東方神起を日本デビュー時から支えてきたダンサー・SONNYが伝える“世界を繋ぐコミュニケーション”のダンス

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2004年に韓国、2005年に日本デビューを果たしたアーティスト・東方神起。その人気はアジアだけにとどまらず欧米諸国にまでその存在を知らしめ、世界的に活動を行っている。そんな彼らのパフォーマンスを日本で支えているのが「東方神起ダンサーズ」だ。

バックダンサー、振付師、インストラクター、プレーヤーなど、ステージ上だけでは知ることができない彼らのさまざまな表情に迫る「ダンサーが生きる道〜東方神起ダンサーズ〜」第4回は、SONNY(サニー)。10年以上にわたって東方神起を支えてきた彼は、東方神起ダンサーズのリーダーとしてみんなから慕われている。HIP-HOPカルチャーと密接に関わりながらダンスに接してきた彼だからこそ語れる、うそのない、実感がわくグローバルなダンスの可能性とは。

「ダンサーが生きる道〜東方神起ダンサーズ」一覧
SONNY(サニー)
ダンスチーム・PRIME TIME、SHOWGUNに所属し、渋谷のクラブシーンを中心に活躍。18歳まで生活をしていたアメリカ・サンフランシスコで培ったネイティヴな英語力とセンスを活かしたダンススタイルが魅力のダンサーだ。東方神起やAK-69、Zeebra、AI、安室奈美恵、BoAなど、そうそうたるアーティストのバックアップダンサーや振り付けを担当。また、第一線で活躍するかたわら、ダンススタジオ・STUDIO PRIMEを開校し、若手ダンサーの育成にも力を入れている。

東方神起ダンサーズ・SONNY

■出会った頃から今も変わらない、東方神起の魅力
――東方神起のダンサーになったのはいつからですか?
2006年です。ちょうど東方神起が日本デビュー後、初めてのツアーでした。
――きっかけは何だったんですか?
元々BoAちゃんのツアーダンサーをやっていたんです。東方神起は彼女と同じ所属事務所で。その関係もあってBoAちゃんのツアーに参加していた俺らダンサーに声を掛けていただきました。
――そうだったんですね。それまでもアーティストとたくさん仕事をされてきたと思いますが、東方神起の現場はいかがですか?
やっぱり最初は言葉の壁を感じましたね。当時はまだ東方神起が10代で日本に来て間もなかったし、日本語も今のように流ちょうではなかったから、探りながらコミュニケーションを取っていました。

韓国のダンサーから振り付けを教えてもらうときも、うまくコミュニケーションが取れなくてちょっと大変でしたね。
――現在も、当時の韓国のダンサーと交流はありますか?
既存の曲の振り付けを教えてもらうときに日本へ来てくれたり、ライブへ来てくれたりもします。同じアーティストをバックアップしているので気持ちが通じやすいんですよね。

――東方神起ダンサーズになってから何か変わったことはありますか?
いろいろと変わりましたね。三世代でライブに来てくれるほど、ファン層の幅がすごく広いんです。だから、普段はなかなか見てもらえないような人たちにも、ライブなどでダンスを披露できるし、知ってもらえる機会が増えました。
――三世代! 本当に幅広いファンがいらっしゃるんですね。
クラブでショーに出演したり、発表会で踊ったり、ダンサーとして活動しているだけでは、なかなかそんな幅広い年代の人たちに自分のダンスを見てもらう機会ってないじゃないですか。社会貢献をしているような気分です(笑)。自分たちのダンスで、いかに喜ばせられるかを意識しています。
――ダンサーとして長く活動しているSONNYさんだからこそ言えることですね! 東方神起ダンサーズのメンバーが変わってきていますが、現場で変化はありますか?
最年少が19歳のGEN-Z(ゲンジ)で、俺が39歳なので20歳も離れているんですよ。もう親子ですよね(笑)。だから、もちろん小さな変化はあります。でも、東方神起の現場の良いところは、時代が変わっていく中でもデビュー当時の初心の気持ちが残っていること。本人たちと関わりを持つとさらによく分かるんですけど、謙虚な気持ちや感謝の気持ち、ピュアな部分が出会った頃から今でも変わっていないんですよ。そういう雰囲気が現場にも漂っていますね。

自分がダンスシーンの中にいると変わっていくことが多くて、それによって生活も多少変化するんですけど、東方神起の現場へ行くと忘れがちな初心の気持ちを思い出させてくれます。
■“東方神起イズム”がぎゅっと詰まった一曲は初心を思い出させてくれる
左から4人目がSONNY。「東方神起 LIVE TOUR 2017 〜Begin Again〜」

――東方神起ダンサーズの中で、どういう立ち位置だと思いますか?
新しく東方神起ダンサーズになったメンバーに、東方神起が大事にしている昔からの気持ちを伝えていくことが自分の役割だと思っています。みんな年下ですしね。そういう意味でいうと、お父さんかもしれない(笑)。
――あえて厳しく言うこともあるんですか?
最近はないかな! 現役で力を付けてきているし、第一線で活躍している彼らのパワーや気持ちが強いので、一歩引いて見ていることが多いですね。なんだろう…選手兼監督みたいな感じですかね(笑)。

