子ども優先？ 自分優先？ 女優でもあり母でもある、長谷川京子が選んだ「3つ目の道」

10代からモデルとして活躍し、誰もがうらやむそのルックスとスタイルの良さで一躍、時の人となった長谷川京子。彼女のファッションやメイクをマネする女性が急増し、“ハセキョー現象”という言葉まで生まれた。

2000年には女優デビューも果たした長谷川。現在は9歳の男の子と7歳の女の子の母でもある。

女優業と母親業をバランス良くこなすのは、簡単なことではない。強く、凛としたイメージが強い長谷川でさえも、「正解なんてないですよね」と語る。

子どもはもちろん大事。だからと言って、自分がやりたいことをセーブすることだけが正しいのだろうか？

「『女優』と『母』を両立する人生って、すごく贅沢だと思いますよ」。答えを探しながらも、そうほほ笑む彼女は、軽やかに人生を生き抜いている。

撮影／西村 康　取材・文／花村扶美
スタイリング／長澤実香　ヘアメイク／小澤実和
衣装協力／ILEANA MAKRI、HANAE MORI

「グータンヌーボ2」特集一覧

今の20代の恋愛は、自分の頃とは別物だと思っている

ガールズトークバラエティー『グータンヌーボ』が、『グータンヌーボ2』として7年ぶりに復活。長谷川さんの初MC番組となります。放送開始前に、「素をさらけ出すことができるのかプレッシャーを感じている」とコメントされていましたが、実際、やってみていかがですか？
心配は取り越し苦労でした。オンエアを観たんですけど、意外と普通にできていたなと思います。ロケのときは、ゲストの方がしゃべってくださらないと困るんですけど、でも、これってスタッフさんに試されているんだろうなぐらいに思っています（笑）。
MCをするとなると自分の話もしなくちゃいけませんが、まわりの反応は気になりませんでしたか？
自分をさらけ出すことが吉と出るか凶と出るか、どっちかなという心配はありました。でも、飾らず私らしくやって、あとは編集の力におまかせするしかないと思いました（笑）。

親しい友人からは、「いつもどおりで、素を見てる感じだった」と言われたのでホッとしています（笑）。
松嶋尚美さんと優香さんをゲストに迎えた第1回目の放送で、長谷川さんが「『今ハマってるものは何ですか？』などと質問してイラっとされたらイヤだ」とおっしゃってましたけど…。
やっぱり自分が言われて「なんでこんなつまらない質問をしてくるの？」って思うことがあるからですね（笑）。それを自分はできないなと思って。自分がされたくないことは聞かないようにしようとは思っています。

ただ、松嶋さんもおっしゃっていましたけど、恋バナをためらうゲストの場合、話を盛り上げるための手順として必要なときは聞いたりすると思います。結果、ディレクターさんにおいしいところだけ使ってもらえたらいいので。

でも相手の方に失礼なことを言ってはいけないし、いきなり土足で入っていくのも失礼なので、距離感はすごく考えますね。
番組MCを担当して発見したことはありましたか？
意外と自分って、話を回せる人だなっていうのは思いましたね。気負いがなさすぎるからかもしれないですけど（笑）。
MCの4人は年齢がバラバラですよね。西野七瀬さんと滝沢カレンさんは20代、田中みな実さんは30代、そして長谷川さんは40代ですが、MC4人の関係はいかがですか？
年齢がバラバラであることは、トークバラエティーとして絶対に必要なことだと思うんですよね。だって私の年代が集まっちゃったら、健康の話しかしないですし（笑）。

20代の恋愛、30代の恋愛と、自分もその年齢を通ってきたので（恋愛の仕方が）違うこともわかります。だから、お互い話していて楽しいですね。
20代の話を聞いて、「私も同じようなことで悩んでたっけ」と共感したりしますか？
いや、もう別物だと思っています。今の20代の子と自分が20代の頃って、まず連絡手段が違います。家の電話しかなかった世代と携帯ですぐにつながれる世代とでは、恋愛の重みも違うような気がしていて。

私が20代の頃は、もっとプラトニックな部分があったし、もっと想いが熱くあった気がしますね。
今の世代は、LINEで告白して付き合って、LINEでフラれるみたいな（笑）。
そう、ありえないですよね。LINEでフラれるなんて傷つくと思います（笑）。

