喜劇『おそ松さん』6つ子インタビュー/第1回:高崎翔太(おそ松役)「長男らしく見えていたら、台本のおかげです(笑)」
舞台『おそ松さん』に漂う、“ゆるいけどゆるすぎない空気感”を作っているのは高崎翔太だ、と6つ子たちは口を揃えて言う。俳優デビュー10年目で、6つ子キャストでは最年長の30歳。どちらかと言えば、先輩に可愛がられる後輩キャラのイメージだったが、すっかり頼られる側の存在に。しかし当の本人は飄々とした口調で「僕はなにもしてないですよ」と笑う。
赤塚不二夫原作の『おそ松くん』が大人になった姿を描いたTVアニメ『おそ松さん』。その作品を舞台化した2016年の『おそ松さん on STAGE〜SIX MEN'S SHOW TIME』は、全公演満員御礼の大ヒットを記録し、今年2月に上演された第2弾も変わらぬ人気ぶりを見せた。そして、第3弾となる喜劇『おそ松さん』が11月15日に幕を上げる。
ライブドアニュース編集部は今からおよそ2ヶ月前、都内スタジオにてパンフレット撮影中の6つ子を突撃取材していた。第1回は、小学校6年生のメンタルのまま成長してしまった奇跡のバカ、長男・おそ松を演じる高崎翔太のインタビューをお届けする。
- ※超人気舞台ゆえチケットは完売しているが、千秋楽のライブビューイングで6つ子の勇姿を目に焼き付けようじゃないか。クズでニートでおまけに童貞だけれど、こんなにも愛おしい6人は世界中どこを探してもいないのだから。
撮影/すずき大すけ 取材・文/野口理香子
デザイン/桜庭侑紀
デザイン/桜庭侑紀
信頼関係ができあがっているから、自由に動ける
- 松ステ第3弾となる喜劇『おそ松さん』の上演を前に、今のお気持ちはいかがですか?
- んー、なんかもう、やるのが当たり前になってきた感じなんですよね。2度の舞台のほかにもイベントとか、いろいろやらせてもらってて……なんか落ち着く場所なんですよね。僕にとって当たり前になってる感じが素敵だなぁと思います。
- 今年2月に上演された松ステ第2弾の振り返りをお願いできますか?
- どうだったっけなぁ。第1弾はアドリブがまったくなかったんですけど、第2弾ではできあがっていたので、思いついたことをやる感じの雰囲気はありましたね。自由度が増したなと思います。
- できあがっていたのは、キャラクター作りが、ですか?
- キャラ作りというよりは、信頼関係ですかね。キャスト同士、演出家との信頼関係。“チーム力”っていうんですかね。
- 高崎さんのアドリブが多かったと伺いました。
- 演出家さんが「高崎の自由は計算のうちだから、自由にやっていいよ」と(笑)。
- すごく信頼されているんですね。だけど、自由にやっていいよって難しくないですか?
- 本来なら相当難しいですし、プレッシャーもかかるんですけど、この作品の場合はプレッシャーを感じないんですよね。すべったら俺のせいですけど、「ごちゃったら植ちゃんのせいだな」って思ってたんで(笑)。
- すべってました?
- すべってましたよー。同じネタを2度もやってないんじゃないかな。しかも日替わりネタとかじゃなくて、その場で出てきたもの。ネタに走らなかったのがよかったのかなと。みんなで話し合ってネタを考えるんじゃなく、誰とも話し合わずに、その場で生まれたものを出す。それが強みだったかなと。他の作品ではできない、というか、本来やっちゃいけないことですね(笑)。
- それだけ自然にアドリブを出すことができるのは、高崎さん自身がおそ松としてその場にいるからですかね。
- 僕が、というよりは、まわりのおかげですね。自分の役割を全員が理解しているから、僕は僕のやるべきことをやるだけでいいんです。
- 長男感が増した印象を受けましたが、演じる際に大事にしたことはありますか?