左から、チャンミン(マックス)、ユンホ(ユノ)。

――東方神起のおふたりの印象は?
見事にニコイチだな、と思います。お互いがそれぞれにないものを補い合っているんですよね。ふたりで東方神起というブランド、グループを守っているな、と感じます。
――個々の印象はいかがですか?
ユノは、みんなのことを考えているからこそ、思っていることをズバッと言っていくタイプ。リーダーとして、みんなが沈んでいるときには声を出すなど、全体を見ていて足りないところを補っている感じですね。

チャンミンは、そんなユノをしっかり支えながらも、物事が円満に進むように常に気に掛けていて、サポートしていますね。
――思い入れのある楽曲はありますか?
たくさんあるんですけど、やっぱり「Rising Sun」ですね。東方神起ダンサーズとして初めて教えてもらった振り付けの楽曲なんです。東方神起というグループを象徴するような曲と振り付けで、他の楽曲では出せない“東方神起イズム”というのがこの一曲に詰まっていると思います。東方神起ダンサーズとしても背筋がピーンと伸びる曲でもありますね。今でもライブでパフォーマンスをすることがあるんですけど、イントロが流れただけで初心を思い出します。今でも変わらないスタイルを続けられていることがありがたいと思うし、素晴らしいことですよね。

■ダンサーならではの切り口でアーティストとファンの架け橋になりたい

――先日、50さんと東方神起ダンサーズとして高校生にレッスンをされていましたね。
ダンサーのみんなでやりたかったことだったんです。普段ライブなどで東方神起ダンサーズとしての活動はするんですけど、ライブで踊るだけがダンサーとしての活動ではないと思っているので。

だから、ファンの方はもちろん、あまり東方神起のことを知らない人へ向けて、ワークショップを通して自分たちが普段現場で感じている“東方神起イズム”を少しでも広めたいな、と。ただ、それをオフィシャルでやれる機会がなかなかなかったんですよ。でも先日、Dance Dance Dance @YOKOHAMAという、横浜市などが取り組んでいる活動の一環で大学のサークルにワークショップすることができました。それがすごく好評で、もう一度やることになって、金沢総合高校のダンス部へワークショップをしに行ったんです。東方神起の楽曲の振り付けを教えたんですけど、サプライズで東方神起のふたりも参加して…。
――夢のようなワークショップですね!
本当ですよね! 反響もありましたし、自分たちの土俵であるレッスンやワークショップという形で東方神起ダンサーズとして稼働できたらいいよね、とみんなで話しているんです。

個人的にも、東方神起ダンサーズとして長年活動してきて、新しい切り口としてやっていきたいことですね。
――そのワークショップを受けたことが、ダンサーになりたいと思うきっかけになるかもしれないですよね。
そうなるといいですよね! なかなかアーティストとファンが触れ合う機会って多くはないと思うんですけど、アーティストのバックアップをしているダンサーはいろいろな人と触れ合える機会が多いと思うんです。そんな俺らがフレキシブルに活動していくことでアーティストの良さがどんどん広まっていくことって大事なことだな、と思っていて。アーティストとファンの皆さんの距離を縮めることで、アーティストとの架け橋にもなれるし、ダンサーの価値を高めることもできる。これが、ダンサーならではのアーティストとの関わり方かな、と思います。
――現在、9月26日から始まる「東方神起 LIVE TOUR 2018 〜TOMORROW〜」のリハーサル中だと思いますが、どんなツアーになりそうですか?(インタビュー時は9月6日)
ふたりとも30代に突入して、これから先の東方神起の形を見せていくきっかけになるようなツアーになると思います。新しい演出や楽曲も多いですし、これからの東方神起が楽しみになるような見せ方ができたら良いですね!
会場MAPや各地のコラボ企画など、「東方神起 LIVE TOUR 2018 〜TOMORROW〜」の情報をチェックできる特設サイトがオープン!


ダンサー・SONNY

■ダンスはコミュニケーションツールのひとつ。言葉が通じなくても仲良くなれる

――個人としては、先日DANCE CAMPを企画されていましたよね?
自分と、妻でダンサーのMAMIZOはアメリカで育ったし、日本に住むようになってからもよくアメリカに行っていて、HIPHOPカルチャーが大好きなんです。だから、日本でダンスを始めた子どもたちに、ダンスを通して、広い視野を持てるような機会を作りたいと思って企画しました。

今回は、8日間でダンスのレッスンを受けたり、現地の同年代のダンサーとダンスビデオを撮ったりして、ダンスだけでなく文化交流もしたんです。
――現地でのスケジュールもSONNYさんが決めたんですか?
そうですね。レッスンはもちろん、観光や買い物をして、ラスベガスでショーも見て…。現地のダンサーとダンス以外でコミュニケーションを取る機会も作りました。
――個人でダンス留学されている方も多いと思うんですけど、身近に英語が話せる人がいて、なおかつダンサーが組んだプログラムとなると、すごく濃厚な8日間ですよね。
小学生から高校生までサンフランシスコで過ごしたんですけど、アメリカではダンスや音楽が生活の一部なんですよね。学校ではダンスパーティーがあったり、友達の誕生日パーティーでは音楽がずっと流れていたり…。
――日本では習い事としてダンスを始める人が多いので、そういう環境はなかなか経験できないですよね。
そうなんですよね。だから、DANCE CAMPを通してダンスが生活の一部になったらいいな、と思っています。

