生まれ変わっても蒼井翔太でいたい――強くなった今だから語れる、音楽活動の原点

『うたの☆プリンスさまっ♪』シリーズの美風 藍役などで知られる人気声優のひとり、蒼井翔太。2011年に声優デビューし、2013年よりアーティスト・蒼井翔太として活動をスタートさせた。

2019年には『FNS歌謡祭』への出演や、『REAL⇔FAKE』でTVドラマに初挑戦、ブロードウェイ・ミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』Season1で宮野真守とWキャストでトニーを演じるなど、声優、アーティスト、俳優としてますます飛躍を遂げている。

4月29日にリリースされる12枚目のシングル『BAD END』のカップリング曲『Existence』は、今の自分自身をテーマに力強い楽曲を書き下ろしたという。「生まれ変わっても蒼井翔太でいたい」。穏やかにはっきりと言葉にする。

声優として活動を始めて10年目、迷いや壁を乗り越えたからこそ得られた強さだ。

撮影/須田卓馬 取材・文/佐久間裕子 制作/アンファン
スタイリング/ヨシダミホ ヘアメイク/山本隆太
衣装協力/シューズ¥23,000(ドクターマーチン/ドクターマーチン・エアウエア ジャパン 03-6746-4860)

2019年は、蒼井翔太的に喉を鍛えられた年だった

タイトル曲『BAD END』はTVアニメ『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』(以下『はめふら』)のEDテーマでもありますが、どんなイメージが込められているのでしょうか。
『はめふら』で僕が演じるジオルドというキャラクターの心情に合わせて作っていただきました。『はめふら』にはゲームにまつわる言葉がたくさん出てくるんですが、主人公のカタリナ(CV:内田真礼)には「破滅フラグしかない」んです。彼女がそのフラグを回避していくストーリーなんですが、曲名もあえてインパクトがある『BAD END』にしました。
楽曲を初めて聴いたとき、「これがエンディング?」と意外に感じました。
そうなんです。アニメの制作サイドから、「EDテーマだからといって、バラードじゃなくても大丈夫です」とあらかじめ言っていただいていて、ギャップを狙って挑みました。むしろオープニングじゃないかと思ってもらえるようなサウンドにしたいねということで、疾走感のある楽曲になりました。
蒼井さんから提案された部分は?
ジオルドの心情を入れてほしいということはお願いしました。でも、具体的に僕から何かを提案することはありませんでしたね。作詞の荘野ジュリさんが、作品を読み込んだうえで見事に表現してくださったので。タイトルとは裏腹に、君を僕のものにしたい、ずっと君を好きでいる、君を守るといったジオルドの一途な思いが込められています。

レコーディングでもジオルドをイメージしながら歌いました。もちろんキャラクターソングではないので、ジオルドの気持ちをお借りして、彼に助けてもらって、ここまで激しい曲を歌うことができたかなと思います。

ジオルドは、公式のキャラクター紹介では「ドSで腹黒」とありますが、原作やシナリオを読んで彼を知っていくと、そこにはちゃんとワケがあるんですよね。ただドSで腹黒なんじゃない、彼の本当の気持ちを『BAD END』に込めたつもりです。
たしかに、カタリナが気づいていないだけで、ジオルドの彼女に対する気持ちはキュンとしますよね。
ジオルドって、すごくやきもち焼きなんだと思います(笑)。カタリナは自分のフィアンセではあるけれど、周りにカタリナへの思いを抱く人たちが増えて、いろんな人に言い寄られる。そのせいで危機感があって、やきもちを焼いたりするんですよね。すごく純粋でかわいい面があるなって思います。
『BAD END』のなかでとくに思い入れがあるフレーズは?
Dメロの「闇の中で輝けるのは 太陽のような 君の存在が そばにあるからさ」ですね。これは蒼井翔太個人としても日頃から思っていることで…。応援してくださる方々がいて、僕は今ここでがんばることができている。そんな自分の思いが込められている気がします。
この楽曲で新たに挑戦した部分はありますか?
全体的にキーがすごく高いです。2019年は、蒼井翔太的に喉を鍛えられた年だったんです。昨年末の『FNS歌謡祭』で、同じレーベルの先輩でもある水樹奈々さんとデュエットさせていただき、かなりキーが高い楽曲を歌わせていただきましたし。そういう機会が多く、喉が鍛えられたので、今ならこういう楽曲も歌えるかなというチャレンジでした。

