ドイツのプロサッカー選手が雑誌『Fluter』のインタビューで、ゲイであることを告白した。それから2日、デリケートなテーマについて、サッカー好きで知られるドイツのアンジェラ・メルケル首相もコメントを残している。

「彼は告白を恐れてはいけない国に住んでいます。私たちはシグナルを発することができるのです。恐れてはいけません。これは、私の政治ミッションです」

11日、『Fluter』のインタビューで、ブンデスリーガのある選手が匿名で自身の性向について明かした。この選手は恐怖を口にしており、自身が何者かを明かさない理由についても説明している。

「僕の性に関することが公になれば、自分は安全じゃないだろう。ただ、異性愛者の選手という“手本”と、バレる可能性があるという緊張を、キャリアを通じて維持し続けられるかどうかは分からない」

実際、元ケルンのケヴィン・ペッツォーニのかつてのケースは、限界を越えてしまう恐れがあることを示している。ペッツォーニは自宅で脅されたのだ。

前述の匿名選手はインタビューの中で、今は交際相手がいないことを明かしている。公の場には、女性の友人たちと出向くそうだ。彼は、同性愛者であることが分かれば、生活が台無しにされると主張している。

「噂やメディアの報道…誰もが、僕がシーツの下でパートナーと何をしているかを明かしたがるだろう。サッカーという僕の情熱は、すべて取るに足らないものとされてしまう。恋人と公の場に出かけて、それから3週間にわたって全メディアで報じられるか、自分に嘘をついてすべてを隠しておくしかない」

「単純に、ほかに選択肢がないんだ。もちろん、突然、たくさんの人がカミングアウトしてくれたら幸せだろうね。少し普通のこととなれば、幸せになれるだろう。これからのパートナーと、ただレストランに行くことさえできれば…それは夢みたいだろうね」