョン」で「わぁ〜!」となって、「どついたれ本舗」で「クスクス…」みたいな(笑)。でも、ステージに立った瞬間にものスゴい歓声が聞こえて、そこでテンションがブチ上がりました。
葉山 視界がリングライトの光でいっぱいで、盛り上がってくれているのがわかって、すごくありがたかったです。
岩崎 あの光、ほんとに綺麗だったよね。オレ、もう死ぬのかな…みたいな(笑)。
葉山 死ぬ間際の光景(笑)。あと僕たち、キャラクターとしてセリフを言いましたよね。
岩崎 そうそう。リーダーだけは、自分で考えたオリジナルの挨拶をしなくちゃいけなかったんだよね。
葉山 どういうスタンスで挨拶すればいいのかすごく迷ったんですけど、はっちゃけさせていただきました。お客さんもノってきてくださってうれしかったですね。
岩崎 あと衣裳なんですけど…ナゴヤのみなさん、すごいオシャレでしたね…?
葉山 オオサカは個性的でよかったですよ!(笑)
岩崎 2日目のナゴヤの写真見て、アレ!?ってなって。
葉山 それはTwitterでトレンドにもなりましたから(笑)。
岩崎 あの衣裳、楽屋でずっと「似合うね!」って言われてて。
葉山 あれを着こなせる人、いないですよ!
岩崎 ほめられてるのかバカにされてるのか、わからないですが…(笑)。
葉山 いやいや、まさに簓でしたよ!
岩崎 というわけでね、衣裳、印象的でした!
葉山 あはは!

簓のパートは、すべてのバースのなかでいちばん難しい?

楽曲についても伺っていきます。全キャラクターが登場する既存曲に、オオサカとナゴヤが追加された『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- +』(以下、『+』)が最初に解禁されましたが、レコーディングの感想を教えてください。
岩崎 僕は、声優として歌の収録自体が初めてだったんです。右も左も上も下もわからない状態だったうえに、曲がもう、めっちゃ難しくて…! テンポが速いんですよね。
葉山 既存の4ディビジョン+追加2ディビジョンを合わせても、「(簓のパートが)すべてのバースのなかでいちばん難しい」と言われてましたもんね。
岩崎 そうなんです。それを言われて、「俺、歌の収録すら初めてなんですけど…」って(笑)。
おふたりは同じタイミングで収録されたのですか?
葉山 タイミングは違うんですけど、ほかディビジョンの収録の様子を情報共有していただいて。
そうなんですね。岩崎さんはそんな難曲をどう収録されたのでしょうか?
岩崎 テンポが速いから舌が回らなくて、とにかくリテイクを重ねました。
葉山 簓はまくしたてるような歌い方ですもんね。
岩崎 しかもキーが高いので、「もっともっとテンションを上げてください」と言われて、テンションを保ちつつ速いテンポで歌うのに苦労しました。
とくに難しかったフレーズは?
岩崎 もう、全部ですね。でもとくに、冒頭の「どないやねん おもろない」の部分から抑揚がすごく激しくて。緊張するとどうしてもテンポが速くなっちゃうんですけど、そうなると今度は口が回らなくて、フロウに合わせられなくなってしまうんです。そのバランスが難しかったですね。
葉山 でも僕、『+』を録ったのが最後だったんですけど、「くっそぉ〜」って思いながら簓パートを聴かせていただきました。「なんでこんなにうまいんだっ!」って。
岩崎 いやいや、そんなことないです。
葉山 本当です。びっくりしましたもん、こんなにできる人いるの!?って。すごく難しいパートだと聞いたので、余計に悔しくて。
葉山さんは『+』の収録はいかがでしたか?
葉山 僕はキャラクターソングを歌ったことはあったんですが、「キャラクターでラップをする」という感覚がわからなくて。ディレクターさんに聞いたら、ほかのキャストの方々も、初期はそこで悩んでいたということでした。何より空却になりきって歌おうと思いつつも、やっぱりちょっと力が入っちゃったかなと思います。
岩崎さんが空却パートを聴いた感想もお聞きしたいです。
岩崎 めっちゃカッコいいですよね! MVを観て、完全にキャラが入っていることに驚きました。
葉山 恥ずかしい(笑)。
岩崎 カメラ目線でメンチ切ってる表情がめっちゃ好きなんですよ。
葉山 ありがとうございます!
岩崎 さすがでした。追加ディビジョンのなかでいちばん輝いてたと思う。
葉山 うれしいなぁ…。『+』では、追加ディビジョンのなかで空却が最初に登場するので緊張していたんです。
岩崎 あそこがバトンになってるし、一気に曲調が変わるもんね。

