日本を初めて訪れた中国人の多くは、日本の街中の清潔さに驚く。確かに日本の街は中国よりゴミはもちろん、落ち葉などの量も少なく、中国人旅行客が驚くのも当たり前だと言える。こうした評判は中国人旅行客を通じて、現在の中国で広く知られている。

 だが、中国メディアの今日頭条はこのほど、日本の街は清潔だというのは幻想だと主張し、「日本人の民度が高いと盲信するのはもうやめるべきだ」と論じた。

 記事は、中国人の「日本を初めて訪れた時」の印象といえば「整理整頓されているうえに清潔で、静か」というものだとし、確かに日本人の衛生環境に対する気配りは中国以上だと指摘。しかも、都市部であっても農村部であっても清潔なのは事実だと論じた。

 一方、10月31日のハロウィンが終わって、人びとが去った後の東京・渋谷はゴミだらけだったと伝え、もはや「日本人の民度は高い」などとは到底言えない状況だったと指摘。さらに渋谷の街がゴミだらけになっている写真を掲載したうえで「この写真を見ても日本人の民度が高いと言えるだろうか」と疑問を投げかけた。

 ハロウィンイベントの関係者など、ゴミだらけになった渋谷でゴミ拾いを行う人も見られたが、渋谷の繁華街がゴミで溢れかえったのは事実だ。中国人の多くは「日本人はゴミをポイ捨てしない、良識ある人びと」というイメージを抱いていたが、ハロウィン後のゴミを見てそのイメージが崩壊してしまうのは大変残念なことだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(c)aduldej/123RF)