中国メディア・今日頭条は22日、成長著しい中国の自動車製造業界において、ホンダフィットがなおも学ぶべき完全な「お手本」であるとする記事を掲載した。

 記事は「近年、中国ブランドの成長は目を見張るものがある。しかしそれは単に進歩しているというだけで、一部の合弁メーカーとの間にはなおも大きな差があるのが事実だ。民族的な感情とは切り離して、日系のエントリークラス車・フィットを紹介しよう。単にエンジンを対比するだけでも、まだまだ大きな差があることをはっきりと認識しなければならない」とした。

 そのうえで、フィットのエンジンについて「1.5リッターの自然吸気エンジンL1582は、時速0-100キロの加速時間が8.79秒で、クラス最高レベルだ。主流の直噴技術との融合により、その性能は完璧に近いと言える」と紹介。国産車の1.5リッターエンジンと比べると、直感的なデータを見るだけでもその差は歴然だと説明している。

 また、フィットのエンジンと国産車エンジンとの決定的な違いは「安心感」にあり、「国産のエンジンで10年の使用に耐えられるものはごくわずかだ」と指摘。さらにフィットのエンジンが消費者の支持を得ている大きな理由に、排気ガスや燃費面での長所があるとし「通常、10以上の圧縮比なら95型(ハイオクに相当)ガソリンがより合理的だが、フィットのエンジンは11.5という圧縮比でありながら92型(レギュラーに相当)ガソリンで十分なのだ」と伝えた。

 記事は「コンパクトなフィットだが、動力系統を見ただけでも本当に驚かされる。同時に、われわれが学ぶべき鏡のようでもある。日本車との差をしっかりと認識したうえで、国産車においても傑出したエンジン・シャーシ・変速機の3大部品が登場することを願っている」と結んでいる。

 中国のネットユーザーからは「素晴らしい。差を認識したうえで、距離を縮めていこう」、「内在的な部分はもちろん、外観デザイン一つとっても30年の差がある」、「フィットは本当にベンチマークだと思う。中古で買おうと思ったら、全然値崩れしてなかった」など、記事の主張に賛同するコメントが多く寄せられた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)