
肩の力は抜いても、手は抜かない。結成32年、さまぁ〜ずが活躍し続ける理由

複数の冠番組をもち、いい感じに肩の力の抜けた芸風で、芸能界を悠々と泳いでいるさまぁ〜ず。彼らの人柄がそのまま、番組の内容やトークスタイルに反映されているように見える。
3月24日放送のスペシャル番組『人を見た目で判断するな!』(カンテレ/フジテレビ系)の収録後に行われた今回のインタビューでも、三村マサカズと大竹一樹の気取らない姿が垣間見えた。
撮影中、カメラマンが「ふたりで話しているところの写真を撮りたいです」と伝えると、「きのうはすごく寒かったけど、きょうは暖かかったねぇ」「三寒四温って言うもんね」と、天気について話し始める。まるで、フリートークを始めるかのように。
テンポよく繰り広げられるふたりの会話に、現場がどっと沸く。彼らほどのベテランが、ふんわりと温かく、場を和らげてくれたのだ。コンビ結成から32年が経ち、ともに50代に突入。さまぁ〜ずが活躍し続ける理由を聞くと、いつものようにゆる〜い調子で答えが返ってきた。
スタイリング/高村純子


そーっとやってきたから、我々は使い減りしないんです
- コンビ結成32年を超え、もはや大御所と言えるさまぁ〜ずのおふたり。テレビ番組への出演オファーが途切れない理由を、ご自身ではどのように分析していますか?
- 三村 人から飽きられるほど、テレビに出ていないからです(笑)。
- 大竹 視聴率がよくてドーンと注目され、ブーム終了とともに終わった、みたいな番組をやったことがないからです(笑)。
- 三村 客観的に判断すると、そうなるよね(笑)。だから、あんまり使い減りもしないし(笑)。
- さまぁ〜ずさんのレギュラーは長寿番組が多いイメージがあります。
- 大竹 そうなんですよ。しかもたくさんのゲストと絡んだりせず、自分たちだけとか、ごく少数で10年以上やっている番組が多い(笑)。だから今回の『人を見た目で判断するな!』みたいに、いろんな人と会う番組は新鮮ですね。
- 三村 “ザ・バラエティ”みたいな、芸人がたくさんいる場に僕らがいることって、意外と珍しいので。
会う人会う人に「久しぶりです!」と言われるんですが、大竹さんは「いや、俺らが(こういう番組に出るのが)久しぶりなんだよ」と返してます(笑)。 - 大竹 我々が、みんなに会いに出てこないだけで(笑)。
- 三村 大勢のゲストが来る特番のMCとか、あまりやってないからね。
- 大竹 そういう番組に慣れている人は、MCのやり方を熟知しているのかもしれませんが、僕らはそれを知らない。だからありがたいことに、毎回楽しくやれているのかもしれません。
- 三村 出川(哲朗)さんが、僕らの性格を若手芸人に教えていたりするんです。「この人たちは、言っちゃいけないことを言っちゃう人たちだからね」って(笑)。
- 大竹 我々と遭遇するのは、若手芸人にとっては珍しいんでしょうね(笑)。
- 今回の『人を見た目で判断するな!』には、“お笑い第7世代”と言われるミキさんやEXITのりんたろー。さんも出演していました。世代の違う若手芸人と絡むときに、意識していることはありますか?
- 三村 まったくないです(笑)。「我々が楽しむ」しか、考えてないかも。
- 大竹 現場が楽しければ、くらいですかね。僕ら、本当に誰にも会わないから(笑)。
- おふたりから見た、第7世代の印象は?
- 三村 番組でも言いましたけど、りんたろー。は意外と年を食っていて、“第7おじさん”なんですよ。だから、そんなにギャップはないです(笑)。
- 大竹 「若手だな」という感覚は、あんまりないよね(笑)。