R-指定さんといえばファルセット。気合を入れて臨んだ

オオサカ・ディビジョンのディビジョン曲『あゝオオサカdreamin' night』は、作詞・作曲をCreepy Nuts(R-指定&DJ松永)さんが手がけたことで大きな話題になりましたね。
岩崎 あのR-指定さんとDJ松永さんが楽曲提供するということに、全世界的なインパクトがあったように思います。僕もびっくりしましたし、めっちゃテンション上がりましたね。
オオサカと聞いて、Creepy Nutsさんが楽曲提供するのかなと予想していた人もいたかと思います。
岩崎 まさかね?と思っていたじゃないですか! いやいやいやいや…みたいな(笑)。その「まさか」が起きたので、これは『ヒプマイ』も本気で勝負かけてきたんだな、と。
仮歌を聴いていかがでしたか?
岩崎 めっちゃカッコいいし、めっちゃオシャレ! この歌を自分が歌わせていただけることがすごく光栄ですし、同時に責任も感じました。“ザ・Creepy Nuts”っていう曲調だったので、簓であると同時に、なんとかしてCreepy Nutsさんらしさも出したいと思ったんです。
仮歌はR-指定さんが歌っていたのですか?
岩崎 そうです。独特な間合いや緩急など、仮歌から伝わってくるものがすごく大きくて。R-指定さんの斜に構えて軽くいなすようなディスり方が、飄々としているけど実力がある簓と共通するように感じたので、仮歌を何回も何回も聴いて、R-指定さんのフロウに簓を乗せるイメージを作り上げていました。
そうだったんですね。たしかに、R-指定さんの歌い方に似ているな、と思う部分があります。
岩崎 ご本人は収録にはいらっしゃらなかったのですが、ディレクターさんへの伝言で「ファルセット(裏声)を効かせているので、これを生かしていきましょう」と。R-指定さんらしさといえばファルセットでもあると思うので、そこも極力、仮歌に忠実に歌わせていただきました。

Creepy Nutsさんのほかの楽曲のセンテンスや、『ヒプマイ』のほかのキャラを彷彿とさせる言葉も散りばめられているんですよね。そこもなるべく意識して、バシっと決めるようにしました。
葉山 「口の悪いお尻にお仕置き中」はBad Ass Templeのことですよね。
岩崎 あそこね! そこは僕、言われるまで気がつかなかったです(笑)。もしかしたら、まだまだ僕が気づいていないだけで、ほかにもたくさん隠されたワードがあるんだと思います。
難しかったフレーズはありますか?
岩崎 「ささらんやつは おらんやろ?」など、ファルセットと地声をフワフワと行ったり来たりするフレーズがたくさんあって、そこは何回も録り直しました。ファルセットしながらフロウも音程も合わせて、かつ簓のエレガントさを保ったままラップをするのがすごく難しかったのですが、これぞまさしくR-指定さんらしさだと思ったので、気合いが入りました。
収録にあたり、Creepy Nutsさんのほかの曲は聴きましたか?
岩崎 めっちゃ聴きました!『ヒプマイ』に出演が決まって、木村 昴さんに大阪のラッパーでおススメの方を教えていただいたときに名前が挙がったのが、Creepy Nutsさんと韻踏合組合さんだったんです。

そこからずっと聴いていて、Creepy Nutsさんだと、大阪弁の曲『メジャーデビュー指南』とか、曲中にいろんなキャラクターが登場する『みんなちがって、みんないい。』とかもめちゃくちゃ聴いてましたね。
簓のソロ曲『Tragic Transistor』についてはいかがでしょうか?
岩崎 仮歌を聴いて、爆笑しましたよね(笑)。「すげぇのぶっこんできたな!」と。まさか新喜劇の曲が使われるとは…。この曲も、簓の余裕を感じさせるディスり方が特徴的なので、彼の強さを感じながら歌いました。