それと、キレイに歌うのではなく、吐き捨てるような、捨てゼリフのような勢いのある歌い方。サビの最後もそんなニュアンスを取り入れています。

ミュージックビデオを撮るために1ヶ月で4キロ落とした

『BAD END』のMVでは「光と闇を演じ分けた」と伺ったのですが、どんなイメージなのでしょうか?
“闇”に惹かれていく“光”というコンセプトです。光と闇って対照的で、闇という言葉を聞くと、悪、ダークなものを思い浮かべがちですよね。でも、悪にも悪なりの正義があると思うんです。その闇の正義の部分を見て、光が恋に落ちるというストーリー仕立てになっています。そのなかで僕は、“光”と“闇”の両方を表現してみました。
このコンセプトは監督さんが考えたものですか?
登場人物の設定や物語、ビジュアルのクリエイティブなど、監督と一緒に考えながら作りました。いつもMVは蒼井翔太の作品のひとつとして、こだわりを持って制作しています。

今回は曲のタイトルが『BAD END』なので、まず、どんなふうにMVをバッドエンドに持っていこうか考えて、少しでもドキドキしてもらいたいと思ったんです。そして、ただ崩壊して終わるのではなく、少しでも救いのあるバッドエンドにしたいなと。そこで、光と闇という壮大なテーマではあるけれど、そこに恋心を入れたら甘酸っぱい感じにも見えるかなと考えました。

そのうえで、“闇”はスマートでカッコいい男性像、“光”はどこか人間離れしたような、女性にも見えるような光の象徴というか、そんな見せ方をしたいと提案しました。どちらも幻想的な二役になっているかなと。光はそれほど長く登場しないのですが、衣裳もヘアメイクもいろんな要素を取り入れて、すごくこだわっています。
光を演じるうえで意識したことは?
光を演じるために、1ヶ月で約4キロ落としました。それくらいの決意で撮影に臨みましたね。2019年の11月からブロードウェイ・ミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』Season1に出演していて、その3ヶ月でかなり体が鍛えられたんです。2020年の1月13日に千秋楽を迎えて、約1ヶ月後のMV撮影にあわせて体を絞りました。

いつも、蒼井翔太にしかできないことを目指していて…ここは自分でも強気で言っていきたいと思っているのですが(笑)、“蒼井翔太にしかできないこと”を目標に今回のMVを作りました。

道のりは長くても、みんなの応援があるからあきらめない

カップリングの『Existence』は蒼井さんが作詞・作曲をされています。どのようなテーマで作られたのでしょうか。
『Existence』=「存在」というテーマは最初に決まっていました。蒼井翔太という存在、今の僕自身をテーマにして書きたい。だから力強い楽曲にしたいと考えながらメロディを作っていきました。

どの楽曲でも、半分はその作品の世界観を意識して、もう半分はライブを想定して作っているんです。この曲も、自分の存在を力強く表現したいのが半分、そしてライブで盛り上がる曲にしたいのが半分、そう思ってこの曲調になりました。
歌詞はほぼ英語ですが、何か意図があったのでしょうか。
これも挑戦です。フルで聴いていただくとわかると思いますが、サビの歌詞は繰り返しなんです。というのも、僕がとくに伝えたいメッセージがあったから。

みなさんにも、今すごくやりたいこと、将来の目標や、叶えたい夢がありますよね? 僕は今、自分のやりたいことをやらせていただきながら、応援してくださるみなさんのおかげで大きな夢をいくつも叶えることができました。

そんな今でも、まだ夢があるし、自分がやりたいことだからこそ、その壁は高い。たどり着きたい場所があるからこそ、道のりは長い。

でも、応援してくれる方々が目の前にいるから、あきらめる必要はないよねって…、『Existence』は、自分自身への応援歌でもあるんです。
自分自身への応援歌。
そう、それで、全部のサビに、自分自身に喝を入れるフレーズを繰り返し入れています。それを日本語ではなく英語で歌うことによって、もっと力強く聴こえるんじゃないかなと思ったんです。