最近は、SNSがあるから調べればすぐに現地のことが分かりますけど、やっぱり実際に足を運んで、生で感じられる空気や刺激に勝るものはないですよね。情報がすぐに手に入ってしまう時代だからこそ、現地での体験が一生の財産になると思います。特に、柔軟性がある10代のうちに経験することによって、考え方も変わるのかな、と。
――実際に行った生徒さんの反応はいかがでしたか?
帰国してから生徒たちの顔つきが変わりましたね。一日一日の情報量が多過ぎて、半年は余韻に浸っていると思います(笑)。英語は話せなくても、ダンスを通して現地の人と仲良くなれることを知って、自分たちがやっているダンスは「世界で共通するものなんだ!」ということを生徒たちなりに理解したようです。日本ではなじみがないハグであいさつをすることにも慣れていましたね。
――SONNYさんのダンスは、ただ楽曲の歌詞や音に合わせているだけではなくて、その背景にあるカルチャーまで汲み取って踊っている印象があって、伝えるパワーがすごいと思っています!
おお!(笑)。ありがとうございます! それはやっぱりアメリカでの生活があったからだと思いますね。中学校では月1回ダンスパーティーがあって、ダンスがコミュニケーションツールのひとつだという認識が当たり前にあったんです。人前で踊るときには、見ている人とコミュニケーションを取るように意識しています。

「Dance is a perfect nonverval communication(ダンスは一番優れている非言語コミュニケーション)」ということわざがあるんですよ。世界へ行って、現地の言葉が話せなくてもダンスがあれば通じ合えるんですよね。

日本人のダンサーは優秀だし、アメリカで活躍している日本人のダンサーも多くて評価されているから、もっと自信を持ってほしいですね。そのために、自分がアメリカと日本の架け橋になれたらいいな、と思っています。
■「ダンスは生もの」すてきなダンサーになるために磨くこととは?

――バックアップダンサーになりたい人へアドバイスはありますか?
ダンスのスキルはもちろんなんですけど、最終的には人間性が評価されるのかな、と思っています。今、自分がこうして活動できているのは、ダンスを頑張ったり、ダンサーとして結果を出したいという気持ちがあったりしたからでもありますが。

あいさつをする、時間や約束を守るなど、人として当たり前のことを最低限やること。そういうことが評価された上でダンスがあると思います。アドバイスするのであれば、「ダンスさえできればいい」という気持ちだけでは通用しないのかな、と。ダンスとともに磨くべきものもたくさんありますしね。

すてきな生き方や考え方をしている人が踊ると、すてきなダンスになると思っています。ダンスは生ものなので、ダンス以外の部分も磨いていけば、いずれ結果につながっていくでしょう!
――そういえば、もうすぐお父さんになるそうですね!
出産予定日が12月頭で、ちょうどツアーが空く頃なんですよ。普段からキッズのレッスンもやっていて子どもが大好きだし、めちゃくちゃ楽しみですね! 今は、MAMIZOの変化を見ているのがすごく楽しいかな!
――素晴らしい! ぜひ生まれてくるお子さんにもステージに立つお父さんの姿を見てほしいですね!
現役でやっているうちに見てほしいと思いますね。それかもう子どもに全部託そうかな(笑)。
――出産を機に、SONNYさんもMAMIZOさんもパワーアップしそうですね!
これまで自分は好きに踊らせてもらっていたので、MAMIZOが出産後も好きなダンスに取り組めるような環境を作りたいと思っているんです! MAMIZOに限らず、女性が出産後もさらにダンサーとして活躍できたらいいな、と。出産を経験して地位を上げていくというのはアメリカ人の考えですね。だから彼女には、それを実践していってほしいです!


(左)■<初回限定盤>AL+Blu-ray(6800円+税)、DVD(5900円+税)
(中央)■<通常盤>AL(3000円+税)
(右)■<Bigeastオフィシャルショップ限定商品【数量限定商品】>AL+DVD(4000円+税)
※全てスマプラ対応。

再始動後、約3年9カ月ぶりとなる今作は、再始動シングル「Reboot」や最新シングル「Road」他、全13曲を収録!
初回限定盤には、ここだけでしか見られないMUSICE VIDEOや未公開メイキング映像集、2017年から2018年にかけて行われた再始動ツアー「Begin Again」を追ったドキュメンタリーフィルムも収録。さらにフォトブックも付いた超豪華盤だ。
東方神起オフィシャルサイト


インタビュー・文=Yacheemi
写真=TMFM
デザイン=桜庭侑紀、msk
企画・編集=msk
撮影協力=BAHAMA KITCHEN

「ダンサーが生きる道〜東方神起ダンサーズ〜」一覧

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2018年9月25日17:00〜10月1日12:00

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