作・編曲のALI-KICKさんからは、サビの「オオサカもうかりまっか」から「どついてやりまっか」まで、だんだんと下からえぐっていくように歌ってほしいと言われました。
作詞のHIDADDYさん(韻踏合組合のメンバー)からはいかがでしたか?
岩崎 かぶせて歌う部分がいくつかあったのですが、HIDADDYさんご自身が、目の前で「こんな感じです」と歌ってくださったんですよ。それを間近で聴くことができたので、生の歌声から感じ取るものがたくさんありました。

Diggy-MO'さんも、ソロ曲の収録に立ち会ってくれた

そして11月27日には、ナゴヤ・ディビジョンの『Bad Ass Temple Funky Sounds』がリリースされます。ディビジョン曲『Bad Ass Temple Funky Sounds』はnobodyknows+さんが制作を手掛けていますね。
葉山 以前から、ラップと意識せずにnobodyknows+さんの『ココロオドル』という曲が好きでよく聴いていたので、その曲を思い出しながら仮歌を聴きました。どういう歌い方をすれば、nobodyknows+さんのよさを生かしつつ空却の味を出すことができるのか、すごく考えながら収録に臨みましたね。
苦労したフレーズはありましたか?
葉山 僕は力を入れすぎてフロウが切れてしまうタイプだったので、滑らかに歌うのが難しかったです。空却は基本的にはガンガン歌うタイプなんですが、後半のエモく歌う部分では「青い炎を意識してください」と言われて。そこだけは、ふつふつと燃える感じで、テンションを抑えめに歌わせていただきました。
ほかにどんなディレクションがあったのでしょうか?
葉山 もっとキャラクター感を出していいと言っていただいたのは意外でしたね。

仮歌では「Hey! Don't You Want Me? 片っ端からの目論見」を普通に歌われていましたが、僕は空却のテンション感を出すためにところどころ裏返るように歌ったらそちらを生かしていただいたので、けっこう思い切ったことをやっても大丈夫なんだ、と思いました。
空却のソロ曲『そうぎゃらんBAM』も、相当難しそうな曲ですね。
葉山 ホンットに、もう、大変で…。
岩崎 (取材時には)僕、空却のソロ曲をまだ聴けていなくて、めっちゃ聴きたいんですよ!
葉山 (音源がその場で準備されつつ)あの、岩崎さん…この曲、本っ当に難しいんですよ…。『+』の岩崎さんのバースを聴いて「悔しい!」と思ったから、「ソロで絶対ぶっ飛ばす!」という意気込みだったんですけど…もう、実際にソロ曲をいただいたら、びっくりしましたもん。
(ここでソロ曲を聴くおふたり)
岩崎 うわぁ、これ完全にDiggy-MO'さんですね! これは難しい…! でも、めっちゃカッコいいじゃないですか!
葉山 そうなんですよ。収録当日もDiggy-MO'さんがディレクションしてくださいました。
そうだったんですね。
葉山 英語の歌詞がたくさん出てくるんですが、そもそも僕は英語の発音がまともにできないので、まずはタイトルの「BAM」の発音から練習して。「バン」じゃなくて「ビャァン」なんですよ。
岩崎 わかるわかる! 普通の「BAM」じゃないですよね!
葉山 あと、仮歌をよく聴くと、音程が細かく上下しているのですが、それを耳でとらえることがなかなかできなくて。
音源を聴いたとき、とてもカッコよくてお上手だったので、まさかラップ初挑戦の方が歌っているとは思いませんでした。
葉山 空却のキャラクターを崩さずにオシャレにカッコよく歌わないといけないという制約があり、僕の実力で、どこまでできるんだろう…と思いながら挑戦しました。たぶん、(来年3月の)5th LIVE当日まで「難しい、難しい」って言い続けていると思います。
とくに難しいと感じた点はありましたか?
葉山 ラップのカッコよさって子音の発音も重要だと思うのですが、この曲は英語が多いので、「スキャット」の「S」とか、「饒舌」の「J」など、子音を「カッ、カッ」と勢いよく発音しなければいけないのも難しかったですね。
子音の発音ということは、息だけの音ということですか?
葉山 そうです。はっきりと発音するのではなく、息を勢いよく多めに吐き出して発音するようなイメージです。