サビで“trust me trust me”って、「僕を信じて」と書いていますが、「僕もみんなのことを信じる。みんなも僕のことを信じてほしい」というのが半分、もう半分は、自分自身に向けて“trust me”って書きました。

先程『ウエスト・サイド・ストーリー』の話をしましたが、僕は、ブロードウェイ・ミュージカルなんて自分にはできないことだと思っていました。でも、オーディションになんとか合格できた。それは僕になんらかの可能性を見出してくださったからだと思うんですね。

本番をやり遂げて感じたんですが、せっかく目の前にチャンスがあるのに、自分で自分の可能性を閉ざしてしまうのは本当にもったいないことだなって。ましてや、みなさんの応援でさまざまなことを実現できているのに、自分で自分の可能性を潰してしまうのは、支えてくださる方に本当に失礼なことだなと改めて思ったんです。

だからこの曲に、「あきらめたくない」という気持ちを込めました。
そうだったんですね。
今だからこそ、こんなことが言えますけど、デビューした頃は、いろんなことに迷って自分では選択ができなかったんです。だけど今は…声優として10年目に突入して、音楽活動は6月で8年目に向かうところですが…今、蒼井翔太としてこれがやりたい、自分を表現したいという気持ちが、僕のなかに強くあるんですね。

何度も同じことを言いますが、それはみなさんのおかげで、だからこそ、僕は生まれ変わっても蒼井翔太でいたい。

先日Twitterでも、「皆さんの応援があってここまで走れています。皆さんが僕に追い風を作ってくれてる。その風でもっと高く飛びたい。いつもありがとう。」といったことを投稿しましたが、それが今僕のやりたいことで、何度生まれ変わっても同じ選択をする。それが蒼井翔太という存在なんです。この曲にはそんなメッセージを込めました。ここまでのお話は、ほぼ歌詞の内容を言っているんですけどね(笑)。
英語の歌詞を書くのに、日本語とはまた違う大変さがあったのでは?
やっぱり難しいですよね。まず日本語で歌詞を作ってから英語にしていきました。日本語に訳したときにもちゃんと伝わるかどうか、英語ができる方に「こういうことを言いたいんだけど…」と相談しながら。

それと、譜割が難しくて。改めて、響きって大事だなと。毎回、音にはめるとき、音楽的にぴったり気持ちよく聴こえる単語を選びたいと思っているのですが、英語はより一層響きが大事だなと思いました。
レコーディングでも力強く歌うことを意識されましたか?
そうですね、発音も大変でしたが、なかには英語で力強く発音できない単語もあったりして。でも今回の歌詞は、ほとんど力強く歌える単語ばかりだったので助かりました(笑)。

自己主張はしたくても、わがままにはなりたくない

蒼井さんご自身のことも伺っていきたいのですが、まず、人と接するうえで大切にしていることは?
人と接していく、一緒にお仕事していくなかで、自分の意見を素直に言うことって大事になってくると思うんですね。でも僕は、自己主張はしたくても、わがままにはなりたくないんです。その線引きってすごく難しくないですか…?
そうですね、わがままにならないように、しっかりと自分の意思を伝えるにはどうしたらいいか。
大切なのは引き際、なのかなって。
自分の希望だけを通そうとするのではなく。
そうですね。自分の希望をすべて叶えることって、どんな状況でも難しいと思います。たとえばライブの打ち合わせをするにしても、意見を言うことはお金がかからないから(笑)、まずは自分がやりたいことをすべてリストアップさせていただくんです。でも全部が叶うことは絶対ないんですね。まだそのタイミングではないこともあるし、今の自分では力不足でできないこともあります。自分にそぐわないことや、自分に足りないものがあるなら、まずはそこを認める。
そこが引き際になるんですね。
そうです。引き際をちゃんと見極めないと、わがままになってしまいますよね。ただ、今はできなくても、できるときはきっと来るんですよ。そこを目指してがんばればいい。足りないものが自分でちゃんとわかっていれば、次につなげられると思います。
周りの意見をしっかりと聞いたうえで。
それです! 本当にそうですよね。片方だけが主張してもいい結果にはならないので、相手の話を聞くのが重要ですよね。