「我々は人を見る目がある!」自信満々だったけど……
- 本日収録された、23日放送のスペシャル番組『人を見た目で判断するな!』は、「じつは汚部屋」、「じつは整形美人」などさまざまな事情を抱える人々を、見た目だけで当てるクイズ番組です。収録を終えてみて、いかがでしたか?
- 三村 VTR出題が多いんですが、問題によってはご本人とダミーの人がスタジオに登場して、目の前でふたりを見比べて、どっちが正解かを当てるヤツもあったんですよ。
このクイズ、本人が目の前にいるのに、「絶対に質問しちゃいけない」というナゾのルールがありまして。 - 大竹 ただ見るだけ、というね(笑)。ダミーとして参加してくれた人には、申し訳ないくらいですよ。
- 三村 「ちょっとも聞いちゃいけないの?」とスタッフに聞いたら、「ちょっともダメです」と言われました(笑)。ああ、このルールの徹底はおもしろいなと。
- 大竹 しかもナゾの演技にだまされたり、かと思えばすぐバレたり。リアルで面白かったですよ。
- いちばん印象的だった出題は?
- 三村 第2ステージの「女の壮絶人生は顔に出るのか? “壮絶さん”は誰?」は、女性がふたり登場して、どちらが壮絶な人生を歩んできた人かを当てるんです。
その中で、「壮絶な人生を歩んできたけど、現在はモデルで活躍している人はどっち?」は、歩き方や堂々とした立ち姿で、登場した瞬間にどっちがモデルかわかりました(笑)。 - 大竹 何しろ正解の“壮絶さん”は、モデルの世界チャンピオンですから(笑)。
- 三村 あれは、同じレベルの人をそろえるのは無理だよ! 視聴者の人も、すぐ当てられると思う(笑)。
- 「我々は人を見る目がある!」と自信満々で収録に臨んでいましたが、実際はどうでしたか?
- 三村 僕の見る目は、たいしたことなかったです(笑)。
- 大竹 僕は、最初に感じたことを信じていれば、当たっていた問題が多かったんですよ。でもどんどんブレて、結局間違っちゃうという。見ていると、だんだん疑ってきちゃうんですよ。「まさか、こっちかな…」って。
- 三村 スタジオが情報化社会だったからね(笑)。
- 大竹 そう、いろんな情報が入ってくるから、最初に感じたことが頭の中からなくなっちゃうんです。不思議ですよね。
- 三村 今回出演してくれた“壮絶さん”には、何度も結婚している人が多かった。つまり、モテる人なんですよ。でも、そのベースを忘れがち。きっとキレイな人なんだろうと最初は予想していたのに、途中でその考えを捨てちゃうんですよ。
- 大竹 でもまぁ、出てきた人はみんなキレイだったけどね!
- 三村 そうだね!(笑)
- 大竹 結局、最初の印象が合っていたことが多いんです。だから『人を見た目で判断するな!』という番組名ですが、やっぱり正解は見た目じゃねえか、と(笑)。
- 三村 でも、その後も見た目で惑わされているわけだから、結局は「見た目で判断するな!」でいいんじゃないの?(笑)

いつか全番組が終わってもおかしくない。決して油断しない
- 先ほど、「ずっと、そーっとやってきた」とご自身のキャリアを振り返っていただきましたが、おふたりは長寿番組を複数抱え、芸能界でのポジションも確立しています。芸人としては、安泰の域に達していると思いますが……。
- 大竹 いやいや、とんでもない。まだまだ不安ですよ。レギュラー番組がすべて終わることを、一度経験していますから。それを知っているだけに、のんきではいられない。「いつか終わってもおかしくない」ということは、常に頭の中にあります。
- 観ている側からすると、「今更さまぁ〜ずが消えるなんて、あり得ない」と思うのですが。
- 大竹 そんなことはないです。長く芸能界にいる人に聞いても、みんな同じ答えだと思います。
- 逆に「使ってください」と言われたりしますか? たとえば同じ事務所で縁の深い、つぶやきシローさんとか。
- 大竹 つぶやきシローは、ちょっと特殊すぎてね(笑)。だから、「使ってくれ」と言われたことは一度もない。
- 三村 逆に「使わないでくれ」と言うんじゃないかな。
- 大竹 (栃木なまりで)「俺、そこ行ってもさー」みたいな言い訳をして、現場に来ない可能性があります(笑)。

笑いには、悲しみやイライラから脱却させる力がある
- おふたりの番組を拝見していると、声をあげて笑っているうちに、つらいことや悩みを忘れられます。三村さんと大竹さんが、“笑いの力”を感じるのはどんな瞬間でしょうか?
- 三村 大声で笑っている人を見ると、こっちも笑いたくなるじゃないですか。
考え込んで縮こまっている人より、たくさん笑っている人のほうが、長生きしているんじゃないかと思うんです。だから、幸せに生きていくためには“笑いの力”が大切なんじゃないかなって、思っちゃいますよね。 - 大竹 僕自身も小さな頃から、お笑い番組ばかり観て過ごしてきました。もちろん今も大好きですが、“笑い”って、場面が切り替わるときに強く力を発揮するな、と思うんです。
- 場面が切り替わるとき?
- 大竹 たとえばお葬式は笑っちゃいけない場ですが、その後、亡くなった人の思い出話をする中で誰かがつい笑い出したら、なんとなくいい雰囲気になる、みたいな。それをきっかけに、悲しみから脱却できたりするじゃないですか。
我が家もね、あんまりしたくないですけど、夫婦ゲンカをすることがあるんですよ。 - 三村 えっ。どうして? どうして?(笑)
- 大竹 ……えっと、これは“人から聞いた話”なんですけどね(笑)。
お互い怒って、別々の部屋に行って。でも、妻がテレビを観ながら大爆笑している声が聞こえてくるんです。たぶん、お笑い番組を観ているんですよ。「笑いって、空気を変えてくれるなぁ」と思う瞬間ですね。
「彼女が笑ってるなら平気だな」と思えるし、あんなにイライラしていたのに笑える、よかったなと安心するんです。 - とっても素敵なお話です。おふたりが番組に出演されるときは、「みんなを笑顔にしたい」という気持ちがモチベーションになっているのでしょうか?
- 三村 そうですね。やるからには、ウケたいし。「なんだよ、つまらなくなっちゃったな」とは思われたくない。
- 大竹 自分たちにプレッシャーをかけながらも続けています。きっと、「笑い」以上にいい気分転換になるものはないんじゃないですかね。