ひとりで頑張らずに、誰かを頼ることも大切だと気づけた

長谷川さんは結婚した翌年に男の子を出産されました。その1年後には女優に復帰されてますが、すぐにお仕事をしようと考えてましたか？
はい。もちろん、ひとりで決められることではないですけど。
専業主婦になる道は考えませんでしたか？
全然、考えてませんでした（笑）。
働きながら子育てをしている女性の中には「私が頑張らないと」と、つい自分を追い込んでしまう人も多いと思います。
そういう話を聞くこともありますね。その人を取り巻く環境も千差万別なので何とも言えないですけど、まわりの人をもっと信じてもいい場合もあるんじゃないかなって思います。

人って頼られたら頑張るし、（自分が）いなくてもいいって思ったら頑張ってくれないから、甘えてもいいのかなって。ただ、本当に頼れる人がいないというケースもあるから、一概には言えないですね。
長谷川さんは頼れましたか？
はい。子育てに関しては本当に頼りました。近所の知り合いの方とか、知り合いの息子さんとか、息子さんの友だちとか……（笑）。

実際に自分が頼ってみたことで、ひとりで頑張らずに誰かを頼ることも大切だと思いました。でもやっぱりいちばんは、夫の理解と協力がないと難しいですよね。

40代は、もっと肩の力を抜いて生きてもいいのかも

現在、「仕事」と「家庭」のバランスは、ご自分が思ったとおりにできていますか？
そのバランスはなかなか保てていないですね。子どもにかけてあげる時間がちゃんとあればいいんですけど、ドラマの撮影や番組の収録があって相手をしてあげられない週があると、心がざわつきますよね。
寂しい思いをさせてないかなとか、申し訳ない気持ちになってしまうんですね。
でも、作品に入っていないときは、子どもとずっと一緒にいてあげられるんだけれど、今度は自分の心に何かぽっかり穴が空いてしまったような気分になって、元気が出なくなっちゃうというか…。だから、仕事も家庭もバランス良くっていうのは難しいなあ。
たぶん人生ってずっとそうなのかもしれないですね。100点満点ってないですよね。
そうだと思います。正解がないですよね。

もちろん子どもはいちばん大事ですけど、子どものためだけに自分のすべてを捧げるというより、自分の人生も楽しみたいっていう気持ちもある。欲張りだと思うんですけど、両方がハッピーだったらいいなと思います（笑）。
子ども優先か、自分優先かの二択じゃなくて、子どもも自分もハッピーになる3つ目の道を進もう、と。
はい。その道もあるはずだと思っています。
これから10年間の人生プランは考えてますか？
私、今までも人生プランを立てたことがないんですよね。20代はとにかく仕事が忙しくてバーッて走り抜けて、30代で子どもができて、今度は子育てで忙しくなって（笑）。

30代は子育てと仕事に集中した年だったので、40代では、もちろん子育ては続くんですけど、もうちょっと自分の気持ちに素直に耳を傾けてあげてもいいかなって。ちょっと脱力してもいいかなって思いますね。
頑張ってきた自分へのご褒美みたいな？
頑張りましたからね（笑）。40代はもっと肩の力を抜いてもできるんじゃないかなっていうのと、自分の欲求に耳をふさぐ必要はない……って、今までも全然ふさいでいるつもりはなかったけど。より敏感に、自分の心の声に耳を傾けてあげてもいいかなって思っています。
改めて、「女優」と「母」を両立する人生は良かったと感じますか？
すごく贅沢だと思いますね。女優のお仕事もできて子育てもできて。

何より自分が人として成長できたし、底力がまだあるなって思いますね。自分にはまだまだ伸びしろを感じます（笑）。

100人に褒められても、ひとりの言葉で傷つくこともある

長谷川さんは2015年6月からInstagramをスタートさせていますが、始めたキッカケは何だったんでしょうか？
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娘との休日。 #sunday#daughter#pants#molli

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個人のパーソナリティや個性って、お芝居だけだとなかなかわかってもらいづらいと思うんですね。本来、役者の仕事はそれでいいと思ってはいるんですけど、やっぱり時代が時代ですし。
SNSが中心の時代ですもんね。
この人って本当はどういう生活をしているんだろう、どういう人なんだろうっていうところを知りたがる時代なのかも。

そこで、自分のことを気軽に発信できる場所はどこかな？って考えたときに見つけたのが、インスタだったんです。
実際にやってみていかがでしたか？
いまだに試行錯誤しながらやっています。難しいですね。褒めてくださる方が100人いても、ひとりの言葉ですごく傷つくこともあるし。