わがままになってしまった瞬間に、人の心って離れていくと思うんです。僕は常日頃、支えてくださる方々を信頼していますし、すごくありがたく思っているので、そこは気をつけています。

僕は昔から、人にどう思われているかを意識しながら生きてきたので、人一倍、人に嫌いになられる気持ちがわかるというか…どうしても仕方がないことはあると思うんです…。でもそこは自分で認めて、少しでも前に進んだ姿を、またいつかいろんな人に見てもらえたらって思います。
では、蒼井さんの“強み”を教えてください。
強みは、めげないところかな。絶対めげない! 以前までずっとめげてきたから、今は全然めげないかも。
めげないようになったきっかけってあったんですか?
どうかな、ひと口には言えないんですけど、まだ見ぬフィールドに足を踏み入れる怖さって、誰でもあると思うんです。でもそんなときに、「失敗してでも挑戦する価値があるもの」って絶対にあって、無駄なことはないと思っています。

声優業界でやってきた10年のあいだには、怖いことが何度もあって、僕はそれを乗り越えてきました。乗り越えられたのは、応援してくださる方がずっと支えてくれているという安心があるからで、そのおかげで続けてこられたと思うんですね。今はその時間がすごく大事だったんだろうなと思うんです。だから今はめげずに、いろんなことに挑戦することができています。
では弱点は? 弱点はなさそうですが(笑)。
いや、ありますよ(笑)。矛盾してしまうかもしれないけど、こうして自信を持って作品をお届けしていても、自分は今どういう存在になっているのかな、ちゃんと自分に正直に生きていけているのかな、でもわがままになっていないかなって…自信がなくなっちゃうときがあります。
そんなときはどうやって自信を取り戻していますか?
Twitterのみんなのコメントを見ます! 励みになります。
Twitterに投稿するときに意識していることはありますか?
こんなご時世なので、自由につぶやけるツールはあれど、自由にはつぶやけない世界でもあると思っています。ライブやテレビや雑誌などでは、蒼井翔太のキラキラした部分を見てくださっていると思うのですが、Twitterは自分の…すべてではないけれど、パーソナルな部分を出せるツールだと思うんです。なので、あまりかしこまらず、できるだけ自分の言葉で書くようにしています。

僕は気分によって語尾が変わったりするんですね。「〜です」とか「〜する」というふうに。みなさんといつも会えるわけではないので、Twitterでは正直につぶやいているつもりです。

音楽の世界に入るきっかけになった倖田來未との共演

先程のブロードウェイ・ミュージカルもそうですし、『REAL⇔FAKE』でTVドラマ初出演、『FNS歌謡祭』への出演、写真集の発売など、ますます活動の幅が広がっていますが、蒼井さんにとってとくに大きな経験は何でしたか?
まずミュージカルですね。『ウエスト・サイド・ストーリー』は60年以上愛され続けている作品であり、僕が演じたトニーも多くの方に演じ継がれてきた役でした。その歴史のなかで、僕のような高い声の男性が演じたことってあるのかなと考えると…おそらく初めてだったんじゃないかと思うんです。
トニーを演じるにあたって、低い声を出せるようにと…?
もちろん最初は気負っていました。(低音域の)そういう声を出さなければいけないと。お稽古場でも試行錯誤していて。だけど不安を払拭したくて、通し稽古のときに、(ステージアラウンド版の)演出家のデイヴィッド(・セイント)の前で、本来の自分の声でトニーを演ったんです。もう何て言われてもいいやと思って。だって30公演以上続けたら、声を潰してしまう可能性があると思ったから。

でも通し稽古が終わったあとに、デイヴィッドが、「翔太のトニーを見ると、周りのみんなが10代に見える」と言ってくださったんです。
『ウエスト・サイド・ストーリー』は10代の少年少女たちの物語ですが、キャストの実年齢はそれぞれ違いますよね。
メインキャストはほぼ30歳前後でしたから。でも、デイヴィッドはみんな10代に見えると言ってくれたんです。その言葉が、僕の肩の荷をバンッと下ろしてくれました。その後、本番を観た方の感想を聞くと、僕の声が低く聞こえたらしくて。自分ではそうしているつもりはなかったんですけどね。