それと、さっき話したとおり、僕はフロウがブツブツ途切れがちなので、子音の発音を大切することでさらにフロウが途切れてしまうんじゃないかという不安もあって、そこはすごく意識しました。
今おっしゃったことを練習されて、収録したのですね。
葉山 Diggy-MO'さんも来てくださって…本当にありがたかったですね。すごく細かい部分までディレクションしてくださったので、その気持ちに応えようと必死でした。ラストのバースがカッコよさの見せどころなので、そこにも注目していただけると嬉しいです。

ドラマトラックの収録は、3人そろって掛け合いができた

CDに収録されているドラマトラックについても、ストーリーの印象やアフレコの感想を聞かせてください。
岩崎 簓と盧笙と零の3人がどんな関係性で、彼らがどのように出会ったのか…というところが描かれるので、僕自身、楽しみながら台本を読んでいました。河西さん、黒田さんと一緒に収録できたので、簓と盧笙の気の置けないやり取りのシーンなどは、しっかり掛け合いながら芝居ができてよかったですね。

でも、この3人に関してはまだまだ語られていないことがたくさんあるので、今後どうなっていくのかキャストみんなが気になっているんです。
役作りについてはいかがでしたか?
岩崎 簓として演じるのが初めてだったので、まずはキャラクターをつかむのがなかなか難しくて、模索しながらの収録でした。関西人で、お笑い芸人で、飄々としたところがありつつ、内面はクールな切れ者。そのギャップはとくに意識していました。それと、キーを高くしてほしいとディレクションがあったので、そこは簓のイメージとして重要なポイントなんだなと思いました。
葉山さんはいかがでしたか?
葉山 声の感じはそのままでいいとのことだったので難なく入り込めたのですが、空却のお父さんとのやり取りは、僕の想像よりガキっぽく、テンション高めにしていいよ、と言われたのが意外でした。

ストーリーとしては、(天国)獄さんや(四十物)十四くんたちは、一見、寄せ集めのチームに見えますが、じつは過去につながりがあって、そこが気になる部分だと思います。僕自身、空却に関してまだまだ知らないことも多いので、今後の展開を想像しながら台本を読ませていただきました。
今の時点で、それぞれのディビジョンに対してはどのような印象を持っていますか?
葉山 ナゴヤは、僧侶、V系ミュージシャン、弁護士というバラバラな3人ですが、それぞれが「こうなりたいんだ」という強い意志を持っていて。その意志の強さが3人とも同じだからこそ、まとまることができるチームなんだと思います。

空却がほかのふたりを引っ張っていくシーンが多いので、キャラクターとしても僕自身としても、リーダーとして引っ張っていかなければ!という強い気持ちが芽生えました。
岩崎 オオサカはオオサカで、漫才師、教師、詐欺師というなかなかに濃いメンツなんですよね(笑)。簓と盧笙は元・相方ということもあってつながりが強いのですが、零という存在が絡んできて、今のところは、利害関係でつながっている一面もあるんです。

