[画像] パナソニックの蛍光灯、3年以内に生産終了…水銀規制の国際条約で70年の歴史に幕

 パナソニックは1日、蛍光灯の生産を2027年9月末までに終了すると発表した。水銀を規制する国際条約によって同年末までに一般向けの蛍光灯の生産や輸出入が全面的に禁止されるためで、1950年の製造開始以来、70年を超える歴史に幕を下ろす。今後は発光ダイオード(LED)照明の生産を拡大していく。

 小型の「コンパクト形」は2026年9月末に、棒状の「直管形」と「丸形」は27年9月末に生産を終了する。

 現在、蛍光灯を生産している高槻工場(大阪府高槻市)はセンサーや部品類の製造拠点に切り替える。一方、LED照明を手がける新潟工場(新潟県燕市)は生産能力を増強し、年間の生産量を1・3倍程度に増やすことを検討している。

 国内では、東芝ライテックと、NECから事業を承継したホタルクスも蛍光灯を生産しているが、いずれも27年末までに生産を終了する予定だ。