もちろんミュージカル歌唱もすごく意識していましたね。だからこそ苦労はありました。ミュージカルの歌い方でずっと舞台に立っていて、そのあいだに歌番組の収録があったんです。全然喉のチャンネルが戻らなくて、自分の歌い方に戻すのに苦労しました。
アーティスト活動でとくに思い出深かったことは?
先輩のライブに出していただいたことももちろんそうなのですが、昨年の『FNS歌謡祭』で倖田來未さんとデュエットさせていただいたことです。僕が音楽の世界に入るきっかけになったアーティストさんが、倖田來未さんなんです。
音楽の世界に入るきっかけ?
はい。生まれて初めて受けたオーディションで歌ったのが、倖田來未さんの楽曲でした。倖田さんの曲を選んだのは、僕の祖母が関係しています。

僕はその頃不登校で、ずっとゲームばかりして、だらしない生活を送っていたんです。にもかかわらず、おばあちゃんは僕を叱ることもなく、すごく優しく接してくれていました。

そんななかで、倖田さんの『1000の言葉』という楽曲がテーマソングになっているゲームがあって、僕がプレイしているとき、おばあちゃんがずっとうしろで見ていたんです。たぶん、どんなゲームなのかはそこまでわかっていなかったと思うんですが、曲が流れたときに、「おばあちゃん、この曲好きだわぁ」って言ったんです。その曲が聴きたくて、「翔ちゃん、きょうはゲームやらないの?」って言うくらい、おばあちゃんが大好きな楽曲だったんです。それで、初めてのオーディションで『1000の言葉』を歌おうと決めました。

『FNS歌謡祭』でデュエットしたのは『愛のうた』でしたけど、ずっと大好きだったアーティストの方と共演できたことを、おばあちゃんにも感謝というか…一緒に歌うことができたよって、胸を張って空に向かって言えた瞬間でした。
『1000の言葉』をオーディションで歌ったことは、倖田さんにはお伝えしましたか?
言いました! 「ええ!? ありがとう。うれしい〜」と言ってくださいました。そして新曲のCDに「書いたげるぅ!」ってサインをくださって。
それはうれしかったですね!(笑)
めっちゃうれしかったです(笑)。ライブで観ても、歌番組やトーク番組で観ても、「絶対にいい人だ!」とずっと思っていましたが、実際にお会いしてもそうでした!

倖田さんにもおばあちゃんのことをお伝えしたら、『FNS歌謡祭』で一緒に歌い終わったあと、カメラが切り替わって映っていないタイミングで、もう一度ハグしてくださったんです。僕はそこで、たまらず涙が出てきてしまって。「ありがとうございます」と言ったら、倖田さんも一緒に泣いてくださったんですよね。「絶対おばあちゃんに届いてるよ」と言ってくださって…。思い出すと、今でも涙が出てきそうです。
一生の思い出ですね。
もちろん『FNS歌謡祭』だけではなく、ほかのお仕事やライブもすべてそうなんですけれども、この1年近く、大きな出来事がたくさんありました。
最後に、アーティストとしての現在の課題や、今後挑戦したいことを教えてください。
映像での表現も、もっと怖がらずにやっていきたいですね。ドラマやミュージックビデオなど、映像のお仕事もいろいろ経験させていただいて、徐々に自信を持つことができているというのもありますし、今回、『BAD END』のMVでは闇と光を一人二役で演じたように、テーマに合わせてさまざまな表現にも挑戦したいなと思っています。そのとき、そのときの自分を十分出し切って、怖がらずに表現していきたいです。

チャームポイントは声! 蒼井翔太の一問一答!