歪(いびつ)な形ではありますが、そこに真のつながりを見出せるかどうかが、今後の見どころなのかなと思います。
興味深いお話をたくさん、ありがとうございました! 今後、おふたりがライブでバトルすることもあるかもしれないですね。
岩崎 果たして新ディビジョン同士がバトルするのか、気になるところではありますが…負けませんよ?
葉山 いや、こちらこそぶっ飛ばしていきますんで(笑)。
岩崎 …お手柔らかにお願いします(笑)。
葉山 簓は絶対、上から目線で舐めてかかってきそうですよね。こっちはパワーで押し切りますから!
既存ディビジョンとのバトルもあるかもしれないですよね。
岩崎 いろいろな確執やら因縁やらがありますからね。ただ、ステージの上ではもう、失礼のないように…(笑)。
葉山 あはは!
岩崎 内面はそんな感じで、何としてでもみなさんに食らいついていきたいですし、なんなら食っていきたいくらいの勢いではあります!『ヒプマイ』が始まって約2年間、みなさんが築き上げてきたラップのスキルがあるので、その差をできるだけ埋めたい気持ちが強くて。
葉山 そうですよね。新しく加入したメンバーのレベルが低いと、ファンの方に違和感を持たれてしまうと思うので、必死に追いついていきたいですよね。とは言え、緊張しすぎず、固くなりすぎず、楽しんでいけたらなと思っています。
岩崎諒太(いわさき・りょうた)
7月1日生まれ。大阪府出身。B型。主な出演作に『ピングー in ザ・シティ』(ピングー役)、『僕のヒーローアカデミア』(夜嵐イナサ役、ほか)、『からくりサーカス』(仲町紀之役)、『ポケットモンスター サン&ムーン』(ミスターエレク役、ゴースト役、ハンペン役、ほか)、ほか。劇団「ヘロヘロQカムパニー」の劇団員としても活躍中。
葉山翔太(はやま・しょうた)
11月15日生まれ。山口県出身。O型。主な出演作に『美男高校地球防衛部HAPPY KISS!』(道後一六役)、『賢者の孫』(マーク=ビーン役)、『ダイヤのA actⅡ』(朝日 光役)、『ウルトラマンタイガ』(ウルトラマンフーマの声)、ほか。

CD情報

『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』
https://hypnosismic.com/

オオサカ・ディビジョン
どついたれ本舗
『あゝオオサカdreamin’night』
発売中
¥2,530/KICA3280
©King Record Co., Ltd. All rights reserved.

ナゴヤ・ディビジョン
Bad Ass Temple
『Bad Ass Temple Funky Sounds』
11月27日(水)リリース
¥2,530/KICA3281
©King Record Co., Ltd. All rights reserved.

LIVE情報

『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-5th LIVE(仮)』

2020年3月28日(土)、29日(日)@埼玉県 メットライフドーム
出演:木村 昴、石谷春貴、天﨑滉平、浅沼晋太郎、駒田 航、神尾晋一郎、白井悠介、斉藤壮馬、野津山幸宏、速水 奨、木島隆一、伊東健人、岩崎諒太、河西健吾、黒田崇矢、葉山翔太、榊原優希、竹内栄治

サイン入りポラプレゼント

今回インタビューをさせていただいた、岩崎諒太さん×葉山翔太さんのサイン入りポラを抽選で3名様にプレゼント。ご希望の方は、下記の項目をご確認いただいたうえ、奮ってご応募ください。

応募方法
ライブドアニュースのTwitterアカウント(@livedoornews)をフォロー&以下のツイートをRT
受付期間
2019年11月27日(水)12:00〜12月3日(火)12:00
当選者確定フロー
  • 当選者発表日/12月4日(水)
  • 当選者発表方法/応募受付終了後、厳正なる抽選を行い、個人情報の安全な受け渡しのため、運営スタッフから個別にご連絡をさせていただく形で発表とさせていただきます。
  • 当選者発表後の流れ/当選者様にはライブドアニュース運営スタッフから12月4日(水)中に、ダイレクトメッセージでご連絡させていただき12月7日(土)までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。
キャンペーン規約
  • 複数回応募されても当選確率は上がりません。
  • 賞品発送先は日本国内のみです。
  • 応募にかかる通信料・通話料などはお客様のご負担となります。
  • 応募内容、方法に虚偽の記載がある場合や、当方が不正と判断した場合、応募資格を取り消します。
  • 当選結果に関してのお問い合わせにはお答えすることができません。
  • 賞品の指定はできません。
  • 賞品の不具合・破損に関する責任は一切負いかねます。
  • 本キャンペーン当選賞品を、インターネットオークションなどで第三者に転売・譲渡することは禁止しております。
  • 個人情報の利用に関しましてはこちらをご覧ください。
ライブドアニュースのインタビュー特集では、役者・アーティスト・声優・YouTuberなど、さまざまなジャンルで活躍されている方々を取り上げています。
記事への感想・ご意見、お問い合わせなどは こちら までご連絡ください。