でも、それ以上に自分の日常に親近感を持ってくださったり、アップしたファッションを好きって言ってくださる方もいらっしゃるのでそれがうれしいし、正解がわからないけど今のところ続けています。
長谷川さんを身近に感じられるツールですよね。
でも、距離感が縮まりすぎるのも良くなくて。手が届きそうだけど届かない、っていう距離感が必要なのかなと思いますね。最初はそこが心配だったんですけど、うまく保てていると思っています。
Instagramの魅力ってどういうところだと思いますか？
見てくださる方の記憶が、常に上塗りされるでしょ？ お芝居やテレビに出ていないと、最近何をやってるんだろう？って思われることもあるんですけど、インスタに投稿していると、みなさんの記憶もフレッシュなままでいられるのは魅力ですね。
コメントを読んだりもしてますか？
はい。ファンの方と直に接することがないから、自分がどれだけの人に何を求められているかとか、自分のどういうところを好んでくれているのかがわかるので、励みになっています。コメントを通して、応援してくれる人もいるんだっていうのがわかると、本当に単純に元気になりますね。

ガールズトーク Q&A

子どもの笑顔です。子どもの笑顔を見れば、疲れも吹っ飛んで元気になります。
今、上の子が9歳なんですけど、ちゃんと時間を見て家を出たり、自分のことをひとりでできるようになってきたのがすごくうれしいですね。

今までは送り迎えをしなきゃいけなかったり、私が「早く行きなさい」って促さなきゃ出かけられなかったのが、自分で時間を計れるようになったんです。成長を感じます。

寂しくないか？ 全然！ 超うれしいです（笑）。
水分を摂るのとパックをすること。水分は小まめに摂るようにしていますし、パックはお風呂あがりの習慣にしてます。お風呂に入ったあとにパックをしながらボディケアをしたり、髪を乾かしたりしています。
男性も女性も共通して言えるのは、「色気があるかないか」なのかなって思います。このあいだ、たまたま友人と「そもそもは色気ってどこから生まれてくるんだろう？」っていう話になったんですね（笑）。

そのときにズバリ言ってくれた友人がいたんだけど、「いくつになってもモテたいっていう気持ちがある人だ」って。それを聞いたときに、なるほどって思いました。
長谷川京子（はせがわ・きょうこ）
1978年7月22日生まれ、千葉県出身。B型。1996年、高校3年生のときに女性ファッション誌『CanCam』（小学館）の専属モデルオーディションに合格。2000年に女優デビュー。主な出演作はドラマ『僕だけのマドンナ』（フジテレビ系）、ドラマ『おいしいプロポーズ』（TBS系）、NHK大河ドラマ『八重の桜』、『ふれなばおちん』（NHKBSプレミアム）など。一男一女の母。主演を務めるNHKドラマ10『ミストレス〜女たちの秘密〜』が4月19日よりスタート。

「グータンヌーボ2」特集一覧

番組情報

『グータンヌーボ2』
毎週火曜 深夜0:25〜0:55に関西テレビにて放送
毎週水曜 午前10:00からAmazon Prime Video、カンテレドーガ、TVer　ほかにて配信中
https://www.ktv.jp/nouveau2/

サイン入りポラプレゼント

今回インタビューをさせていただいた、長谷川京子さんのサイン入りポラを抽選で3名様にプレゼント。ご希望の方は、下記の項目をご確認いただいたうえ、奮ってご応募ください。

応募方法
ライブドアニュースのTwitterアカウント（@livedoornews)をフォロー＆以下のツイートをRT
受付期間
2019年4月9日（火）12：00〜4月15日（月）12：00
当選者確定フロー
  • 当選者発表日／4月16日（火）
  • 当選者発表方法／応募受付終了後、厳正なる抽選を行い、個人情報の安全な受け渡しのため、運営スタッフから個別にご連絡をさせていただく形で発表とさせていただきます。
  • 当選者発表後の流れ／当選者様にはライブドアニュース運営スタッフから4月16日（火）中に、ダイレクトメッセージでご連絡させていただき4月19日（金）までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。
キャンペーン規約
  • 複数回応募されても当選確率は上がりません。
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  • 応募にかかる通信料・通話料などはお客様のご負担となります。
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