- さまぁ〜ず
- 三村マサカズと大竹一樹のふたりからなるお笑いコンビ。1988年、「バカルディ」という名前でコンビ結成。2000年、『新・ウンナンの気分は上々。』(TBS系)での企画で、コンビ名を「さまぁ〜ず」に改名する。現在のレギュラー番組は『クイズプレゼンバラエティー Qさま!!』(テレビ朝日系)、『さまぁ〜ず×さまぁ〜ず』(テレビ朝日系)、『モヤモヤさまぁ〜ず2』(テレビ東京)、『7つの海を楽しもう!!世界さまぁ〜リゾート』(TBS系)など。
番組情報
- 『人を見た目で判断するな!』
- 2020年3月24日(火)21:00〜22:48、カンテレ・フジテレビ系全国ネットにて放送
さまぁ〜ずとゲストの面々が、さまざまな人間を見た目だけで判断していく、新感覚・人間目利きバラエティー!
各ステージで出題される人物を目利きするメインプレーヤーのさまぁ〜ずに加え、ゲストプレーヤーには、朝日奈央、王林、工藤阿須加、出川哲朗、野々村友紀子、ハライチ、ミキ、りんたろー。(EXIT)を迎え、“チームさまぁ〜ず”として超難問に挑む!
大人気イケメン力士・炎鵬に完全密着し、入浴シーンから恋バナまで炎鵬関の日常から余すところなくクイズを出題! その素顔に迫る! 世の中の人々が持つイメージが事実なのかを徹底検証!
果たして“チームさまぁ〜ず”の洞察力は、どこまで真実を見抜くことができるのか!?
メインプレーヤー:さまぁ〜ず
ゲストプレーヤー:朝日奈央 王林 工藤阿須加 出川哲朗 野々村友紀子
ハライチ ミキ りんたろー。(EXIT) ※五十音順
進行:新井恵理那
サイン入り色紙プレゼント
今回インタビューをさせていただいた、さまぁ〜ずのサイン入り色紙を抽選で1名様にプレゼント。ご希望の方は、下記の項目をご確認いただいたうえ、奮ってご応募ください。
- 応募方法
- ライブドアニュースのTwitterアカウント(@livedoornews)をフォロー&以下のツイートをRT
\スペシャル番組『人を見た目で判断するな!』3/24放送!/#さまぁ〜ず サイン入り色紙を1名様にプレゼント!
— ライブドアニュース (@livedoornews) March 20, 2020
・フォロー&RTで応募完了
・応募〆切は3/26(木)18:00
インタビューはこちら▼https://t.co/bG083aqjMT pic.twitter.com/n855nWxCsn- 受付期間
- 2020年3月20日(金・祝)18:00〜3月26日(木)18:00
- 当選者確定フロー
- 当選者発表日/3月27日(金)
- 当選者発表方法/応募受付終了後、厳正なる抽選を行い、個人情報の安全な受け渡しのため、運営スタッフから個別にご連絡をさせていただく形で発表とさせていただきます。
- 当選者発表後の流れ/当選者様にはライブドアニュース運営スタッフから3月27日(金)中に、ダイレクトメッセージでご連絡させていただき3月30日(月)までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。
- キャンペーン規約
- 複数回応募されても当選確率は上がりません。
- 賞品発送先は日本国内のみです。
- 応募にかかる通信料・通話料などはお客様のご負担となります。
- 応募内容、方法に虚偽の記載がある場合や、当方が不正と判断した場合、応募資格を取り消します。
- 当選結果に関してのお問い合わせにはお答えすることができません。
- 賞品の指定はできません。
- 賞品の不具合・破損に関する責任は一切負いかねます。
- 本キャンペーン当選賞品を、インターネットオークションなどで第三者に転売・譲渡することは禁止しております。
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