自分で感じた言葉なんですけど、「生かされているのではなく、生きている」。

時折、「何で生まれてきたんだろう」とか「何で私を生んだの?」という言葉が、メディアから飛び込んでくることがあって。そういうときに、「自分がこの世界で生きたいからこそ、生まれてきたのにな」って思うんです。だって、みんな生まれる前にお母さんのお腹を蹴るじゃないですか。お母さんも「早く出たがっているな」って感じる。

そして1回きりの自分の人生だから、誰になんと言われようと、自分がやりたいことにはチャレンジしていきたいと思います。もちろん、やりたいことができるのはみなさんあってのことなので、「生かしていただいている」という気持ちにもなりますね。自分の人生なので、周りに流されるのではなく、自分でつかんでいきたい。その覚悟を持つことが必要かなと思います。
声…かな? ドラマCDの感想で、「蒼井翔太くんのドラマCDを最後まで聴けたことがない」という方もいらっしゃるんです。マイナスイオンが出ているらしく、聴きながら気分よく寝ちゃうんですって(笑)。
タートルネックのトレーナーやセーターが好きです。首をすっきり見せてくれるし、大人っぽく見えるから。
モンハン(『モンスターハンター』)やってます! (取材時点で)もうすぐ『どうぶつの森』の新作が出ますよね。僕はプレイしたことがないんですが、友達がやろうよって誘ってくれてるので、始めてみようかなと思ってます。
自分の番組でも占いをするんですけど、最初の頃は、みんな「恋愛運を占って」という感じで、あまり具体的な悩みってないんだなと思っていたんです。

でも最近、「好きな人がいて相手の気持ちがわからない」といった、具体的な悩みを寄せてくれる人が増え始めて。そうするとタロットって、悩みが具体的なほど、カードが反応するんですね。みんなに当てはまる結果が出ることが多いので、カードはウソをつかないなって。
植物ですね。部屋に生花を飾ったりしています。観葉植物も好きで、おうちにガジュマルがいます。ガジュマルってどんどん伸びるので、もう鉢から出たくてしょうがないみたいなんですけど(笑)。かわいいです。
蒼井翔太(あおい・しょうた)
8月11日生まれ。福井県出身。B型。2011年に声優デビュー。2013年にアーティストデビュー。主な出演作に『うたの☆プリンスさまっ♪』シリーズ(美風 藍)、『王室教師ハイネ』シリーズ(リヒト・フォン・グランツライヒ)、『KING OF PRISM』シリーズ(如月ルヰ)、『この音とまれ!』(神崎 澪)など。2019年に『REAL⇔FAKE』でTVドラマ初出演、ブロードウェイ・ミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』Season1でトニーを演じるなど、声優、アーティスト、俳優として幅広く活躍中。

CD情報

蒼井翔太12thシングル
『BAD END』
4月29日(水)リリース
https://www.shouta-aoi.jp/

左から、初回限定盤、通常盤。

初回限定盤(CD+DVD)
品番:KICM-92047
価格:¥1,800(税別)

通常盤(CD only)
品番:KICM-2047
定価:¥1,300(税別)

LIVE情報

2020年6月27日(土)神奈川県 パシフィコ横浜 国立大ホール
2020年6月28日(日)神奈川県 パシフィコ横浜 国立大ホール
<追加公演>
『蒼井翔太 LIVE 2020 WONDER lab. DIMENSION+』
2020年8月10日(月・祝)東京都 東京ガーデンシアター

サイン入りポラプレゼント

今回インタビューをさせていただいた、蒼井翔太さんのサイン入りポラを抽選で3名様にプレゼント。ご希望の方は、下記の項目をご確認いただいたうえ、奮ってご応募ください。

応募方法
ライブドアニュースのTwitterアカウント(@livedoornews)をフォロー&以下のツイートをRT
受付期間
2020年4月28日(火)12:00〜5月4日(月・祝)12:00
当選者確定フロー
  • 当選者発表日/5月8日(金)
  • 当選者発表方法/応募受付終了後、厳正なる抽選を行い、個人情報の安全な受け渡しのため、運営スタッフから個別にご連絡をさせていただく形で発表とさせていただきます。
  • 当選者発表後の流れ/当選者様にはライブドアニュース運営スタッフから5月8日(金)中に、ダイレクトメッセージでご連絡させていただき5月11日(月)までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。
キャンペーン規約
  • 複数回応募されても当選確率は上がりません。
  • 賞品発送先は日本国内のみです。
  • 応募にかかる通信料・通話料などはお客様のご負担となります。
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