- 第1弾が「兄弟大好きお兄ちゃん」という感じで、おそ松の表面的なキャラクターを演じていたのが、第2弾ではクズっぽい顔も出したりして。そこのギャップで、たまにお兄ちゃんっぽいことをすると、マイナスからのプラスというか、お兄ちゃん感をより強く伝えられたらいいなと思ってました。キャラクターの二面性を深く出せるような台本だったので。
- なるほど。クズっぷりといえば、イヤミの余命の回を思い出しますが……。
- あ、病院のシーンのあれですね。あのシーンけっこう長いんですよ。だけどやってることって2個くらい。エネルギーのわりに収穫が少なくて燃費が悪いという(笑)。だから、あんまり感情を入れても仕方ないというか。外からどう見えるか、客観的に見てやった感じがありますね。
アドリブもがんがん飛ばしてやりました。去り際に思いついたことを言ったり、イヤミにその場で思いついたことを言ってみたり。本当はよくないんですけどね(笑)。
長男として6つ子をまとめなきゃ……という意識はゼロ
- 高崎さんご自身は、3人姉弟の末っ子なんですよね。
- うちはめちゃくちゃ仲いいですね。でも男兄弟に憧れたりもしました。弟が欲しいなぁとか。願いが叶って、一気に5人の弟ができました(笑)。みんな可愛いです。
- 実際は末っ子なんですね。長男感ありますけど。
- 僕が長男らしく見えているとしたら、台本のおかげです(笑)。じつは、6つ子はみんな末っ子気質なんじゃないかなと思います。ワガママだし、自分のやりたいことにまっすぐだし、甘えん坊だし。その中でおそ松が少しだけお兄さんなんじゃないかな。
- 長男として、6つ子たちをまとめなくちゃという意識はありますか? アドバイスしたり意見をぶつけあったり。
- ないです、ないです。この現場ではとくにないです!
- そうなんですか? 赤澤遼太郎さんは、「高崎さんはすごくよくまわりを見ていてビシッとまとめてくれる。そういうところを尊敬している」と。
- あいつ……! ほかの現場では話しかけてこないのに!
- (笑)。
- いや本当なんですって! これ書いておいてくださいね、「ほかの現場では話しかけてこない」って。
- 高崎さんをすごく尊敬している、とのことでした。
- そう言ってたんですか? ふーん。
- 何か言っておきたいことが……?
- ……遼太郎は一生懸命なところはいいんですけど、考えすぎるところがあるんですよね。
- 舞台『おそ松さん』の笑いって、ノリだけでやっているように見えて、じつは緻密に計算されてますよね。だから考えることが重要なのかと思っていました。
- 緻密だけど、感覚が大事だなと思うんですよね。(北村)諒とか植ちゃん(植田圭輔)とか、たぶん考えてないんですけど、感覚がいいんですよ。考えてると、変な“間”が生まれちゃうから。舞台『おそ松さん』は「考えるな、感じろ」です(笑)。
緊急!6つ子アンケート
- 高崎翔太(たかさき・しょうた)
- 1988年9月21日生まれ。新潟県出身。A型。主な出演作品は、ミュージカル『テニスの王子様』(菊丸英二役)、ミュージカル『薄桜鬼』(山崎 烝役)、ミュージカル『青春-AOHARU-鉄道』(東武東上線役)、『あんさんぶるスターズ!オン・ステージ』(瀬名 泉役)など。
出演作品
- 喜劇『おそ松さん』
- 11月15日(木)〜11月20日(火)@日本青年館ホール
- 11月23日(金・祝)〜11月25日(日)@京都劇場
- ○千秋楽のライブビューイングが実施決定!
- 11月25日(日)17:00上映開始
- チケット 3800円(税込/全席指定)
- ※別途プレイガイド手数料がかかります
- https://osomatsusan-stage.com/6tsugo/
サイン入りポラプレゼント
今回インタビューをさせていただいた、高崎翔太さんのサイン入りポラを抽選で1名様にプレゼント。ご希望の方は、下記の項目をご確認いただいたうえ、奮ってご応募ください。
- 応募方法
- ライブドアニュースのTwitterアカウント(@livedoornews)をフォロー&以下のツイートをRT
\#喜劇おそ松さん 11/15開幕!/#高崎翔太 サイン入りポラを1名様にプレゼント!
— ライブドアニュース (@livedoornews) 2018年11月15日
・フォロー&RTで応募完了
・応募〆切は11/21(水)12:00
インタビューはこちら▼https://t.co/e5dlmECQFt pic.twitter.com/MNm1jTkqBq- 受付期間
- 2018年11月15日(木)12:00〜11月21日(水)12:00
- 当選者確定フロー
- 当選者発表日/11月22日(木)
- 当選者発表方法/応募受付終了後、厳正なる抽選を行い、個人情報の安全な受け渡しのため、運営スタッフから個別にご連絡をさせていただく形で発表とさせていただきます。
- 当選者発表後の流れ/当選者様にはライブドアニュース運営スタッフから11月22日(木)中に、ダイレクトメッセージでご連絡させていただき11月25日(日)までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。
- キャンペーン規約
- 複数回応募されても当選確率は上がりません。
- 賞品発送先は日本国内のみです。
- 応募にかかる通信料・通話料などはお客様のご負担となります。
- 応募内容、方法に虚偽の記載がある場合や、当方が不正と判断した場合、応募資格を取り消します。
- 当選結果に関してのお問い合わせにはお答えすることができません。
- 賞品の指定はできません。
- 賞品の不具合・破損に関する責任は一切負いかねます。
- 本キャンペーン当選賞品を、インターネットオークションなどで第三者に転売・譲渡することは禁止しております。
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